暑さと雷雨でヘロヘロ、平ヶ岳(鷹ノ巣尾根往復)
- GPS
- 14:20
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,750m
- 下り
- 1,738m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 4:00
- 合計
- 14:20
天候 | 晴れのち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●駐車場 : 登山口にスペースあり ●トイレ : 駐車場にバイオトイレあり(男女兼用1、男用1) 尚、手前にある尾瀬登山口の御池にはシャワートイレあり、快適です。 ●水場 : ・台倉清水・・・未確認 ・白沢清水・・・チョロチョロ程度、あまり期待できず。 ・池ノ岳下・・・山頂より玉子石方面に400mほど進んだところの雪田下にあり。 水量は豊富でしたが、雪が消えるとダメそう。 ●コース : 玉子石の往復を含めると往復で約23kmあります。 出来るだけ早立ちをおススメします。 ・登山口〜下台倉山 ヤセ尾根の連続です。好天時は問題ありませんが、よろけると危険。 夏期は日の出とともに暑くなります。 また、今回の私達の経験の通り、夏のこのコースは雷雨に遭うと逃げ場所がなく、 恐ろしい目に遭うので、出来るだけ早立ちが原則です。 ・下台倉山〜台倉山 小さなアップダウンあり、帰路は長く感じます。 ・台倉山〜白沢清水 樹林帯の道が続きます。大半がゆるやかな道ですが、木道はすべり易いので注意。 ・白沢清水〜池ノ岳 正念場の登りです。特に危険はありませんが、夏は直射日光が降り注ぎます。 ・池ノ岳〜平ヶ岳 ゆるやかな下りから登りへ、木道が中心。いつの間にか山頂に着いてしまいます。 ・玉子石方面 大半が木道の歩きやすい気分爽快の道です。 ●キャンプ地 池ノ岳付近にあり。水場は付近の雪田下の沢水を利用 ただ現在はキャンプについてはトイレもなく推奨していない模様。 ●その他 ロングコースなので、ヘッドランプは持っていった方がベター |
写真
感想
平ヶ岳は往復23kmもあるタフなコースで、アプローチも悪く、
今まで機会をうかがいながらも、なかなか足を向けなかった山でした。
車を運転して即登りでは厳しいため、前日の23:00頃には入りましたが、
駐車場はほぼ満車で、あと5台ほどのスペースは残っていました。
そして車中で4時間ほど仮眠を取るはずでしたが、フルフラットシートでないため、
ほとんど寝られませんでした。
やはりフルフラットシート仕様の車にしないと・・・
翌朝は、早いパーティーで4時前から歩き始めていました。
4時頃になると空も明るく、ヘッデンも必要ありません。
我々は、5時前にスタート。
始めの林道歩きが終わると、本格的な登山道に入ります。
そしていよいよ噂のヤセ尾根ルートとなり、これが下台倉山まで続きます。
晴れていれば楽しい道かと思いましたが、早朝から直射日光を背中に浴び、
木陰となる樹木も少ないため、厳しい登りとなりました。
下台倉山を過ぎると初めて平ヶ岳を望むことができますが、
まだ遥か彼方です。
そして小さなアップダウンが白沢清水まで続きますが、ゆるやかな道で距離ははかどります。
ですが、睡眠不足と暑さのため、平坦な道でも息を荒らげ、きつい道のりでした。
白沢清水から池ノ岳の登りが極め付けで、登りながらも目をつむれば寝られる感じです。
また後ろを振り返ると鷹ノ巣尾根が延々と続き、戻ることを考えると眩暈がしてきます。
実際には標準コースタイムをかなりオーバーし、池ノ岳に何とか到着。
すぐに倒れ込み、寝てしまいました。
ですが、ここからの景色は一変し、まさに天上の楽園です。
ワタスゲと池塘が目の前に広がり、今までの登りがやっと報われた感じです。
重い身体をなんとか動かし、平ヶ岳に向います。
ここからは緩やかな登りと木道の道で、周りの景色を楽しみながらいつの間にか山頂に到着!
高妻山以来、久々の百名山の頂に立ちました。
三角点からまだ先に道があり、こちらからの景色は最高です。
利根川源流の山々や至仏山、そして谷川岳を望むことができました。
ここで大休止。
しかし食欲もなく、カップめんは食べずに1つの弁当を2人で食べ、
私は相変わらず調子が悪く、1時間ほど昼寝。
ここで時間をかけ過ぎたことが、後で大変な目に遭ってしまったのです。
空を見るとまだ天気が崩れそうもなく、
またこの機会を逃すと2度と来ないと感じたので、
頑張って玉子石まで行くことにしました。
この行動も結局エライ目に遭ってしまった要因になってしまったのですが・・・
その時の天候にもよりますが、12時頃には下山開始しないといけないと感じました。
平ヶ岳から池ノ岳に向う途中で、玉子石に行く近道があり、
ワタスゲに囲まれた気分のいい道を進むと、水場のあるキャンプ地を通ります。
ここで飲んだ水は大変美味しく、ここでやっと生き返りました。
水場の素になっている雪田を横断し、玉子石までは高原状のゆるやかな道が続きます。
途中、右に折れる木道がありましたが、標識もなく、
これがいわゆる皇太子ルートでしょうか?
ここから5分ほどで玉子石に到着。
風化が著しいようで、いつまで持つか心配です。
ですが、ここからの景色も後景の池塘とともにすばらしい景色を楽しめました。
さて、もう2時も近づき、当にタイムオーバーです。
体調も戻ったので、あわてて下山を始めました。
途中で山上でキャンプを張る幾つかのパーティーとすれ違いましたが、
たぶん20張り位にはなるのでしょうか?
山上は大賑わいです。
そして台倉山を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなり、
途中で雷鳴が聞こえました。
ちょうど下台倉山に着いた途端に大粒の雨が大量に降ってきました。
慌てて雨具を身に着けると、一目散に下りはじめましたが、
更に大きな雷鳴が轟くと、これはヤバい、と思い、ちょうど身を隠せ雨をしのげる
格好の半岩屋のような所があったので、ここにとどまり様子を見ることにしました。
しかし目の前では数度の稲光と雷鳴の大音響が恐ろしいほど響き、
先を進んでいる8名ほどの団体は大丈夫だろうかと、心配になりました。
この下台倉山の尾根はヤセ尾根で身を隠すところもなく、
雷ももちろんですが、集中豪雨の中を下りるのはかなり危険です。
我々は1時間ほど様子を見て、雷鳴も遠くになり雨も小康状態になってきたので、
歩きはじめました。
30分ほど歩くとそのパーティーに追いつき、無事でほっとしました。
でも道が川になり、転んでも気にしなくなり、
やっとのことで林道まで下りてきましたが、最後の沢の横断個所がこの豪雨で心配でした。
やはりかなりの増水で、膝下まで浸かり、さらに重くなった足を何とか前に動かし、
日没前にやっとのことで戻ってきました。
いや〜、本当に疲れた1日でした。
※登山者の中にレインコートを持っていないのか、傘をさしながらずぶぬれになって歩いている人がいましたが、
岩場もあり、危険です。
人のことを云々言える立場ではありませんが、この山はそんなに甘い山ではありません。
Akanekoさん、こんにちは。
平ヶ岳お疲れ様でした。
山頂からの景色はいかにも上越の山って感じで
良いですね。数々の池塘がいい感じです。
夏山の午後は天気は急変に要注意ですね。
山での雷雨はほんと怖いですから。
私も気を付けたいと思います。
感想がすべて書き終わったらまた拝見させて
いただきます
kankotoさん、こんにちは。
平ヶ岳はいつか行ってみたい山でしたが、日の長い時期でないと私共のスピードでは難しく、
あえてこの時期に登ったのですが、
エスケープルートもないロングコースなので、心して登らないといけない山ですね。
でも、山上の風景はすばらしく、上越国境には苗場山、会津駒ヶ岳をはじめとして似たような山がありますが、
疲労度から言っても、最も感激しました
しかし、雷はやっぱり恐ろしい、です。
ルート上に避難できるところのある山ならいいのですが、
ロングコースは特に夏は要注意です
Akanekoさん おはようございます。
長丁場お疲れ様でした。
山での雷は生きた心地がしないほど怖いですよね。
平ヶ岳いいですね。憧れの山のひとつです。
テント担いで楽園でまったりしたいです。トイレの問題があるので、行くときには携帯トイレを持っていこうと思います。
teruzo-さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
平ヶ岳は賛否両論あるようですが、私にとってはすばらしい山でした。
夏なら水場もあるので、テント泊は最高だと思います。
また遮るものもなく、満天の星空を満喫、でしょうね。
携帯トイレはもちろん必携ですね。
利尻岳のように携帯トイレブースがあればいいと思うのですが・・・
また、この時期の雷は要注意ですね。
積乱雲がまだ遠くても、すぐに近づいてきます
akanekoさん、こんにちは!
素晴らしいレポでした!
場面の数々の大変さも十分伝わってきましたが、
それに増しても、素晴らしい景色です!
やはり、この辺り、いいですねぇ・・・。ため息が出るくらいキレイです。。。
写真見てたら行きたくなりました。今年の夏は尾瀬、行けるかしら・・・。
kikiさん、こんにちは。
2ヶ月ぶりの山行でしたが、今回は本当に疲れました。
私は太陽と水に弱いようです。
平ヶ岳、池ノ岳の山頂に着くと別世界に入り込んだ感じ。
それまでの登りの苦労から解放された瞬間、最高でした。
まさに天上の楽園、でした
お子さんも大きくなれば一緒に行けますね。
ロングコースですが、道自体に危険なところはほとんどありません。
ここは尾瀬にも近く、登山口の御池の駐車場はほぼ満車でした。
今はニッコウキスゲが見頃とのことで、にぎわっているようです。
尾瀬なら人ごみを気にしなければ十分楽しめると思いますヨ
こんにちは Akanekoさん
平ヶ岳お疲れ様です。
気にはなっていましたが平ヶ岳は登る勇気はまだ
ありません あの距離を歩くとなると心強い
パートナーが欲しい所です
雷雨の中の山行もまだ経験はなく想像を絶する恐怖
になりそう
でもご無事に戻られてなによりです
climerykさん、こんばんは。
乗鞍岳、好天で何よりでした。
こちらも好天過ぎてかなり暑く、バテバテでした
平ヶ岳はタフなコースですが、climerykさんの若さなら大丈夫!
好天の日に是非トライしてみてください。
でも雷には遭いたくありませんね。」
Akanekoさん
タフな山行お疲れ様でした。
平ヶ岳ときいて昔〜奥利根湖からやぶこぎをしながら登った、辛い、辛い、山行を思い出してしまいました(今ではとても考えられませんが)
改めてAkanekoさんの画像を拝見すると素晴らしいではないですか!
是非今度は景色を楽しみながらトライしてみたいものです 。でもやはりハードそう
kikoriさん、こんばんは。
平ヶ岳は歩き甲斐のある山でした。
でも池ノ岳〜平ヶ岳付近はなかなか良いですね。
体力があれば秋がいいかも
或いは越後三山まで縦走してみては
しかし、この時期は晴れると暑すぎます
ところで8月はまた剱ですか?
こちらは八ツか南かでまだ迷ってます
Akanekoさんレポートでまた行きたくなってしまいました
一杯色々な山行ってますが魅力的でもう一回行きたい山の一つになりました
ありがとうございます!(^_^)/
Ulmatsuさん、
煽ったようなコメントをしてしまったようで、すみませんでした
しかしながら登ってすぐにあの平ヶ岳をまた登りたい、とは凄いですね
玉子石目的であれば、皇太子ルートもありかも・・・
視界がきかなければ行っても仕方ないかもしれませんが。
でも私ならば次はゆっくり テン泊ですね
Ulmatsuさんも百名山達成の暁には、こちらの山上でお祝いをされたら最高、だと思いますヨ
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