南アルプスゆっくりテン泊縦走 広河原〜北岳〜間ノ岳〜塩見岳〜鳥倉
- GPS
- 34:02
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 3,293m
- 下り
- 3,062m
コースタイム
- 山行
- 2:39
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 3:30
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 8:34
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:48
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:42
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:02
天候 | 19日🌤️夜一時🌧️ 20日☁️→🌧️→☀️️山頂手前は暴風雨 21日☁️→☀️️ 22日☁️→☀️️ 23日☀️️ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨交通路線バス 甲府駅〜広河原 2700円 (乗車賃2400円+利用者協力金:1人 片道 300円) https://ykbus.jp/information/service_status/service_condition/1417/ ■帰り:鳥倉登山口(9:15)(10:56)伊那大島駅(11:53)(13:55)岡谷駅(16:46)【あずさ46号】(18:30)八王子駅 伊那バス 南アルプス登山バス鳥倉線 鳥倉〜伊那大島駅 2520円(乗車賃1680円+10kg以上の荷物料金840円) https://www.ibgr.jp/general-route/torikura_off2/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
⛰️1日目 広河原〜白根御池小屋 インフォメーションセンターを出て吊り橋を渡り登山道に入る。 白根御池分岐で大樺沢から離れ尾根筋を登っていく。 標高差220mで少し開けた第一ベンチ、壊れそうな木段もあるが概ねよく整備されており歩きやすいです。 さらに標高差200mで第二ベンチを過ぎ標高2200mで急登が終わりトラバースとなる。 沢を木橋で渡って距離500m程で小屋に着く。 ⛰️2日目 北岳 北岳へは草滑りの急坂を登って肩の小屋経由で行くルートと大樺沢を詰め八本歯のコル経由で行くルートがあり、今回はバットレスを間近に見たかったので後者で行くつもりでした。 しかし雨でガスっていて見えそうにないし上部の木段が滑りそうなので二俣で予定変更で草滑り分岐に登りましたが踏み跡明瞭危険個所無しでした。 距離300mの小太郎尾根分岐で尾根に乗り岩稜帯を進んで肩の小屋、この日は暴風が吹き荒れていました。 小屋から距離600mで山頂です。 この日はガスっていて眺望ゼロでした。 下りはザレた岩稜帯ですが危険個所は無いと思います。 ⛰️3日目 中白根山・間ノ岳・三峰山 小屋を出て緩やかに稜線を進み距離900mで中白根山、巻道がありますがあまり変わらないので立ち寄りましょう。この日はガスっていてなにも見えませんでした。 それほど標高を落とさずに進み西側を巻くようにして緩やかに山頂へ、のっぺりとした山頂は広いです。 ガスっていて残念ながらここも眺望ゼロでした・・ 山頂から西へ進路を変え塩見岳方面への稜線に入ります。 三国平までの区間の岩場は難易度やや高めですので慎重に。 三峰山への登り返しの所が仙丈ケ岳方面への分岐点でそこからヒト登りで三峰山山頂、360度の眺望は最高です。 山頂から本日のテン場の熊ノ平小屋が見えました。 ここからの岩稜帯は尾根の東側を通過していきますが特に注意が必要です。 三国平で農鳥小屋方面からのトラバース道が合流すると雰囲気は一変し平和な高原のような場所となります。 久々に見る樹木の中を井川越へ一気に下れば程なく熊ノ平小屋に到着です。 ⛰️4日目 安倍荒倉岳・新蛇抜山・北荒川岳・塩見岳 小屋を出て尾根に登り返し樹林帯を進んで安倍荒倉岳、山頂は縦走路から西へわずかに入ったところにあります。(手製道標有) その後も尾根のやや東側をほぼ平らな感じで進み、再び尾根にもどって露岩のある竜尾見晴に出ます。東側に大きな滝を見ることが出来ます。 その先に新蛇抜山がありますが縦走路から離れた場所にあるので注意です。 この日はガスって何も見えませんでしたが眺めは良いようです。 一旦2520mのコルに下りハイ松帯の中を150m登り返して北荒川岳、今までの樹林帯と打って変わって荒涼とした景色が広がります。 西側がスパッと切れ落ちておりガスっている時などはそちら側に近づかない様注意です。 尾根の左側に回り込み北荒川岳キャンプ場跡地をすぎ2719ケルンで再び尾根に出ます。 そして本日の核心部、北俣岳分岐までの区間に入ります。 分岐直下の岩混じりの急斜面は岩がもろい上に浮石も多くグズグズで滑りやすいです。バランスを崩して転べばあの世行きですのであわてず慎重に・・ 北俣岳分岐から岩峰を一つ越え一旦グワっと下りいよいよ塩見への最後の登りとなりますがもう危ない区間はありません。 まず東峰、狭い山頂ですが眺めは抜群です。 続いて西峰へこちらも山頂は狭いです。 下りは鎖場もある岩場の連続ですが岩はしっかりしているので慎重にいけば問題ないと思います。 鞍部まで下りやや登り返して塩見小屋に到着です。 ⛰️5日目 塩見小屋〜鳥倉 小屋直下は岩混じりの急斜面です。 暫らくは樹林帯の中を緩やかに下り、地図表記の2512m地点で尾根に乗ってから本谷山への登り返しとなります。 幾つかのピークを緩やかに越えて本谷山山頂へ、樹林の中であまり眺望は良くありません。 地図表記の2498mの鞍部まで下り登り返して三伏山、ここからは塩見岳は良く見えました。 三伏峠からの長い下りはザレた区間や壊れそうな木段・段差のある岩などもあり後半戦かなり膝に負荷がかかり疲れました。 本ルート岩場区間に限らず踏み外しやバランスを崩しての転倒で転落すればただでは済まない区間が多数あります。 難易度としては塩見岳が一番と思います。 |
その他周辺情報 | 山小屋 ■白根御池小屋(1日目)テン場(要予約)1,000円 ✏️缶ビール缶酎ハイ自販機あり・生ビールあり! https://shiraneoike.ashiyasu.com/ ■北岳山荘(2日目)テン場(要予約)1,100円 水場あり(小屋内無料) ✏️缶ビール缶酎ハイ自販機あり・生ビールあり! https://minami-alpskankou.jp/?page_id=5611 ■熊ノ平小屋(3日目)テン場2,000円 水場あり(湧き水無料) 食事等の提供は無し ✏️売店あり https://www.t-forest.com/alpsinfo/climber/lodgeinfo/ ■塩見小屋(4日目)12,000円(1泊夕食&朝弁) https://www.yamatan.net/hut/shiomigoya 温泉 ■おかや総合福祉センター(諏訪湖ハイツ)(岡谷) ✏️タクシーで1500円位、循環バスもあり 150円 入浴料金 420円 http://www.suwako-haitsu.jp/index.php/page-147/ |
写真
感想
いつもの女子隊員より北アか南アでテン泊ロングをやりませんかとお誘いが来ました。「そろそろヤラネバナラヌ」と思っていたので「お願いします〜」と即答したのでありました。
先ずは勤労者の皆さまに日程を先に決めて頂き、ルートはいくつかの候補を用意して、後は直前の天気予報を見て決めましょうという事にしました。
そして南の方が良さそうだという事で今回のプランとなりました。
しかしながらワタクシ2泊3日が最長山行・・
いきなりテン泊装備で4泊5日なんて事をはたしてやっても良いのでしょうか・・
ん〜心配で眠れないぞ・・
そして決行日、梅雨前線はグッと北へ押し上げられ梅雨明け秒読み状態となる中、笑って広河原から出発したのでありました。
小屋併設のテン場だけど極力小屋食に頼らずに行く(しかも米飯!)予定なのでザック重量は20キロ近くになり、ペースは標準×1.5・・
華奢な身体にバカでかいザックを背負った女子隊員はあちこちで声をかけられてましたが当然私にはありません・・てか私は身長があるのでザックが小さく見える為か「なんだ男のくせに女子より少ないのか!」って冷たい視線を浴びるのでありました・・
悪天候に阻まれながらも予定通りの工程を進んで行きましたがA隊員に高山病の症状が出てしまい2日目からは辛い山行となってしまいました。
高山病は簡単に人を殺めてしまう怖い症状、当然O隊員と引き返すかエスケープルートは等々話し合いました。
それでも日本100名山達成間近のベテランハイカーである彼女は体調管理と歩行技術を駆使してキチンとやり遂げてしまうのでありました。
貴重な5日間の山行は新たなモノサシとして自分自身の大事な場所に保管されこれからの山行の役に立つことでしょう。
火傷に近い顔面の日焼けと心地よい筋肉痛を楽しみつつ夏の長い山行を振り返りながら感想を書いております。
A隊員、O隊員5日間の夢のようなひと時を共有出来てオジサンは幸せ者だとシミジミ思っております。
有難うまたどこかへ一緒に行きましょう。
subaru5272
ロングコースをゆったりとした日程で豪華に山々が織りなす自然を満喫し、そしてそれをテント泊メインで歩かれた素晴らしい山行ですね。
お疲れさまでした。
このような山歩きができるということは素敵なことですね。
楽しく、そしてうらやましく読まさせていただきました。
豪華とは決して言えませんが・・
5日間南アルプスにドップリと浸かったとても充実した山行でした。
こういう楽しみが年金生活者になっても出来る事を幸せに思います。
老少年さんもどうぞ楽しき山行を!
subaru5272
マーシャさんの体力ならやれますよ!
washinさんにお願いしてみては?
subaru5272🍷
いい記録ですね。ものすごいきつい道を行っていて、荷物も多くて大変そうなのですが、無理のない日程で楽しまれていますねえ。長い時間南アルプスに浸ることができたのではないでしょうか。
アルプス行きたい病に徐々に侵されている様子がよくわかります。
今年は私は、南アルプス、北アルプス、中央アルプスに行く予定は今のところありません。
いい風景をうらやましいなあと思ってみていました。特に、間ノ岳から塩見岳の間がうらやましいです、
aideieiでした。
計画を見たときは一日の歩行距離が短すぎるかな?と思いましたが、テン泊装備の場合これくらいがちょうど良いですね・・
どの山もケタ違いのスケールで驚きと感動の毎日でした。
天気のせいもあると思いますが間ノ岳〜塩見岳の区間がやっぱり印象深いですね・・
subaru5272
三伏峠って、トランスアルプスジャパンで気になって行きたくなってる場所です、。
草すべり急登で疲れた思い出が、、。私は、10月10日に行ったので寒かったです、。
私も、aiさんと同じで、間ノ岳から塩見岳気になりました、。
筋肉痛をお愉しみ下さい、、。(笑)
むっちゃんより
経験したことのないロングコースを踏破出来た満足感に浸っております
食糧計画やペース配分など良い勉強になりました。
今年は女子隊員ともう一度ロングをやる予定ですがmuttyannさんともコラボしないといけませんね〜
subaru5272
生憎のお天気でしたが、それでも、思い出深い山行になったことと思います。
私も、南アルプスはなかなか天候に恵まれず、仙丈ヶ岳、北岳、農鳥岳、赤石岳、聖岳のいずもガスに中で、北岳と聖岳は3度目で、仙丈ヶ岳、赤石岳は2度目で、やっと晴れてくれました(農鳥岳は2度ともガスの中で未だに眺望を知りません😢。なお、甲斐駒ヶ岳、塩見岳と荒川岳は1度目で晴れてました😁)。また、塩見岳から間ノ岳に向かう途中、突然豪雨になり、熊の平小屋に逃げ込みんだことを思い出しました(当時は予約無くても泊めてくれたので助かりました。今でも、緊急避難なら予約無くても受け入れてくれるのかな?)。
これに懲りずに、何度か挑戦してみて下さい。
前半はガスやら暴風雨やらで眺望無しの悲しき山頂でしたが後半はこれぞ南アルプス!って感じの稜線歩きが出来て自分的には満足です。
おそらく近いうちに別のルートをやりに来るでしょうねぇ・・
熊の平小屋は避難小屋扱いになり食事の提供が出来なくなったと小屋番さんが言ってましたがテン場は予約不要だし予約なしで小屋利用も大丈夫だと思いますよ。
豊富な水は美味いしとても良い雰囲気の所なので、ここに泊まるプランで山行計画を立てようと思ってます。
subaru5272
大冒険おつかれさまでした!ワクワクしながらレコ拝見しました^_^ 泊数が多いのに美味しそうなご飯が出てくるのが凄いです。
最近、距離を長くやるより、泊数が多い方が難しいんじゃないかと思いつつ…。天気の変化あり、体調管理ありと。隊員の方々の体力と気力にも拍手です👏
短い山行なら貯えのエネルギーで何とかなるけど長いとそうもいかないし、一応カロリー計算して挑みましたが荷物が重くなるのが問題ですね〜隊員の一人はアルファ米がダメなんで生米を分担したし・・
それでも塩見岳から遠く霞む北岳から続く縦走路が見えた時には少し感動しましたね
ホント女子隊員の体力には驚きです
subaru5272
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