雨の武尊山は厳しい山行ナンバーワン
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,041m
コースタイム
天候 | あめ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
宝台樹キャンプ場を過ぎると、武尊神社や裏見の滝の駐車場 30台ほど駐車可 その先、未舗装の林道終点にも10台ほど停められる |
コース状況/ 危険箇所等 |
武尊神社駐車場には武尊山登山口の標識 登山者カード用紙やポストあり 水洗トイレもあるが、水は飲用不可 行者ころげの岩場の5つの鎖場での登りは、 足がかりや手がかりをしっかり見極めれば、さほど難しくない 全般的に、雨で登山道はドロドロ。 濡れた木の根、岩、段差のある個所など、とにかく滑りやすい。 両手両足をフル活用。ポールは仕舞った方が歩きやすい。 一番怖かったのは、山頂から剣ヶ峰山への下り。 礫の堆積する、岩ガレの道で滑りやすい。 さらに、刈った草も雨に濡れて、一層ズルっと行きやすい。 剣ヶ峰山からも、激下り。 ドロドロの道は踏ん張りがきかず、コケまくり 武尊沢の渡渉点 雨で増水し、急流となっていました 下流側の緩やかな流れの所に、石を投げいれて、飛び越えた |
写真
感想
2日続けての雨の山歩き。
前日の谷川岳の時より、さらに状況は厳しかった。
雨の日に、武尊山に登ってはいけないことを、身をもって体験しました。
S氏から、20年前に使っていたテントが送られてきました。
テント、シュラフ、マット、バーナーなどの装備を背負うので、
今回の山旅のためにオスプレーのイーサー60を購入。
18きっぷで東京まで行ったので、その区間だけ。
登山中は、アタックザックで必要最小限のものだけ担ぎました。
谷川岳から下山後、みなかみのスーパーで食料を調達し、
武尊神社登山口の駐車場に移動。
雨の中、ヘッデンの明かりを頼りに、テント設営。
ビール飲んで爆睡。
8月30日
4:00大きな雨音で起床。
奥利根名物のうどんを食べておなかを満たし、テントを撤収。
悪天候時のテントの片付け方法を教えてもらいました。
「くもり一時あめ」というみなかみ町の天気予報を信じて、
林道終点まで車で移動。
おっ、先行者の車が1台止まっている。
支度して出発。
20分歩くと、熊穴沢避難小屋と剣ヶ峰山との分岐。
いよいよ山道。
木の根が複雑に蔓延る所や、岩が点在する箇所、
えぐれて大きな段差ができた場所など、険しい道。
雨は止む気配なく、避難小屋分岐地点で行くべきか行かざるべきか協議。
結局、雨が強くならないようなら、行けるとこまで行くことに。
登りのクライマックス、行者ころげの岩場に5つ連続する鎖場。
どれも両手両足を使い、足場や手がかりをしっかり見極めて進めば、
クリアーできます。
ただ、初心者は行かない方がいい。
ハイマツの生える稜線に出ると、強風が猛威を振るっていた。
立ち止まってやり過ごしつつ進むと、武尊山の山頂。
独特の山頂標を入れて記念撮影。
ピークを踏んで緊張が緩む。
やり切った感と徒労感でヤマトタケル像には寄り道せず、即下山。
剣ヶ峰山方向へ。
しかし、本当の山歩きはここからだった。
いきなり岩礫の堆積したガレ場の下り。
雨に濡れて滅茶苦茶滑ります。
さらに登山道わきの刈ったササの葉なども雨に濡れて滑りまくり。
アップダウンを繰り返し、予想外に距離があって遠い剣ヶ峰山に心折れそう。
剣ヶ峰山への分岐にたどり着いたが、ピークに足を延ばす気力はなく、武尊神社方面へ。
その先は激下り。
足元はぬかるんでズルズル、木の根や岩など段差のキツイ登山道が延々と続く。
下に気を配り、黙々と進む。
そして最後に武尊沢の渡渉。
増水して勢いが増している。
平時のルートでは流される危険があったので、下流側に回って、
流れの緩やかな個所に石を投げいれて、なんとか対岸へ。
やっとの思いで、熊穴沢避難小屋との分岐に出た。
林道終点の駐車地にたどり着き、安堵する。
この天候で、結局道中誰にも会わず。
同じ百名山の谷川岳とは、えらい違い・・・
みなかみに戻り、小荒井製菓で名物の生どら焼を購入したり、
鈴森の湯に浸かって疲れをいやし、帰路につきました。
武尊山。
雨の日には登らない方が賢明です。
ゆっくり歩いたつもりは全くありませんが、
登りが3時間40分、下りが3時間50分と、
コースタイムよりも余計にかかっています。
下りの時間の方が長いとは・・・
アタックザックでいつもより荷物が軽量だったのに、この走破タイム。
いかに厳しい山歩きだったか、よくわかります。
これまでの雨の山行で、ワーストワン。
8キロ余りの距離を7時間40分。
実力不足を突き付けられました。
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