69.焼岳「会いたかった空」(入)帝国ホテル(下)中尾温泉
- GPS
- 08:16
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,886m
- 下り
- 2,259m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:17
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本0445−新島々0509 新島々BT0509−0623 帰りは濃飛バスを利用。料金は2080円。 なお、中尾高原(足湯前)のバス停は高山BT発新穂高ロープウェイ行きのバスのみ来て、新穂高ロープウェイ発高山BTは停留所に記載されている電話番号に電話して予約しない限りは来ないので注意です。 中尾高原口−高山BS |
コース状況/ 危険箇所等 |
帝国ホテル前〜焼岳小屋 僕は帝国ホテルでトイレを借りましたが、田代橋にもトイレあり。 登山届を出すポストも田代橋を越えたところにありました。 ハシゴ場が連続してあり、特に長いハシゴ場は注意が必要です。 焼岳小屋〜焼岳北峰 展望台を過ぎた鞍部から、ガレ場となります。 中尾峠〜中尾温泉登山口 距離が長くて敬遠されるのか? 人通りは少ないですが、登山道は解りやすかったです。苔むしたところもあり、苔好きな人向けだと思います。 |
その他周辺情報 | 中尾キャンプ場合掌の森の温泉利用。入浴料600円 僕は持って来てなかったので使わなかったのですが、一応シャンプー、石鹸使用可能。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
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感想
第69座 「会いたかった空」
6月7日に浅間山の前掛山に登頂した直後の11日。噴火警戒レベルが上がって前掛山まで登れなくなったことをニュースで知った時、ギリギリ間に合って登ることが出来て良かったと思った。
当初は北アルプスで登ろうと思っていたのが常念岳で年始の折に計画を立てていた。しかし、昨年の木曽御嶽山の噴火をきっかけとして、口永良部島や箱根山、桜島と相次いで噴火警戒レベルが上がって、日本のどこの火山が噴火警戒レベルが上がってもおかしくはない状態だと僕は感じた。百名山の中で未踏の活火山は焼岳だけだった。今は噴火警戒レベル1だけど、登れるうちに登っておこうと7月の梅雨明けに登ろうと思った。
塩見岳の稿でも書いたが、7月中旬にパソコンを購入したため、焼岳登山は延期。先に塩見岳を登頂して、9月に焼岳を登ろうと思った。塩見岳を登頂した翌週の8月30日に「夢高原かっとび伊吹」の山頂までの10キロに出場する予定だったが、メンタル面での不調と、主催者より予定通り開催の知らせを受けながらも雨が土砂降りで行く気を無くしてしまって棄権したのだった。
途中、肩と背中が痛くなったり、メンタル面の不調が長引いて、その上に秋雨前線の停滞で天気が悪い日が続いたが、5日に晴れるという週間天気予報を受けて、この日に焼岳登山を決めた。
9月4日、仕事が終わった後、いったん帰宅して入浴と食事を済ませた上で旅装の人となり自宅を後にした。今回は電車とバスを使って何年か振りに松本に向かった。どうせ駅寝するから到着は急がなくてもいいと思って、普通電車を乗り継いで松本駅を到着した。
僕が20歳代の頃は、北アルプスの山を登るのに関東地方に住む友人と松本駅で合流して、駅の軒下でマットを並べて駅寝をしたものだが、駅ビルは新しくなって、駅寝をした軒下はすっかりきれいになって、誰も駅寝をしている登山者はいなかった。時刻は0時を迎えようとしていたが、人通りがそれなりにあって、かえって駅寝をするのに心細く感じた。ねぐらを探して近くの公園などをさまよっていたが、結局落ち着いたのが、アルプス口のベンチの上だった。
そこで、小一時間眠ったであろうか? 3時を過ぎていたので、駅前のマクドナルドでビックマックとホットコーヒー、持参していたスポーツヨウカンとエネルギージェルの朝食を済ませて、上高地まで行く切符を購入して松本電鉄上高地線のホームに入った。
4時45分、電車がホームに入って来た。車体にはイメージキャラクターの渕東なぎさが描かれていてビックリした。電車は二両。ムーンライト信州からの乗客を迎えて出発した。この電車は快速でノンストップで新島々駅まで行くので到着も当然早い。電車を降りると待機していたバスに乗り込んで上高地へ向かって出発した。
6時未明に上高地の手前の帝国ホテル前で下車。下車するとヒンヤリとした空気が心地よく感じた。帝国ホテルで不躾ながらもトイレを拝借。快く(?)迎えてくれた従業員の方々に感謝である。準備体操と身支度を整えた上で7時に帝国ホテルを出発した。
今回は活火山に登るということでヘルメットをかぶっていたのだが、最初は林道を歩き、樹林帯の中を歩くので、これから活火山の山を登るのか? という雰囲気があった。いつもは登っていくうちに調子が上がっていくはずなのだが、なかなか調子が上がらない。ザックの中には結局使わなかった寝袋やマットが入っていたので、日帰り登山の割には重いザックとなっていた。それに肉体とメンタル面の不調、前夜はほとんど眠れてなかったのが調子が上がらない原因であったらしい。
当然ながら軽装の登山者に次々と追い抜かれた。バテバテの状態でハシゴがある場所まで来た。ここで使っていたストックをしまってハシゴをひとつふたつと登った。いくつめのハシゴであっただろうか? 米俵よりも小さい(重さは米俵よりも重い?)大きな岩を浮石と気付かずに足を乗せて外した刹那、その大きな岩は下へ向かって転がったのだ!
「ラクラクラーーーーク!」
僕は叫んだ。その大石は登山道を外れて止まった。幸いだったのは、そこに登山者がいなかったこと。僕の後ろに登山者がいたと思うと・・・・。
疲れていたとはいえ、迂闊なことであった。
満身創痍の身で、一番長くて危険なハシゴにたどり着いた。
「さぁ、ここは集中だ! 集中!」
恐る恐るハシゴに取り着いた。一段一段慎重に登り、何とか登り切った直後は鎖場があって予断は出来なかったけど何とか通過。ここを越えれば焼岳小屋は近いと思っていたのだが、案外遠く感じた。
9時40分頃に焼岳小屋を到着。ここまでが本当に長く感じた。僕はここでトイレに行ったり、補給食を食べたり、山バッチを購入したりして、20分前後は留まっていたと思う。焼岳小屋を後にして、展望台を越えると、焼岳の主稜が目の前に迫っていた。
展望台を過ぎて鞍部まで来た。ここからはガレ場が続くが、あと400メートルの登りを頑張ろうと思った。この時は徐々に山頂から下山する登山者とすれ違う。道を譲って譲られ山頂を目指した。ようやく肩まで登り切った。この辺りでは登頂を済ませた多くの登山者が休んでいた。
僕はここでザックをデポして空荷の状態で山頂を目指した。
そして、11時15分頃、焼岳の北峰に登頂。山頂一帯は多くの登山者で賑わっていた。僕は写真を撮って頂いて、山頂から見る景色を堪能した。60座目で登頂しながらも雨で山容が拝めなかった笠ヶ岳、穂高連峰や槍ヶ岳が見ることが出来た。山頂の真下にはエメラルドブルーの正賀池があり、山肌にはいくつか噴煙が立ち込めていた。焼岳が生きているんだなと感じた。
これから下山するのだが、上高地までともなると、あの怖いハシゴを通過しなければならず嫌だったし、中の湯まで下山することも考えたのだが、帰りのバスが上高地からの乗客で満席のため乗車を断られるかもしれないと思って、ちょっと長いけど中尾温泉までの登山道を使うこととした。
中尾峠から「中尾温泉」の標識に従って下山開始。道は笹で覆われて細かったが、踏跡が確かだったので、特別迷うことはなかった。秀綱神社で一本立てた時に、ヘルメットから帽子にかぶり直して、中尾温泉まであと5キロ、頑張ろうと思った。
途中、苔むしたところがあって、二か所ほどヒカリコケが見える岩穴があった。この道はむしろ苔が好みの人向けかも知れない。途中、白水の滝を見て程ないところに「近道」の看板があって、それに従って進んだ。でも、この近道が長いこと長いこと・・・・。やっと「焼岳登山口」の看板を見た時、何とか今日も無事に下山出来て良かったと思った。
下山後の温泉は中尾キャンプ場合掌の森の露天風呂。当初は中尾温泉口にある新穂高の湯の予定だったが、そこまで歩く気力なくて、この温泉に入ることにした。15時15分頃の到着だったが入浴することが出来た。この温泉は多分手作りだと思うが、湯量は豊富。湯船も大きくリラックスすることが出来た。
中尾温泉でバスを待っていると、時間が来てもバスが来ない、おかしいなと思っているうちに、新穂高ロープウェイ行のバスが到着。バスの運転手曰く、停留所の看板に書いてある電話番号に電話して予約しないと、ここまでバスは来ませんよといわれた。確かに停留所の看板に、そのようなことが書いてあったけど自分には関係ないと受け流してしまったのだ。うーむ、またしても迂闊! 取りあえず、このバスに乗って、中尾温泉口で一旦下車。約30分後に新穂高ロープウェイから折り返すので、再びこのバスに乗車。何とか明るいうちに高山まで来ることが出来た。
疲労回復が充分でないことと、余計に荷物が重かった分、苦戦を強いられた登山となったが、長い距離を歩けた分鍛えられたと思っている。前回の塩見岳では霧で何も見えなかったのに、今回は充分に景色を堪能することが出来て良かったと思う。今年中に日本百名山70座目の登頂をしたいのだが、11月8日開催のいびがわマラソンのフルマラソン完走のトレーニングをしたいので、登るとすれば、その翌週以降ということとなろう。そうなると登れる山は限られてくる。筑波山か、大菩薩嶺か、はたまた赤城山か・・・・。
ヤッホー はぁにょろだよ
かずにょろポーズきまってるねっっ
またランチいこ〜
ポピポピ
#小薮風にコメントしようとしたけど
# 難しいです。
#失礼しました(。-人-。)
#次の山行のポーズも楽しみにしています。
ha-chan2013さん、コメントありがとうございます。
以前日テレのZIPという番組で流行っていることとして取り上げられていたので、やってみました。とっても好評なようでやって良かったと思います。
次のパフォーマンスも楽しみにして下さいね!
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