七種三山《関西百名山》



- GPS
- 06:32
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 1,118m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
下山口:福崎町野外活動センターからタクシーでJR播但線福崎駅 |
写真
感想
播但線福崎駅からタクシーに分乗し福崎町野外活動センターまで行くのに予約しておこうと思ったが予約は受け付けてくれなかった。昨年雪彦山に行く時タクシーがなく随分待たされた苦い記憶があるのでどうなることかと思ったが幸いタクシーがいたので直ぐに乗ることが出来10分ほどの乗車で到着した。野外活動センターはダム湖の畔にあり、登山者用の駐車場も用意されていた。テントサイトには数張りのテントが張られていたが無人のようだ。早速北側の尾根に登路を求めるが、案内表示は園内の遊歩道だけで尾根への登山道は案内が無い。遊歩道を進み登山道を探すが、其れらしいものはない。コンパスを稜線のピークに合せ、谷筋の微かな踏み跡を辿り急斜面を進むと道は無くなり藪漕ぎとなった。道はある筈なので其処を目指しての藪漕ぎもまた楽しいものだ。福崎町と市川町の町堺尾根に乗るべく進んで行くと明瞭な登山道に飛び出した。後はスイスイと歩き稜線の小ピーク(標高約345m)に這い上がった。
展望良く七種槍への稜線、七種山などが一望できた。汗をかいてきたのでジャケットを脱ぎ温度調整し、福崎・市川町堺尾根を辿った。七種槍への縦走路は意外とアップダウンが大きく、しかも岩が兀兀しており楽しそうだが一寸時間はかかりそうだ。登りで見え隠れしていた送電線は鞍部に鉄塔を置いて北東へ跨いで行った。鞍部からは岩場の登り返しで100mの高度差で奥山三角点峰(393m)に到った。4等三角点が設置され少々木があるが展望は良い。此処でミッション1:「笠形山を山座同定」を行った。K島さんの“口”のコンパスでは北の方の少し雪の付いた山ではとの同定だったがそれは粟鹿山のようで、笠形山(939m)は東56°の方向にあった。
七種槍(577m)へは小ピークをいつくか越えて達した。槍と名が付くだけあって円錐形に尖がった美しい山容をしている。此の山が一番美しく見えるのは最後に訪れる七種薬師からの眺めだろう。皆今日は早起きだったのでお腹が空いた。軽く腹拵えして北西に向きを変えて急坂を下った。“展望台”との標識が現れ一寸左に飛び出したが展望台と言える代物ではなかった。ミッション2は「P430の位置を特定」で余り特徴的でないピークが連続する中、唯一北東に顕著な枝尾根を伴っているのがポイントとなる。先頭を歩くK嶽さんは最初ミッションを気にしながら歩いていたが小父さん二人が休憩するピークを挨拶して行き過ぎようとした。一番後ろで此処だと確信して呼び戻すと、「おしゃべりに夢中になり忘れていた!」 と。
ミッション2は辛うじて達成したので続いてミッション3:「P430から七種山までの所要時間を予想」をしてもらった。距離は1.5辧∈犬鵬鵑蟾むように進み途中P562を越えるという条件で、最高60分から39分の予想が出た。七種山を目指し歩き出すと左手に野外センターに下る道が分岐していた。此処に指導標があり「七種山60分」との表示! P562では福崎・市川町堺尾根に夢前町が加わり三町堺となる。北東に分岐する市川・夢前町尾根にも登山道があるようだ。縦走路の福崎・夢前町界を進み七種山への分岐を過ぎると最後の登りとなり、様相は一変し倒木が道を塞いでいる。岩石質の山で樹木がしっかり根を張れないからなのだろうか? 倒木を迂回して乗り越え進んで七種山(683m)に到着した。
以前は樹木に覆われて展望の無い山頂だったそうだが、木が倒れ展望が利くようになったそうだ。少し先の“つなぎ岩”に下りれば更に絶景が広がる。此の岩は30冑の深い割れ目が太刀で両断されたようになっており下界にあれば観光名物となっていたことだろう。其れにしても大岩が割けているのに何故「つなぎ岩」と云うのか不思議なことだ。山頂の先客団体はなんと我が山岳会の畑中さんの同僚添乗員でお客さんを連れてきているようだった。偶然のめぐり逢いもあるものだ。団体が去ると山頂は我々だけになりこの先、人に会うことは無かった。其れはさて置きミッション3の結果は51分で50分を予想した鶴田さんが最も近い予想だった。ご褒美に女性陣から飴玉を貰い、皆からの拍手で祝われた。
山頂から南西に下る道が分岐し七種滝に到る。大半の人は此処を通るようだ。三山縦走の我がチームは町界尾根まで引き返し西へと進んだ。地形が複雑に入り組み樹林帯で現在地を見失いがちになるが道はしっかりしているので稜線を外さなければ問題はない。小ピークを幾つか越えるが分岐から3辧▲薀鵐疋沺璽は何もなく1時間半歩き続け十字峰(約560m)に達した。名の如くしっかりした尾根が十字に伸びていた。南に延びる尾根は“地獄鎌尾根”と名があり興味をそそられた。2.5万図にも岩稜のマークがあり展望は無いが山頂で小休止を取り90°左に折れるように七種薬師を目指した。
木の間越しに見る七種薬師は深い鞍部の向こうに聳え相当登り返さなければならないようだが、2.5万図で見ると100m程のものだ。今日最後の登りで七種薬師(616m)に達し三山を制覇した。山頂からの展望は良く七種槍が特に素晴らしい。その山名の通り石の薬師仏が鎮座していた。南側にはそうびろ山(538m)が望め下山路の途中から分岐する道もある。下山路は町界尾根を離れ東の尾根を下った。飛び出してきた林道は2.5万図にある車道と思いこみ右に曲がるが何故か登って行く。此れはおかしいと反転すると此処は枝沢の林道で少し進むと野外活動センターへの車道に出た。
タクシーを呼び福崎駅に戻り再び播但線で姫路へ青春18切符の旅、3分の乗り換えで新快速に乗ると幸い席も確保できた。全員大阪で途中下車し反省会を行い、山行を締め括った。
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