笛吹川水系東沢 釜ノ沢東俣


- GPS
- 12:49
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,717m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
- 山行
- 12:04
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 12:48
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
本格的に沢デビューのymvと2人で定番の釜ノ沢東俣へ。
2週間前に来たばかりの鶏冠谷出合から東沢に入る。
いつも降雨直後にしか行かないのだが、今回は水量も少なく、ナメと美渓を楽しみながら遡行する。
しかし詰めのナメを大きく巻くところでルートミスして木賊沢に入ってしまう。気付くのが少し遅れて下降が困難な所まで登ってしまい、復帰するのにシャクナゲの藪尾根を乗越しつつ懸垂下降2回、合計2時間もかかってしまった。沢初心者のymvはロワーダウンで降ろす。すぐ目の前にあるはずのポンプ小屋が実際に見えたときはほっとした。
ルートミスしたこと自体は反省点だが、適切な装備と技術があればトラブルがあっても安全に脱出できるということを体験してもらえたとは思う。
甲武信ヶ岳へと続く釜ノ沢東俣経由で木賊山に登りました
先日岩手の山帰りにoecさんと話していたときに「木賊川」の読みをど忘れし、そういえば栃木と福島の県境に木賊温泉という秘湯エリアがあるんですよねという話をしていたら「木賊山もあるし結構地名になってるよ」と教えてもらうなどしていました。
あとで調べてみると古くから研磨用に使われるトクサ(砥草)の別表記が木賊で、山梨県の旧木賊村以外に岐阜県高山市にも木賊洞という地名があると知りました。
トクサは北海道から本州に広く分布するようなのでそれぞれ関連の由来があるのかもしれません
さて、沢です。
体力勝負の沢と聞いていましたが実際にそうだという印象で、遡行も長く下山も長い行程でした。
先日行った栃木県の松木沢からの庚申山・皇海山と近い疲労感で、翌日そして翌々日にも筋肉痛が残っていたのでかなり身体を酷使したようです
行程としては「これがYouTubeでよく見るホラの貝ゴルジュかぁ」とちょっぴり感動したりしつつ基本的には楽しく進みました
ホラの貝ゴルジュは入口を泳いだだけで巻き道を通りましたが、それ以外の箇所についても松木沢と体感比較すると沢を遡行する際の危険度はこちらのほうが高く、ナメ床で一度登りきれず進退窮まったのでoecさんにスリングを連結して助けてもらいました。
これソロで行っていたら大きめの事故になっていた可能性が高いのだな、と思い返すと緊張します
沢自体もさることながら途中のルートロスをきっかけとした多くの出来事がありました。
バリエーションルートの登り、落石の走路の見極め、ロープでビレイしてもらいつつの急坂よじ登り、ロワーダウンでの下降x2、ちょっとしたロープの束ね方、など沢での経験値が不足している私としてはとても勉強になるものでした
下山途中にoecさんへ
「〜な状況になったらどうするんですか?」
と聞いたところ
「それはどうにもならないのでその状況を作らない。リスクは取らない」(大意)
と話していたのが印象的でした。セルフレスキューの技術はしっかりと身に付けていきたいです
下山後に怪我の手当をしていて気付いたのですが、肘周りの擦り傷や打撲、岩に打ち付ける系が多めで、一般登山道の登山でよくある木の根や木の幹・鋭めの石での手のひらへのダメージといった怪我傾向とは別のアクティビティーだと実感しました
このとき、山登りで道を間違えると沢を降りたくなるのと逆で、人は沢登りで迷うと目に見える稜線に上がりたくなるんだなぁと学びました。
ちょっと調べてみたところ木賊沢に迷い込む例はそこそこあるみたいですね。
今回は引き返すのが既に難しい&少し藪こぎすれば懸垂で復帰できそうだったので、少し考えて乗越すプランにしました。
確かに別の沢で詰めを間違えてそのまま稜線まで上がってしまったことはあります。自分的には、ケースバイケースな気がします。
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