ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 71725
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

涸沢カール/パノラマコースは通行できず

2010年07月16日(金) ~ 2010年07月17日(土)
 - 拍手
onsen その他1人
GPS
32:00
距離
31.7km
登り
1,135m
下り
1,116m

コースタイム

河童橋7:52ー8:32明神8:39-9:33徳沢ー10:30横尾山荘11:06ー12:14本谷橋14:03涸沢ヒュッテ涸沢小屋分岐ー14:40涸沢小屋
涸沢小屋7:30-7:48涸沢ヒュッテ8:30-9:57本谷橋10:02-11:02横尾山荘11:15ー11:55新村橋11:59-12:12徳沢ー12:49徳本峠分岐ー13:06明神ー13:46河童橋
天候 曇りのち晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
さわやか信州号 上高地ルート
http://sawayaka.alpico.co.jp/
上高地BTから沢渡まではシャトルバス。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは上高地バスターミナルと横尾山荘にあります。
危険な個所はありませんが、唯一本谷橋と涸沢の間で道が崩落。
涸沢の雪渓はアイゼンがあった方が楽。
今年は雪が多くパノラマコースは不通。
昨夜泊まった河童橋の向こうに見える「ホテル白樺荘」から涸沢に向けて出発。
2010年07月19日 19:13撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:13
昨夜泊まった河童橋の向こうに見える「ホテル白樺荘」から涸沢に向けて出発。
一番手前にある明神岳にはガスがかかっていて、穂高の山々は見えにくくなっている。
2010年07月19日 19:14撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:14
一番手前にある明神岳にはガスがかかっていて、穂高の山々は見えにくくなっている。
ビジターセンターを右手に見て歩き出します。
2010年07月16日 07:52撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 7:52
ビジターセンターを右手に見て歩き出します。
上高地を出発してから直ぐに、木々の隙間から朝日の薄光が見えた。
天候は回復しているようだ。
2010年07月19日 19:15撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:15
上高地を出発してから直ぐに、木々の隙間から朝日の薄光が見えた。
天候は回復しているようだ。
明神に到着。
安曇野市穂高にある穂高神社の奥宮で、神域の明神池の入口に鎮座している神で、穂高見命[ほたかみのみこと]を祭り、日本アルプスの鎮守、海陸交通の守護神とされている。
私も去年お参りをしました。
2010年07月19日 19:15撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:15
明神に到着。
安曇野市穂高にある穂高神社の奥宮で、神域の明神池の入口に鎮座している神で、穂高見命[ほたかみのみこと]を祭り、日本アルプスの鎮守、海陸交通の守護神とされている。
私も去年お参りをしました。
明神ではトイレ休憩。
料金は無料であった。
明神館の前には何人かの登山者や観光客が休憩をしていた。
2010年07月16日 08:34撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 8:34
明神ではトイレ休憩。
料金は無料であった。
明神館の前には何人かの登山者や観光客が休憩をしていた。
明神から5〜6分で白沢出合いに到着。徳本峠(とくごう)の分岐点で、かつての上高地への主要道であった。
かの英国人宣教師ウォルター・ウェストンもここを通って上高地を世界的に広めた歴史ある峠だ。

2010年07月16日 08:42撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 8:42
明神から5〜6分で白沢出合いに到着。徳本峠(とくごう)の分岐点で、かつての上高地への主要道であった。
かの英国人宣教師ウォルター・ウェストンもここを通って上高地を世界的に広めた歴史ある峠だ。

徳沢に到着。ここのキャンプ場は昔の徳沢牧場の名残。夏から秋にかけて安曇野から牛や馬を徳本峠を越えてここで放牧されていた。
2010年07月19日 19:17撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:17
徳沢に到着。ここのキャンプ場は昔の徳沢牧場の名残。夏から秋にかけて安曇野から牛や馬を徳本峠を越えてここで放牧されていた。
徳沢園の前のベンチでは何人かの登山者が休憩をしていたが、我々はそのままスルー。
2010年07月16日 09:33撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 9:33
徳沢園の前のベンチでは何人かの登山者が休憩をしていたが、我々はそのままスルー。
横尾までの途中、太陽の光が切り株の苔に当って美しい。
天気は完全に回復した。
2010年07月19日 19:18撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:18
横尾までの途中、太陽の光が切り株の苔に当って美しい。
天気は完全に回復した。
振り返れば明神岳が小さくなっていた。
2010年07月19日 19:19撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:19
振り返れば明神岳が小さくなっていた。
横尾到着。
トイレは有料。
2010年07月16日 10:30撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 10:30
横尾到着。
トイレは有料。
横尾大橋の向こうには屏風岩の一部が見える。その向こう側には今晩の宿泊地涸沢がある。
2010年07月19日 19:19撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:19
横尾大橋の向こうには屏風岩の一部が見える。その向こう側には今晩の宿泊地涸沢がある。
上高地で朝食をとってから3時間しか経っていないが、弁当も持ってないし、ここで食べておかないと中途半端になるので早めの昼食にします。
山の定番はカレーライスとラーメン。
特に醤油ラーメンが美味しかったな。
二人でシェアして食べます。
2010年07月16日 10:41撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 10:41
上高地で朝食をとってから3時間しか経っていないが、弁当も持ってないし、ここで食べておかないと中途半端になるので早めの昼食にします。
山の定番はカレーライスとラーメン。
特に醤油ラーメンが美味しかったな。
二人でシェアして食べます。
いよいよ梓川を渡り、涸沢に向けて歩きます。
2010年07月19日 19:19撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:19
いよいよ梓川を渡り、涸沢に向けて歩きます。
2010年07月19日 19:20撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:20
朝つゆが光ってきれい。
2010年07月15日 11:48撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/15 11:48
朝つゆが光ってきれい。
今までは平らな道だったが、横尾と本谷橋の途中から少しづつ登りになる。
しかし、歩きやすい道です。
2010年07月19日 19:21撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:21
今までは平らな道だったが、横尾と本谷橋の途中から少しづつ登りになる。
しかし、歩きやすい道です。
屏風岩は左に回り込んで歩くにつれて、段々大きくなってきます。
2010年07月19日 19:21撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:21
屏風岩は左に回り込んで歩くにつれて、段々大きくなってきます。
おや?・・・滝だ。
屏風岩から滝が落ちてるぞ。
2010年07月19日 19:21撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:21
おや?・・・滝だ。
屏風岩から滝が落ちてるぞ。
屛風岩はでかい。
2010年07月16日 11:55撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 11:55
屛風岩はでかい。
滝の正面にまわれば、屛風の頭の方から一筋の川となって滝になっているのが見える。
2010年07月19日 19:22撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:22
滝の正面にまわれば、屛風の頭の方から一筋の川となって滝になっているのが見える。
本谷橋に到着。
2010年07月16日 12:14撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 12:14
本谷橋に到着。
橋を渡ったところで休憩。
2010年07月19日 19:22撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:22
橋を渡ったところで休憩。
ここから暫く急登になります。
石が階段状に配置してあり、歩きやすくなっています。
2010年07月19日 19:23撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:23
ここから暫く急登になります。
石が階段状に配置してあり、歩きやすくなっています。
一部道が崩落してますが、丸太が掛けてあり通れます。
唯一、危険と言えば危険なところですが、踏み外さなければ大丈夫です。
2010年07月16日 12:52撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 12:52
一部道が崩落してますが、丸太が掛けてあり通れます。
唯一、危険と言えば危険なところですが、踏み外さなければ大丈夫です。
遠くに見えていた雪渓がいきなり現れた。
2010年07月19日 19:23撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:23
遠くに見えていた雪渓がいきなり現れた。
アイゼンをつけて一歩づつ登ります。
2010年07月19日 19:23撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:23
アイゼンをつけて一歩づつ登ります。
やっと、小屋とヒュッテの分岐に到着。
小屋はここから右に折れ、石段を登れば全容が見えます。
2010年07月19日 19:24撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:24
やっと、小屋とヒュッテの分岐に到着。
小屋はここから右に折れ、石段を登れば全容が見えます。
階段を上ったところでパチリ。
下にある小さな建物が涸沢ヒュッテ。
2010年07月16日 14:27撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 14:27
階段を上ったところでパチリ。
下にある小さな建物が涸沢ヒュッテ。
こちらが今晩泊まる涸沢小屋。
涸沢の景色を撮りながらだから進まない。進まない。
2010年07月16日 14:31撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 14:31
こちらが今晩泊まる涸沢小屋。
涸沢の景色を撮りながらだから進まない。進まない。
後続の登山者に追い抜かれたー
2010年07月16日 14:34撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 14:34
後続の登山者に追い抜かれたー
小屋のテラスにやっと到着!
2010年07月16日 14:41撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 14:41
小屋のテラスにやっと到着!
正面は横尾尾根。右は屛風の頭。
2010年07月16日 14:41撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/16 14:41
正面は横尾尾根。右は屛風の頭。
夕食までの数時間、涸沢の景色を楽しむ。
吊り尾根。
2010年07月19日 19:25撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:25
夕食までの数時間、涸沢の景色を楽しむ。
吊り尾根。
涸沢小屋はこんな感じ。
2010年07月19日 19:26撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:26
涸沢小屋はこんな感じ。
テラスはこんな感じ。
2010年07月19日 19:26撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:26
テラスはこんな感じ。
目が覚めたらこんな感じ。
2010年07月17日 04:13撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 4:13
目が覚めたらこんな感じ。
少しづつ夜が明けてきます。
2010年07月19日 19:27撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:27
少しづつ夜が明けてきます。
涸沢岳が赤く染まってきますが、それほど赤くはないかも・・・・
2010年07月17日 04:52撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 4:52
涸沢岳が赤く染まってきますが、それほど赤くはないかも・・・・
これが限界か・・・・
2010年07月17日 04:56撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 4:56
これが限界か・・・・
朝食を食べて、そろそろ涸沢小屋の出発の準備をします。
2010年07月17日 07:29撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 7:29
朝食を食べて、そろそろ涸沢小屋の出発の準備をします。
段々小さくなっていきます。
2010年07月17日 07:38撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 7:38
段々小さくなっていきます。
テン場からの小屋。
2010年07月19日 19:29撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:29
テン場からの小屋。
ヒュッテから北穂方面をみる。
2010年07月19日 19:29撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:29
ヒュッテから北穂方面をみる。
ヒュッテの展望テラスはこんな感じ。
2010年07月17日 08:03撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 8:03
ヒュッテの展望テラスはこんな感じ。
北穂、涸沢岳を仰ぐ。
2010年07月17日 08:04撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 8:04
北穂、涸沢岳を仰ぐ。
ヒュッテの入り口
2010年07月17日 08:24撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 8:24
ヒュッテの入り口
雪渓から最後の涸沢を振り返る。
2010年07月17日 08:59撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 8:59
雪渓から最後の涸沢を振り返る。
一気に降りてきました。
振り返って涸沢をパチリ。
2010年07月19日 19:43撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:43
一気に降りてきました。
振り返って涸沢をパチリ。
本谷橋辺りで、多くの涸沢方面に登る人とすれ違いだす。
2010年07月17日 10:01撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 10:01
本谷橋辺りで、多くの涸沢方面に登る人とすれ違いだす。
昨日見た屛風岩には滝はありません。
2010年07月17日 10:15撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 10:15
昨日見た屛風岩には滝はありません。
たくさんの登山客をやり過ごし、やっと横尾大橋に到着。
2010年07月19日 19:45撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:45
たくさんの登山客をやり過ごし、やっと横尾大橋に到着。
ここで、屛風岩ともお別れです。
2010年07月17日 11:15撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 11:15
ここで、屛風岩ともお別れです。
新村橋の分岐。
2010年07月17日 11:55撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 11:55
新村橋の分岐。
最初の計画では屛風の頭から360°の展望を見て、この橋を向こうから渡ってくる筈だった。
2010年07月19日 19:46撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:46
最初の計画では屛風の頭から360°の展望を見て、この橋を向こうから渡ってくる筈だった。
徳沢のフジアザミ。
天気は快晴だが・・・・
2010年07月17日 12:10撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 12:10
徳沢のフジアザミ。
天気は快晴だが・・・・
あれれれ。雲行きがおかしいぞ・・・
2010年07月19日 19:46撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:46
あれれれ。雲行きがおかしいぞ・・・
と、思っていたら徳本峠の分岐あたりで、いきなり雨が降り出した。
それも、スコールのような雨。
もう少しで、明神なので取りあえずカッパの上着だけ着る。
2010年07月17日 12:49撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 12:49
と、思っていたら徳本峠の分岐あたりで、いきなり雨が降り出した。
それも、スコールのような雨。
もう少しで、明神なので取りあえずカッパの上着だけ着る。
明神に到着。
向こう側に見えるのが、明神館。
コチラはトイレの軒先だけど、ここまで人で溢れかえっていた。
2010年07月19日 19:47撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/19 19:47
明神に到着。
向こう側に見えるのが、明神館。
コチラはトイレの軒先だけど、ここまで人で溢れかえっていた。
トイレから明神館を見るが、アチラも軒先まで人が溢れかえっていてカッパのズボンが履けないよ。
2010年07月17日 13:07撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 13:07
トイレから明神館を見るが、アチラも軒先まで人が溢れかえっていてカッパのズボンが履けないよ。
明神と上高地の間の川。
凄い水量で濁流になってます。
もし落ちたら助からないだろうなーと思いつつ横を通り過ぎる。
2010年07月17日 13:26撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 13:26
明神と上高地の間の川。
凄い水量で濁流になってます。
もし落ちたら助からないだろうなーと思いつつ横を通り過ぎる。
河童橋に到着!
雨はまだドシャ降りです。
土産物やホテルの軒先には観光客がいっぱい。
2010年07月17日 13:46撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 13:46
河童橋に到着!
雨はまだドシャ降りです。
土産物やホテルの軒先には観光客がいっぱい。
いゃー助かった。
お風呂に入れました。
狭めだが一人占め〜♪
2010年07月17日 14:08撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 14:08
いゃー助かった。
お風呂に入れました。
狭めだが一人占め〜♪
バスターミナルに着いたら、今までの雨が嘘のようにあがった。
2010年07月17日 15:19撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 15:19
バスターミナルに着いたら、今までの雨が嘘のようにあがった。
穂高の山々もくっきりと見えた。
さようなら上高地。
2010年07月17日 16:01撮影 by  DMC-ZX3, Panasonic
7/17 16:01
穂高の山々もくっきりと見えた。
さようなら上高地。

感想

昨日は焼岳→ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-70915.html
に登ったので、昨夜は河童橋のたもとの「ホテル白樺荘」に泊まった。
夜中に強い雨が降って、その雨音で目が覚めたが、疲れているのでまた直ぐに寝た。
朝、起きたら雨は止んでいたが、晴れてはいなかった。
河童橋を渡り、涸沢に向かった。


今日は涸沢小屋に泊まる予定だ。
明日は涸沢からパノラマコースで多少危険だが屛風の耳から屏風の頭へ登り360°の
パノラマを楽しんでから上高地に下りる予定だった。
しかし、涸沢に着いてから知ったのだが、今年は雪が多くて危険だという事で登山道は
まだ通行禁止なのだそうだ。残念だが仕方ない。
今年は8月に入ってから通れるんじゃないかという事だった。
これで涸沢のピストンが決定した。
とは云え、涸沢は初めて行くので、知人からも良いところだと聴いているし期待は
膨らむ。



今日のメンバーも、昨日焼岳に登った山仲間のTちゃん。
Tちゃんはサポートタイツを履いているのだが、今朝になったらひざの内側が痛いと
訴えていた。
とりあえずそのまま歩き出したが、明神と徳沢の間でやっぱり痛いと言うので、
ひざにテーピングをしてあげた。したら何とか歩けそうなので良かった。
ま、今日は急いで登らなくてもいいので、ゆっくり歩こう。


横尾では昼食を摂った。
休憩は明神でトイレ休憩を取っただけで、休憩らしい休憩をしていなかった。
また弁当も持参していなかったので、横尾で40分ほど早めの昼食にした。


横尾大橋を渡り、左に屏風岩を眺めながら暫く歩いていくと岩の途中に滝がある
ことに気がついた。
高さは20mだろうか・・・30mだろうか・・・屏風岩が余りにも巨大過ぎてその滝の
大きさが判断できない。もしかしたら10mかもしれない。
でも確かに屏風岩の真ん中あたりに滝はある。
その滝を正面にまわって見たとき、山の頂上方面から川が流れていて、それが
屏風岩で滝になっていることがわかった。
次の日、涸沢からの帰り道そこを通ったら、その滝がなくなってる。
て、ことは前の日に降った雨でできた滝ってことだ。
雨が降った時だけ現れるこの滝の名前を「幻の滝」と命名させてもらった。
その「幻の滝」の右横の緑色に草が生えている斜面にはたぶんニッコウキスゲであろう
オレンジ色の花が一面に群生していた。
それはまるで、宮崎駿の「天空の城ラピュタ」を連想させた。
そういえば、後で登場する岡山の三人衆のお一人Mさんはその滝を「天空の滝」と
呼んでたっけ。




本谷橋を渡ったところで、これからの急登に備えて休憩していたら、雨がパラパラ
降りだした。
歩きだしても雨は降ったり止んだりを繰り返しながらしばらく続いた。
途中、涸沢ヒュッテが見えた。
小屋が見えてから、登っても登っても涸沢に着かないと知り合いから聞いたことがある。
「あぁ・・・これね」って、我々ははやる気持ちを抑えながら登っていく。


Tちゃんもゆっくりだが一定のリズムで一歩一歩脚を前に運ぶ。
良かった。
心配していたひざも大丈夫そうだ。


息を切らせながら更に登っていくと雪渓が現れた。用意していた軽アイゼンを履き、
雪渓に足を踏み入れた瞬間、冷たい風が熱くなった身体を全体に包み込んで心地
良かった。
もう夏だというのに冬の間に降った雪がこんなに沢山あるなんて、自然の大きさに
改めて驚かされる。
気がつくと、いつの間にか雨は止んでいて、また青空が戻ってきていた。
Tちゃんは珍しい雪渓と近づきつつある涸沢カールとそれを取りまく山々を見ながら
足を止めて何度も景色を撮りまくっていた。
釣られて私もシャッターを切り続けた。
そんなことをしなが歩いていたら、遠くにあった筈の涸沢小屋がいつの間にか
目の前に現れたが、すぐそこにありながも私達は余韻を楽しむようにゆっくりと
登っていくが、それも程なく到着した。


着替えをし、早速テラスで生ビールを飲もうとしていたら、涸沢まで来るまでの
途中何度か話を交わした岡山の3人組の方々と一緒に杯を交わすことになった。
夕飯までの数時間、山談議に花が咲いた。
楽しい会話、美味しいお酒、きれいな景色。なにもかもが素敵な時間だった。


夜中に起きて夜空を見上げたら、満天の星空だった。
子供の頃、父親に上高地に連れられて、夜、眠い目を擦りながら見せられた時以来
のきれいな星空だった。
寒かったが、そんな昔の事を思い出しながら暫くの間、天体ショーを楽しんだ。


朝は早めに目が覚めた。
東の空が明るくなりはじめて、今日も天気が良くなることを予感させた。
更に空が明るくなってきた。
モルゲンロートを見たくてテラスにでる。
前穂や奥穂の山頂が赤く染まり始めた。ほどなく吊尾根も赤く染まり、それが下に
下がってきた。
やがて見える山全体が太陽によって明るく照らされた。

朝食を食べて、昨日ご一緒した3人の方々は北穂に登るということでお別れをして
三人の縦列が小さくなるまで見送った。

我々も出発することにした。
心配してたTちゃんのヒザも大丈夫そうだ。
涸沢小屋をあとにし、まだ涸沢に浸っていたいと思って涸沢ヒュッテに寄った。
コーヒーとソフトクリームを頂いた。
ヒュッテの展望テラスから見る穂高の山々も小屋から見るより更に雄大に感じた。
暫くは見れないこの景色をしっかりと脳裏に焼きつけようと貪るように細部に至る
まで眺めていた。
そして、沢山の画像を撮った。

涸沢ヒュッテからの雪渓の下りはあっという間に下ってしまった。
途中、振り返ったらすでにヒュッテも小屋も見えなくなっていた。
それでもカールは伺いしることができたので、惜しむかのように何度も振りながら
降りてきた。

本谷橋も近くなってきた頃、早朝に上高地から登ってきた登山者とすれ違うように
なってきた。
三連休の初日なので今日はたくさんの登山客が訪れるのであろう。
本谷橋でたくさんの登山者が休んでいたので、我々はそのままスルーする。
本谷橋と横尾との間で、沢山の登山者とすれ違った。
500人だろうか・・・800人だろうか・・・それ以上かもしれない。
全部が全部ではないだろうが、8割の人達は涸沢のどちらかの小屋に泊まるのだろう。
布団一枚で何人が寝るのだろうと想像するだけで可哀そうで仕方ない。
その位の人たちが細い登山道を登ってくるものだから、その度に待っていなくては
ならず、なかなか進まないが仕方ない。
でも、悪いことばかりじゃなく、さすがに一度にそれ程の登山者と遭遇したことは
初めてで、その人たちの着ているものや、身につけている小物や、ザックやウエア―
の色の使い方など色々と参考になった。
そんなことをしていたら通常のコースタイムをはるかにオーバーしながらも、
山のファッションショーを見ながらなのでおもしろかったし、あっという間に
横尾についてしまった。


横尾はたくさんの登山客が休憩をしていた。
私達もトイレ休憩をし、すぐに出発。

徳沢も通過し、白沢出合の徳本峠の分岐近くまで来たとき突然スコールのような
雨が降り出した。
取りあえず、カッパの上着だけ着て、明神に着いたらカッパのズボンとスパッツを
履こうと思ったのだが、観光客や登山者で明神館やトイレの軒先まで人がいて、
着替えをする余裕などなかった。
仕方なくそのままトイレだけ行き上高地へ。
途中、道が水浸しになった所が何か所もあり、一緒に前後して傘をさしながら歩いて
いた観光客の女性などは、最初は水たまりを気にして歩いていたが、最後には諦め
たのか足首までバシャバシャ浸かって渡っていた。
そんな感じの雨なので、上高地に着いても、五千尺ホテルや土産物屋は人でいっぱい
だった。
どうしても風呂に入りたかったので、駄目元で一昨日の夜泊まった、ホテル白樺荘
のフロントの男性に伝えたら、私達の事を覚えていてくれて快く「お風呂をお使い
下さい」と言ってくれた時には涙がでそうなくらい嬉しかった。
だって、そこだって、観光客一杯いたし、その対応で大変だったろうに、登山客
なんてかまってられないといった感じだったのだ。
風呂から上がって生ビールが最高に旨かったのは言うまでもない。


あれだけ降っていた雨もバスターミナルに着く頃には嘘のようにあがっていた。
バスは16:00出発だが30分近く遅れて、シャトルバスで沢渡へ出発。
そこからさわやか信州号に乗り換えて一路新宿へ。
カメラに写した大量の画像を見ながら、焼岳と涸沢を振り返って気がついたら
寝ていた。
2回のトイレ休憩を含め、遅れて出発したにも拘らず定刻の21:00に4時間30分で新宿に
到着した。
自分で運転するより数段楽をすることができて大変有難かった。

バスを降りたら「暑い」と感じた。
湿気を大量に帯びたものすごい暑さだ。
帰ってきたばかりなのに涼しい涸沢が恋しくなった。
この日、関東地方は梅雨明け宣言をしたそうだ。



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