御嶽山(伊許山)-観音山 ゴ・ドーハンのチョイ山歩 真夏の藪冒険！

2024年08月15日(木) [日帰り]

• GPS: 02:05
• 距離: 3.8km
• 登り: 200m
• 下り: 182m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:52
• 休憩: 0:24
• 合計: 3:16

9:48 スタート地点
10:02 10:21 伊許山(御嶽山)
11:56 12:01 観音山
13:04 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

8/15 8:09

羽黒山を後にして、周辺の里山を巡ります。その前に朝食の場所探し。初めは佐野SAでラーメンでも、と考えていましたが高級化していて手が出ませんでした。

8/15 8:50

コンビニかと思っていたら、道の駅芳賀でこの時間から食事ができました。『キッチン和京』さん！

8/15 9:01

餃子も気になりましたが、スタッフおススメのカツカレー(990円)にしました。至って普通でしたがお腹いっぱいになりました。
ありがたやです。

8/15 9:48

貸切の伊許山園地第一駐車場からスタート、まずは伊許山(いこやま)へ。伊許速別命に由来し、日光開山の勝道上人とも関係があるみたいです。

8/15 9:49

山名は何処かで聞き覚えがありましたが、ここも御嶽山でもあるとは最近まで知りませんでした。

8/15 9:49

参道口から入りましたがすぐに、

8/15 9:50

こちらの道に入ってみました。

8/15 9:52

ヤブミョウガの群生地があり、道はここまででした。

8/15 9:52

キレイな青藍色の実になっているものもありました。

8/15 9:54

適当に左手に進むと駐車場の一画から続く旧参道らしい道がありました。

8/15 9:58

その道を少し登ると、鳥居と神社が見えました。

8/15 10:00

石燈籠(明治十七年)と立派な社殿、屋根には巴紋が見えます。

8/15 10:02

新しそうな「御嶽山神社」扁額

8/15 10:03

手水鉢には「伊許山」

8/15 10:04

お隣には宮司さんのお宅？もありました。

8/15 10:07

＜講紋＞「明効榮霊神　明治三十二年九月建之 年 月 日 八十有五翁　権教正 小林利次」明治期、当地に御嶽を勧進した方？でしょうか。背面チェック忘れてしまいました。

8/15 10:07

日、お山、三つ巴　巴講社の講紋でしょうか。

8/15 10:08

「 神仕大塚幸造師碑」(昭和十年八月十五日有志信者塾生建之)
初代神主で伊許山塾を開いたお方。近隣神社の補佐や御嶽教教正となり800人余りの塾生がいたそう。

8/15 10:09

長寿塚、長寿山古墳。伊許山神社祭神、伊許速別命(いこはやわけのみこと)が埋葬されているという。明治八年に御嶽山神が祀られ御嶽山神社に改められました。

8/15 10:12

塚の途中にある石祠と明治十年代の霊神碑。「神道御嶽教巴講社」銘や巴紋があります。

8/15 10:15

山頂には龍の鉄鳥居。鉄扉には巴紋がありました。

8/15 10:16

山頂には「御岳山標高162.2m栃木の山紀行」等のプレートと、

8/15 10:17

「伊許山」162.21 m二等三角点

8/15 10:18

ご本社、御嶽山神社本殿。伊許速別命と御嶽山神(國常立命、大己貴命、少彦名命)が祀られています。

8/15 10:22

木段の急斜面、左には配水施設

8/15 10:27

車道に降りて、その先にはキャンプ場があるようです。さすがにひと気はありませんでした。

8/15 10:30

御嶽山から下った所から、「トリム広場150m」の道標に従い登り帰ります。

8/15 10:34

琴平山の山頂、ここがトリム広場？木祠には「高尾神社」の御札がありました。

8/15 10:34

社殿は琴平神社

8/15 10:35

社殿左手に雷神様の石像「元治二乙丑年四月吉日(1865)」

8/15 10:42

山頂の風景

8/15 10:43

展望台の脇から下山。途中に伸び放題の芝生広場あり。蜘蛛の巣が物凄く、ストックをコンダクターのようにして歩きました。

8/15 10:50

登った所(左)に戻って来ました。

8/15 10:58

ゴールです。この後はチャリ使用の予定でしたが、暑いのと雨が心配だったので(と言い訳して)車で向かいました。

8/15 11:06

御嶽山（伊許山）にさよなら、

8/15 11:18

そして次のターゲットの観音山にこんにちは。城跡と千手観音堂があるみたいです。

8/15 11:23

第2駐車場からスタート。もちろん誰もいません。

8/15 11:24

村上観音山

8/15 11:25

＜キャ＞十一面観世音(明治廿三季,1890)「村上 駒込 両組」とあります。

8/15 11:28

いざ！観音山へ

8/15 11:30

ノカンゾウ

8/15 11:32

キツネノカミソリ

8/15 11:33

立派なモミジ

8/15 11:35

もう色づき始めてるの？

8/15 11:40

千手観音。元禄年間、田野辺村の宮大工永野万右衛門智保の造作とあります。

8/15 11:40

近づくと堂内にパッと明りがつきました。こちらが御前立の千手観音像でしょうか。ビックリしましたが、嬉しいサービスですね。

8/15 11:41

御本尊の伝行基作の千手観世音立像はお写真で。60年に一度開帳されるそうで、近々は平成22年だったみたいです。

8/15 11:47

「奉納　縁日燈」には「文化二乙丑年三月(1805)」、「施主　村上駒込男女中」等とありました。

8/15 11:48

光明真言塔、紀年銘は？

8/15 11:49

五輪塔には「大僧都法印憲英」とあります。紀年銘は削れていました。

8/15 11:51

村上城跡、築城は平安時代末と思われるが、現在の遺構は永和四年(1378)益子氏の一族村上新助良藤による築城、3代50年にわたって居住。

8/15 11:51

ここが大手口かな。

8/15 11:52

石段の両脇には城跡らしい深い堀が掘られています。

8/15 11:53

石段を上ると土塁に囲まれた一画があり、五社権現が祀られています。

8/15 11:55

さらに上方の本丸跡は梅園になっています。その一番奥に

8/15 11:56

石祠、その背後の土塁上に、

8/15 11:58

「市塙」172.23 m三等三角点があります。この先はほぼ垂直の切岸になっています。

8/15 11:58

その祠辺りを頂点に三角形に

8/15 11:58

土塁が巡らされているのが特徴のようです。

8/15 12:01

本丸周りの堀を歩いてみました。なかなか興味深い城跡ですが暑いので今日はここまで。

8/15 12:18

駐車場に戻って一服。この後は殆ど情報のないG地図で見つけた田野辺の御嶽山神社に向かいます。

8/15 12:36

県道芳賀茂木線。市貝町田野辺、すぐこの先で茂木町になります。

8/15 12:38

その山肌に石鳥居(昭和七年)が建っています。何か千と千尋風の異世界への入口って感じ…

8/15 12:40

よく見ると石段がありますが、枯葉や小枝で埋りかけています。恐る恐る＆ワクワクしながら上っていくと、

8/15 12:42

神社らしい建物があります。G地図の写真では戸が閉まっていましたが、

8/15 12:43

現在は半吹き曝し状態、屋根も朽ちかけています。

8/15 12:43

御幣も残っていますが、もはや現役ではないようです。

8/15 12:44

本殿

8/15 12:45

社殿右手に2基の霊神碑。左は当山開祖の「真徳霊神」碑(明治二十九年,1896、大講義鈴木守安撰 少教正井上守壽書)のようです。

8/15 12:45

碑文要約)長野守兼君、御嶽大神を敬い明治四年に下総國結城の巴講に入る。木曽本祖の分霊を発起し明治七年に奉遷、同八年に教正に昇進しさらに信徒を結集、同二十七年、七十七歳没。

8/15 12:49

隣の霊神碑は大変残念なことになっていますが、興味津々な銘が散見できました。「一心」

8/15 12:55

土に埋ってビクともしませんでした。

8/15 12:55

「…山大開祖覚(明)」「普寛」「…神巴講」背面に紀年銘がありそうでしたが…

8/15 12:59

それでは現実世界に戻りましょう！

8/15 13:02

芳賀、市貝方面。暑いので車でしたが、紅葉や梅の季節だったら最高のサイクリングコースですね！

8/15 13:38

市貝温泉が木定休日だったので、道の駅芳賀に併設された『ロマンの湯』(600円、10〜21時、水休)で汗と蜘蛛の巣を洗い流しました(笑)

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

godohan

・朝一の羽黒山でミヤマウズラを鑑賞(ここで「ヒデさん」と遭遇。栃木のお山で何と4度目の出会いですが、今回は残念ながらその場では気づきませんでした！)した後は、不適期だとはわかっていましたが、近隣の里山巡りをしました。
・まずは伊許山御嶽山へ。とても広い駐車場がありましたが、貸切でした。車でも神社の境内まで行けるみたいです。古墳に祀られていた伊許山神社に明治になってから御嶽三神が合祀され御嶽山神社になったそうです。巴講社の霊神碑がいくつかありましたが、三座神の石塔やいわゆる講祖の霊神碑などは見受けられませんでした。お隣の琴平神社もなかなかの趣きで、江戸期の雷神像もありました。下山は夥しい蜘蛛の巣の道になっていました。
・観音山は三角点があったので、たまたま立ち寄った感がありましたが、重厚な千手観音堂や興味深い城跡の遺構もあったので、適期に是非再訪したい所です。
・最後の御嶽山神社はG地図で見つけた神社でそれ以上の情報はありませんでしたが、反面何が出てくるか楽しみでもありました。道路脇の斜面にポツンと鳥居だけがあって、初めは通り過ぎてしまいました。これだよね？と半信半疑で鳥居に近づくとその先に怪しげな階段があり、登っていくと神社と霊神碑が2基ありました。こちらも巴講に関連があるようでした。神社は朽ちかけ、霊神碑の一つは崩壊していましたが、碑文を読むと当時は信者も多く、厚く信仰されていたようです。ここも偶然見つけた所ですが、また訪ねたいと思います。
台風接近前に急遽のピヨピヨ＆里山御嶽巡りでしたが、嬉しい出会いもあり良き山旅になりました。