【大人の遠足・道南編】ラッキーピエロと大千軒岳(知内川コース)
- GPS
- 07:02
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,033m
- 下り
- 1,061m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:02
登山口⇔広い河原(往復とも:50分)
広い河原⇔金山番所跡(往路:40分、復路:65分)
金山番所跡⇔千軒平(往復とも75分)
千軒平⇔大千軒岳(往路:30分、復路:25分)
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜金山番所跡 この日の水量は多かったのか分かりませんが、膝ぐらいまでの所もありました。暑い日は沢靴でジャブジャブ歩くのがいいと思いました。登山道は沢を見下ろすようについていますが、かなりアップダウンがあります。 ■金山番所〜千軒平 急登区間です。登りにくい所にはお助けロープもありました。天気がよければ金山番所跡で登山靴に履き替えてもいいと思いますが、雨が降っていたので沢靴で通しました。 ■千軒平〜大千軒岳 大きな十字架が目印で、風が通ります。 天気がよければお花いっぱいの極上のトレイルになります。 足元は分かりますが、背の高さぐらいの藪漕ぎも少しあります。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は知内温泉(800円)に寄りました。 北海道最古の湯だそうで、上の湯と下の湯があり、一旦着替えが必要ですが、どちらもいいお湯でした。休憩所の雰囲気もよく沈没するところでした。 次に来るときはここで泊まりたいと思いました。 |
写真
感想
今回の道南遠征で一番楽しみにしていた「大千軒岳」でしたが、当初からこの日の天気は微妙でした。好天予報の初日に登るには時間的に厳しいので、やはり2日目か3日目の行程に組み込むのがいいと思いました。
どちらも微妙な天気だったので、2日目に組み込むことにしました。
このコースは渡渉があります。
私は水が苦手だし、極度の方向音痴なのです。
目を瞑って、3回グルグルしたらどっちから来たか分からなくなります。
しかし、誰かを頼るような歩き方はしたくないので、ソロで入れない(入る自信のない)山にはパーティでも入らないというマイルールがあります。
日高の山で渡渉を伴う山を歩く経験は積んできたので、沢を歩くこと自体には慣れてきましたが、ここは去年の秋に獣害事件が起きた場所です。古くは隠れキリシタンが処刑された場所でもあります。
そういう場所に行くと奇妙なことが起こるのです。まぁ、そう思うから引き寄せるのかもしれません。
それでもこの山にはいつか行ってみたいと思っていました。陸続きでは我が家から一番遠い三百名山であり、北海道百名山であり、花の百名山なのです。
スマホにはヤマレコのアプリも入れているし、スマートウォッチもあるし、歩き続けられる体力もあります。オフロードを走れる車もあるのです。
数々の不安要素を抱えながら、勇気を振り絞ってスタートしました。
私の最初の難関は林道です。
なんでここ皆普通に行けるのよ?って思うところがいっぱいあります。新しいジムニーには色々な機能がついているのですが、障害物があるとビビーッとすごい音が鳴って、急ブレーキがかかるのです。林道脇の木々が伸びていて、2回自動ブレーキがかかりました。
途中に駐車できそうなスペースやヒグマに関する注意喚起の看板などもあり、ここが駐車場かなと思う所もありましたが、まだ先に進めそうです。危うい橋を過ぎて、さらに進むと車が2台止まっていました。同じ山域に自分以外の人間がいるだけで謎の安心感があります。
天気は曇りで、雨は降っていません。
沢靴を履き、スタートしました。
駐車場のアブの攻撃は乙部岳ほどではありません。
登山道はかなり高巻きでついています。この日の水量は多かったかもしれませんが、その日のコンディションによっては、金山番所までは沢を詰めていくことができると思います。暑い日はその方が涼しくて楽しいと思います。ヘルメットもしていなかったので、基本的には夏道を歩く感じでした。
ソロの時は休憩はほとんどせずに淡々と歩き続けます。飴で喉の渇きと空腹を凌ぎ、目印になる所で写真を撮り、適当なナレーションを交えた動画を撮影します。最近は記憶力にも陰りが出てきたので、動画は後で見返した時にその時にどんな印象を持ち、何を感じたのかを知ることができます。
金山番所はやっぱりちょっと怖かったです。
私は普段から同じ場所に長く留まるのは好きではありません。
動き続けている方が野生動物との接点が少ないと思うからです。
この日は特に天気が悪かったこともありますが、ここに長い時間は居たくないと思いましたが、復路ではGoProが誤作動をして、撮影が終わったところでフリーズして、結局保存されていなくて、バッテリーを外し、再起動をしてやり直しました。
カムエクに行った時も八の沢カールの慰霊碑の前で同じようなことがありました。
私自身に霊感はないのですが、そうした場所に行くと電子機器に何らかの影響があるような気がします。
50名もの人が信仰した宗教による違いから処刑された土地です。
この世のものではない別の力が働いているかもしれません。^^;
金山番所から千軒平までは急登区間です。足元は最初から濡れているし、湿度は高くレインを着ても汗で内側から濡れるし、寒くなかったので、千軒平まではベースレイヤーのみで歩きました。道がハッキリしている山を登ることだけは得意なので、稜線に出るまでは一気に進みました。フェルトの沢靴だったので、滑るところもありますが、そう思って歩いているのでさほど問題はありません。
千軒平に出ると風が強くなってきたので、十字架のある広いスペースでレインウェアを着ました。山頂までは30分の道のりです。周りの景色も山頂へ続く稜線も何も見えません。藪漕ぎも少しありましたが、どうせ全身濡れているので、何も気にせずピークを取りに行きました。
スライドしたおっちゃんの言う通り、千軒平〜山頂までのお花は見事でした。この調子だと6月や7月は相当なものだと思います。なかなか来れる場所ではないですが、一度来るとその山との距離が一気に縮まります。晴れの日に再訪したいと思いました。
山頂では写真を撮って、トマトとパインを少し食べて、すぐに下山しました。てんくらの登山指数は15時まで「A」でしたが、全体的に「C」よりの「B」だったと思います。
しかし、天気予報ばかり気にして行動に移さないのもどうかと思うし、悪天候で突破するのは危険極まりない行為です。天気図、麓の天気予報、てんくらなど、総合的に判断して行き先を決めるようにしています。最近は予報もコロコロ変わるし、標高を上げると雲を抜けることもあるので、とりあえず行ってみるようにしています。
時々、空が明るくなって太陽が見えるかなと思ったこともありましたが、そもそもそんなに標高が高い山ではないんですよね。ずっと雲中を歩き、その後は本降りといった感じでした。
特に下山では雨脚が強くなり、金山番所からの広い河原までの区間、沢に入った辺りからスマホが操作不能になりました。沢で現在地と方向が分からなくなるのはとても怖いです。はっきりした傾斜があって、上りか下りかが分かる時はいいのですが、強い雨で沢の流れも曖昧になりました。
ピンクテープはあちこちにあるのですが、これは上りなのか、下りなのかが分からなくて、同じところを歩いていました。気付いたら傾斜がついてきて、金山番所に戻っていく道を歩いていました。
あっ、金山番所に引っ張られてる?
すぐに引き返し、やり直しました。
広い河原に辿り着くまで、余分に時間がかかりました。
ピンテが沢山あったので、あまり気にせず歩き、周りをよく見ていなかったと思います。いつもスマホのGPSを頼りにしているので、こういう時に困りますね。防水スマホといっても完全ではありません。
帰りの高巻きはとても長く感じました。全身ずぶ濡れで、往路よりも時間がかかりましたが、車が見えた時にはホッとしました。自然の中で過ごすのが好きだと言っても所詮はこの程度です。テクノジーなしでは太刀打ちできません。
隣の車の持ち主が戻っていないのが気になりましたが、フロントガラスに計画書が置いてあって、別のルートを使っているようでしたが、後日アップされたレコで_u3さんのパーティだと知りました。
帰りの林道は往路よりも慎重に自動ブレーキがかからないように走りました。
あれは心臓に悪いです。エアーバックが出てくるかと思いました。
帰路の国道沿いには知内温泉の幟が揺れていました。温泉のリサーチは全くしていなくて、そのまま通り過ぎたのですが、ここでは強く引っ張られる感じがしました。
私は知内温泉に何か用事があるのかな?と一旦道路脇に車を停めて、知内温泉の情報を調べてみました。
北海道最古の湯?
800年の歴史?
とても良さそうな温泉じゃないですか!
来た道を引き返し、知内温泉に吸い込まれました。
肩こりや腰痛、怪我などに効果のある「下の湯」は熱くて長くは入っていられませんでしたが、鄙びた雰囲気が良く、疲れた身体を芯から癒やしてくれました。
その後、一旦服を着て美肌効果のある「上の湯」に移動しました。こちらはリニューアルした感じで、脱衣所が洒落た雰囲気でした。どちらも偶然貸切で使えましたが、お風呂から上がった後の休憩所の雰囲気が良かったです。
今度、大千軒岳に来るときは、ぜひこちらを使いたいと思いました。前泊だとそのまま沈没しそうなので、下山後にここで泊まるのがいいでしょう。きっと宿泊料金はお安くはないと思いますが、お値段以上の価値があると思います。
驚いたのは帰りの運転中です。お肌が信じられないほどトゥルトゥルなのです。
20歳若返ったかと思うくらいピチピチでスベスベなのです。
これが「上の湯」の効能ですか!
知内温泉の魔法はそう長くは続きませんでしたが、私の旅はまだ続くのです。
【大人の遠足・道南編ぁ曠薀奪ーピエロと恵山(森林浴コース)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7148612.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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朝早いうちはたいそう晴れていたようなのですよ。予報ではギリギリ雨は持ちそうだと思っていましたが、だめでしたね💦
私は普段沢をやっているので、多少増水してるかなーとは思っていましたが、普段主に夏尾根を歩いている人には、この日の渡渉や沢歩きはさぞ大変だったことと思いますよ。単独なのにすごい!お疲れ様でした。すごく経験値が上がったのではないかと思いますよ。
今度はどこかでお会いできたらいいですね🤗
山中で見かけなかったのに車が残っていたので驚きました。フロントガラスに見えるように計画書があったので、ルートが違うことを知りました。
本格的な沢登りの経験はほとんどなくて、日高山脈のカムエクやコイカクなど、比較的簡単な沢歩き程度です。去年はガイド付きでクワウンナイ遡行をしましたが、あのレベルになるとガイドなしでは行ける気がしませんが、沢の歩き方なども教えてもらったので、今回役に立ちました。景色は見えないし、雨は降るし、励まし合う仲間もいなくて、心細くなりました。一度歩けばグンとハードルが下がるので、天気が良い日に再訪したいと思いました。
以前、五色岳の山頂でお会いしたことがあるんです。私は大雪山縦走をした時だったと思いますが_u3さんは沢から上がって休憩していたと思います。同じ野鳥の会の長靴を履いていたので、色々話をしました。またどこかで。(^-^)
定山渓天狗岳でお会いしたshigetoshiです。
予定通り道南遠征に行かれたんですね。そして雨の大千軒岳登頂お疲れさまでした。
私は2021年と22年の夏に2年続けて計画しましたが、ヒグマ情報や天候不良でいずれも登山を中止したので、
まだ登れていません 両年とも、麓の知内温泉に連泊したんですが。
登れなかった分、温泉はゆっくり堪能できましたけど
山での不思議な体験、なんだか怖いですね。私は2000日以上山で過ごしてますが、
幸いにしてそのような経験はあません。GPSの動作不良がなぜか雲取山付近で何度か続いたくらいかな。
スマホやGPSも電源切れたり故障したり無くしたりしたら頼れないので、無しでも歩ける技術は欲しいところですね。
私自身も最近は紙の地図とコンパスを持たずに行くことが多かったので、持っていくようにしたいと思います。
ラッキーピエロって何?と思ってググったら、「道南地区では最大のハンバーガーチェーン」なんですね
北海道では有名なのでしょうか。
毎年のように北海道にはいきますので、次に道南に行ったら寄ってみたいと思います。
知内温泉に2回目も泊まっているのですね、素晴らしい温泉だと私のお肌が申しておりました。
気温は高めの曇り予報だったので、それほど心配はしていなかったのですが、かなりの本降りになりました。スマホのコネクタ部分に水が入って時々充電できなくなることはありますが、これまで見たことのないメッセージで操作不能になりました。
私は何も見えませんが、人が亡くなったエリアでは電気機器に影響があることが多いです。いつも登山道がある山ばかりだし、沢はGPS頼りなので、かなり焦りましたが、一度ソロで歩くと山との距離がグンと縮まります。6月か7月の条件の良い日に再訪したいと思います。
ラッキーピエロは函館エリアにしかない有名なハンバーガーチェーンです。私はハンバーガーが特に好きではない(むしろグルテンフリーを実践しているのでパンは食べない)のですが、ラッキーピエロは函館のソウルフードです。一番人気のチキンバーガーやハンバーガーはボリュームがあって普通に美味しいですが、食事系のメニューも多いのでファミレスのような位置付けだと思います。
観光客も多いのですが、支えているのは間違いなく地元民です。地産地消で、かなり高齢の方も働いていて、地域密着の循環型サービスを展開していると思います。たとえ観光客が来なくても、経営が傾くことはないでしょう。マーケティング&ブランディング共に成功している素晴らしい企業だと思います。
お口に合うかどうかは微妙ですが、まずはチャイニーズチキンバーガーとヘルシーゴマゴマシェイクをオーダーしてみてください。
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