塔ノ岳〜ドシャ降り&ヒル襲来〜 [ヤビツ峠-三ノ塔-塔ノ岳-大倉尾根-大倉バス停]
- GPS
- 08:20
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,070m
- 下り
- 1,541m
コースタイム
08:18
↓ (神奈中バス\460) 0h37
08:55 ヤビツ峠
09:10
↓ 0h20
09:30 富士見山荘(水場立ち寄り)
09:35
↓ 1h00
10:35 二ノ塔
↓ 0h20
10:55 三ノ塔
↓ 0h40
11:35 烏尾山
11:40
↓ 0h30
12:05 行者ヶ岳
↓
※以降、記録を取る余裕なし…。すいません。
14:30 塔ノ岳
↓
※記録なし
↓
17:30 大倉バス停着
天候 | 下界は曇り。山中はガス。 小雨がぽつぽつ降り出し、山頂は強風&夏とは思えない寒さ。で最後はドシャ降り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;大倉バス停から神奈中バスにて小田急線・渋沢駅へ。 |
写真
感想
『ドシャ降り&ずぶ濡れ。トドメはヒル襲来』
今回の山行にタイトルをつけると、こんな感じでしょうか。
本当にすったもんだの山行となりました。まぁ、すべて自分達の不徳の致すところなんですが…。
雨のせいで写真もほとんど撮れず、行程記録も同じくほとんど取れなかったため、今回は感想メインになってしまう事をご了承下さい。
比較的まともな行程をご覧になりたい方は、6/2の塔ノ岳のヤマレコを参照していただければと思います。
=再びの塔ノ岳=
6月頭にソロで行った塔ノ岳。とても面白い山だったので、今回は友達を誘っての山行でした。
グループ山行は5月末の尾瀬以来。で、これまた尾瀬以来の雨の山行となりました。(う〜ん、このメンツだと雨がデフォルトなのか。。。)
登り始めは曇り空でしたが、空も明るく雨の気配はなかったため、「降らなくて良かったね〜」などと悠長な事を言っていましたが、登るにつれガスの中に。
ただ二ノ塔に着き稜線に出ると風に流れるガスの切れ間から塔ノ岳に続く稜線が望めるなど、天気はなんとか持つかなぁと思ったのですが、しだいにガスが濃くなりやがてぽつりぽつりと。
レインウェアは必要ないくらいの雨量でしたので、蒸し暑さもあり、着ずに塔ノ岳の山頂までたどり着いたのですが・・・。
=おぞましき山頂ストリップ=
塔ノ岳の山頂に出たとたん、猛烈な風が吹き荒れ夏とは思えない寒さに。慌てて防寒のためにレインウェアを着たのですが、普段から寒がりな友人Tはレインウェアの袖口に片手を通したまま寒さで固まっており、何かを訴えかけるような目で眼鏡ごしにこちらを見るため、「さっさと着ろよっ」と言いつつ風上に立ち風を防いでいたところ(まぁ、あの風じゃ無意味なんですが気持ちだけ…)、傍らにいたH女史が突然、「汗で濡れた上にレインウェアを着るのは嫌ぁ〜」と言っていきなりTシャツを着替えだし「山頂ストリップかよっ」というようなあられもない姿に。
H女史は以前、富士山の山腹でも公衆の面前で「山腹ストリップ」をしでかしたつわもの。今回は公衆の面前ではなかったものの(いや、視界の端に他の登山者の方がいた気も…)、いずれにせよ末代までの語り種になる事は間違いなし。(視界の端にいたかもしれない登山者の方にとっても…。お目汚し申し訳ありません…。)
=viva!カップヌードル=
そんなバカをしつつ、この状態での野外での昼飯は無理と思ったので、尊仏山荘にお世話になる事にし「山小屋で昼飯を食おう」と言うと、「山小屋なんてあるの?」と。
「そこにあるじゃん」と山小屋の方を振り返ると、濃いガスで全く見えず。10メートルも離れてなかったのですが、初めて来た人だったら山小屋の存在に気づかないんじゃないかというような状態でした。
そんなかんだでやっとの事で山小屋に駆け込み、冷え切った身体を温めるためにカップヌードルをご主人に頼みましたが、いやぁ、カップヌードルがあんなにうまいとは。ほんと尊仏山荘とカップヌードルに助けられた気分でした。
実際、寒がりなTの手は寒さでかじかんで冷たくなってましたし、あそこで暖を取れなかったら、身体が冷え切ってしまっていたかもしれません。
熟練者の方でしたら、あの天候で山頂がどういった状態になってるかは、ある程度予測はついただろうし、前もって防寒防風対策をとっていたと思います。
という事で反省点その一でした。
=ドシャ降り。そしてずぶ濡れ=
カップヌードルで身体も温まり元気になった一行は、予定通り大倉尾根を下り大倉バス停をめざす事に。
山小屋を出ると、風はいまだ凄まじいものの、雨は小雨程度でしたので、レインウェアは上だけ着た状態で出発。しかしこれが後々のずぶ濡れ状態の原因になりました。
大倉尾根は、塔ノ岳に向かって延々と登りが続く事から通称'バカ尾根'と呼ばれていますが、当然山頂側からは下りが延々と続く訳で、これがなにげにきつく、先月の山行でも結構足にきたので今回はゆっくりめに下ったのですが、天候不良で足場も悪く、前回以上に疲労が足にきました。
それでも堀山の家あたりまでは雨もまださほどひどくはなく、予定はオーバーしてましたものの概ね順調だったのですが、ここからが大変でした。
反省点のオンパレードです。
堀山の家で小休憩をとってしばらく歩くと、それまでは小雨だった雨がしだいに大粒になり、気がつけばドシャ降りに。
そうなると時すでに遅し。レインパンツを履くのをめんどくさがった為に下半身は下着までびしょびしょに濡れ、カバーをつけるのを怠ったザックは水を吸って重くなり、ゲイターをつけるのを怠ったブーツの中には足を伝わって水が入り込みゴアテックスも無意味に。
登山において、'めんどくさい'というのは禁忌だなと心底実感しました。
ドシャ降りの雨で登山道は沢のようになり足元は踏ん張りが効かず、長い下りで膝に負担がかかったせいか、元々膝に不安のあった友人Tの左膝が限界に達し、ストックを松葉杖のようにして下山するほどに。
Tは普段から我慢強く弱音を吐かないので、今回も「大丈夫だよ」としか言わなかったのですが、相当痛かったのだと思います。
休憩するにも駒止茶屋・見晴茶屋ともにお休みで雨を避けるすべもなく、大倉バス停まであと少しという所にある観音茶屋の休憩所をお借りして、やっと雨宿りをする事ができました。
観音茶屋の方にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
=やっとの思いで下山。しかし奴がしのびよる…=
観音茶屋で休ませていただき、あと少しと気力を奮い立たせて何とか17時半に大倉バス停にたどり着きました。
17:35のバスがあったものの、とてもじゃありませんがバスに乗れる格好ではなく、バスを見送り身支度を整える事に。
大倉バス停には秦野ビジターセンターという立派な登山者向け?の建物があり、ベンチが並んだ休憩所が設けてありましたので、そこをお借りしてずぶ濡れの服を着替えたのですが、ぐちょぐちょに濡れた靴下を脱いで足についてゴミを払っていたところ、どうやっても取れない物体が足首に。
全長1.5僉太さ3伉度のミミズのようなものが、足首にひっついて引っ張ってもとれず。「もしやこれは・・・」
そうなんです、皆さん。ヒルですっヒルっ!ついに登場です。
話には聞いていたものの、まさかこのきちんと整備された塔ノ岳の登山道にはいないだろうとたかをくくっていたのですが、そんな事はないのですね…。
無理やりひっぱがそうとしていると、冷静なN女史が「無理やりはがしちゃダメだよ。歯が残っちゃうから。塩ではがして塩で」と。
「しかし塩って言っても…」と思っていると、目の前にあるじゃないですか!塩の山が!!
そうなんです。秦野市ビジターセンターの休憩室には、秦野市が用意してくれてあるヒル退治の塩がドーンとあるのです。なんという至れり尽くせり!
N女史がその塩を取ってきてくれ、半信半疑ながら足首にひっついているヒルにかけてみると…
=viva!!!!塩〜!!!=
塩の中でヒルがもぞもぞと動きだし、おそるおそる塩ごと払って見ると、あれほど引っ張ってもはがれなかったヒルが、きれいさっぱりはがれていました。
傷跡はないかと念入りに調べたところ、ヒルがひっついたのに気付くのが早かったせいか、まったく無傷。痛くもかゆくもありません。
ほっと安堵するも、他にもいるんじゃないかと全身チェックの始まりです。
首、腕、足、すべてチェックするもおらず一安心〜と思い、脱いだレインウェアをなにげなく見ると…。
。。。2号…発見…。レインウェアに必死にくいついているのです…。
「そこまでして、血が欲しいのか…」なんだかヒル2号の姿が妙に物悲しく思え、思わず「2号君…、それはね、皮膚じゃないんだよ。レインウェアというものでね。防水透湿性のだね…登山には必須の…」といらぬ説明をしてあげたい衝動にかられたのですが、そのままじゃ大事なレインウェアがやられてしまうので、2号にも塩を贈呈させて頂き、無事旅立って頂きました。
しかしヒルはすごいですね。ひっついているのが全くわかりません。無感覚です。
登山道からアスファルトの道をバス停まで歩いてくる間、1号2号とも必死にしがみついてきた訳です。で、靴下を脱いだ瞬間、足首めがけてダイブ〜という感じでしょうか。その執念たるやおそるべしです。
帰宅後、ヒルについてあれこれ調べたところ、無理やりひっぱがす事の是非は諸説あるようですね。そして驚く事にヒル研究会なる団体があるのですね。
塩はヒル除けにはならなそうですが、ヒルをはがす際には役に立つようです。
これから山行の時は、塩を必ず持っていく事にしました。
=viva!白○屋!!=
大倉バス停から渋沢駅行きのバスは本数も多く、時間もあっと言う間でした。
で、当然の流れで「ビール!ビール!!高カロリーな物を食わせろ!」となり、普段はまず入ることのない、駅前にあった白○屋さんへ。学生時代以来の10数年ぶりの白○屋さんでしたが、いやぁうまいんですね。安いし。
塩焼きそばにソース焼きそば…。(ん?ダブってない?)
スパイシーポテトにポテト明太子チーズ…。(んん??またもやダブってない?誰頼んだの…。まぁいいけどさ。今は高カロリーっ命!!だし。)
と、素晴らしすぎる組み合わせで注文し、それを食いつくす登山帰りの小汚い4人…。
白○屋さん、ありがとうございました。
またよらせていただきます!! (え?迷惑…ですか??)
ちょー楽しい気分で店を出て、渋沢駅から小田急へ。途中まではぺちゃくちゃ話していましたが、気付けば全員爆睡。そしてそれぞれの乗り換え駅で、静かに立ち去って行くのでした…。
=まとめ=
ほんとにすったもんだとしかいい様がない今回の山行。これが低山だったから良かったものの高山だったら…という感じで、本当に反省点の多い山行となりました。
ただ、こんなひどい天候でも、誰一人ブーたれずワイワイ楽しく登れる仲間がいるというのは、いいもんだと思いました。
感想、楽しく 読ませて頂きました。(あっ、笑いごとではないですね。失礼致しました)
ドシャ降り&ずぶ濡れ。トドメはヒル襲来 ・・何度読んでも笑いが出ててきます。
私も梅雨時のカッパは着たくないので、ついつい着るのが遅くなり、小雨の中、いつの間にかぬれ鼠状態になった事があります。山頂ストリップはわからないでもないですが・・・
但し、ヒルだけは見るとぞっとして、その後は休憩もままならなくなります 。たぶん感想も書けないかもです。
chengfuさんコメントありがとうございました!
>あっ、笑いごとではないですね。失礼致しました
いやいや、笑ってやってください。本人達も自分らのアホさ加減に、笑いながらの登山でしたから。
>私も梅雨時のカッパは着たくないので…
この季節のレインウェアは、本当に着るの嫌ですよね。いくら防水透湿性うんぬん言っても、やはり限度があります…。
雨に濡れるか、蒸れて濡れるか…。
でも蒸れてパンツまでびしょびしょにはならんので、やはりおとなしく着ておけという感じでしょうか…。
>山頂ストリップはわからないでもないですが・・・
まぁ、男性だったらいいんですけどね…。男性だったら…。
>ヒルだけは見るとぞっとして、その後は休憩もままならなくなります…
まだ自分の場合は血を吸う前でちびっちゃい状態だったので良かったのですが、あれが血を吸って大きくなってたら、かなりぞっとする形状ですよね。
確かにあんなのが、周りにいっぱいいるとなると本当に休憩もおちおちしてられません。目がないのに感知して飛びかかってくるみたいです…。おそろしい。。。
でも、塩でおとなしくご臨終してくれるのが発見できたので、一歩前進といったところです。
安全な登山には万全な対策をというのが、身に染みました。
まぁ、装備を持っていっても着なきゃ意味がないんですが…。
これからも、よろしくお願いします!
土砂降りあり、強風あり、おまけに献血ありで、
すったもんだの珍道中、本当に楽しそうですね
自分は普段ほとんど単独なので、ワイワイがやがやの
お仲間 とーってもうらましいっす
下山した後の打ち上げもワイワイの方が楽しいでしょうしね
Tさんは山頂で凍らなくて良かったですね
あと、山頂ストリップ次回の公演がありましたら、
ぜひ教えてくださいね
Tomtom21さん!コメントありがとうございますっ!
>おまけに献血ありで…
献血〜
それいただきましたっ!今度はヒルにかまれたら、「献血してきたよ」と言う事にしますっ! まぁ、絶対嫌ですが…。
>自分は普段ほとんど単独なので…
いやいや、自分もいつもは単独なんです。基本平日休みなんで…。
今回はたまたま日曜休みだったので、みんなと行けた感じです。
単独のあの山と1対1というような感覚は、あれはグループでは味わえませんよね。
確かに下山後のビールは、ワイワイガヤガヤの方がいいですが。
Tはいつも「寒い〜、寒い〜、体温が作れない〜」が口癖で、正直あのまま凍らせときゃよかったです。
山頂ストリップ……。あんなおぞましいもので宜しいのでしたら、いつでもどうぞごらん下さいませ。お待ちしております。
ヒル襲来ならOKです 山行のたびにヒルの弱点を探しながらやることやっています(滝汗)
Gohan
Gohanさん、こんばんは。コメントありがとうございました
Gohanさんのヤマレコ拝見させて頂きました。身をもってヒル退治の実験をされているのですね…。
登る前にGohanさんのヤマレコを見ればよかったです…。
ジョニーは効果あるんですね。今度試してみます。
しかし蠅たたきですか…。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する