白髪岩・原三角測点を訪ねて(その1)
- GPS
- 06:37
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 943m
- 下り
- 925m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ツェルト
|
感想
明治初期、地図測量は内務省地理局が実施していたが、明治11年に陸軍陸地測量部が引き継いだ。原三角測点は内務省地理局の時代に関東地方を中心に約50箇所に設置された。事業を引き継いだ陸地測量部は原三角測点を現在の一等三角点に置き換え、原三角測点は処分された。ほとんどの原三角測点は撤去されたが、雲取山(東京都)、米山(新潟県)、白髪岩(群馬県)の三か所に現存していることが確認された。日本の測量史における貴重な文化遺産である。
県道46号から雄川の橋の手前で脇道に入り秋畑の集落を抜けて行く。対向車が来たらすれ違いが難しそうな細い道をくねくねと進む。稲含神社を過ぎるとダート路となり、ヘアピンカーブを抜けると程なく広場のような開けた場所に出る。茂垣峠駐車場に到着した。約50台が駐車できる広い駐車場の林道寄りに車が1台駐っている。
駐車場の東側から林道を進むと直ぐに茂垣峠の分岐に辿り着く。左は一の鳥居方面で秋畑稲含神社経由で稲含山に登るコースだ。真っ直ぐ進むと赤鳥居がある。階段を登って行くと標高1,240m付近で一度視界が開け下仁田の街並みが見える。鎖の掛かった岩を越え1303ピークを過ぎると秋畑稲含神社分岐がある。そのまま進み道祖神が見守る鎖の掛かった階段を登って行くと正面に下仁田稲含神社が現れる。稲含山は神社の反対側にある。稲含山の標高は1,350mだが、山頂には360度の絶景パノラマが広がり、北アルプスや赤城山、谷川岳、浅間山、荒船山などが遠望できる。
稲含山から原三角測点のある白髪岩に向かうが、山頂にはぐるりとロープが張られ東に向かう尾根伝いのルートの取付が見つからない。仕方なく、一旦、秋畑稲含神社分岐まで戻り、斜面を駆け上がって尾根に出る。尾根に上がるとしっかりした踏跡があった。羽毛山はピークを踏まず西側のトラバース路を辿り、次の物見山も西側斜面から迂回する。踏跡の明瞭な登山道に出ると笹原の急坂となり、尾根に上がると、いきなり原三角測点の標石が現れた。
登山道の真ん中にあり、周りには雑草なども少なくきれいに保全されている。標石は四角錘の上側をカットしたようなどっしりとした形をしていて、苔むした台座の上に載っている。正面には「原三角測点」と刻まれている。その右面に「内務省地理局」とあり、裏面には「明治十五年十月」と彫られている。雲取山と米山は一等三角点に置き換わっており、位置がずらされた可能性があるが、この地域の一等三角点は赤久縄山(標高1,522m)に移っており、白髪岩の原三角測点は設置当時のままの可能性がある。原三角測点のある場所の標高は1,512mだが、周囲は樹木に囲まれ展望は無い。標石を埋設した頃は樹木も少なく上州の山々が見渡せたのだろう。
雲取山(その2)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7094434.html
米山(コンプリート)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7220394.html
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