硫黄岳・根石岳 オーレン小屋泊のんびり周回


- GPS
- 24:26
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,234m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:38
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りには1km以上手前まで路駐あり。恐るべし、シルバーウィーク。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特筆すべき危険箇所はなし。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、尖石温泉縄文の湯。(大人400円、小学生300円とリーズナブル) 温泉近くの「グラスリーぺぱん」は、美味しいジェラートで人気。 |
写真
感想
雨にたたられた夏も終わり、好天に恵まれたシルバーウィーク。昨年の富士山以来、久々に家族揃っての泊りがけ山行です。大渋滞確実なこの時期、絶景が楽しめ、かつアクセスもよい山ということで、行き先は八ヶ岳にしました。
脚力に劣る我が家は、ロングや岩場のあるコースは無理なので、ターゲットは、グレーディング難易度B、桜平からの硫黄岳です。どうせなら、南北八ヶ岳を両方とも楽しみたいので、根石岳を加え2日間の周回コースを組みました。天狗岳は、無理せずに余力がある場合のみ行くことにします。
このコースの最大の難所(?)は、桜平までの悪路と駐車場所でしょうか。美濃戸までの道に匹敵する悪路は、油断すると車の底をガリッとやってしまいそうな箇所が山ほどあります。時速15kmぐらいで、冷や汗を出しながら進み、底を擦るのは何とか回避できました。駐車場所は、桜平ゲートの手前500mぐらいから路駐の列が始まっていましたが、最終的にはゲート手前300mぐらいの空間に無理やり押し込みました。翌日の下山時には、路駐の列がゲート手前1km以上まで伸びており、21日に入山した方は相当難渋したのではないかと思います。混雑時期に、よい駐車場所を確保できるかどうかは、運の要素も多分に絡んでくるような気がします。
桜平ゲートから、夏沢鉱泉までは林道歩きです。八ヶ岳らしい、雰囲気のよい苔と沢の道です。その先は山道になりますが、よく整備されており、急登らしい急登もありません。しかし、早起きで睡眠不足気味の妻と息子は早くもバテバテ。昼食のボルシチをネタに励ましつつ、コースタイムをオーバーして、何とか本日の宿、オーレン小屋に到着です。チェックインも早々に、早速お目当てのボルシチを注文。うまい!山小屋でこのレベルの昼食が食べられるのは、幸せですね。
昼食後は夏沢峠経由で硫黄岳に向かいますが、オーレン小屋までで既にバテバテの妻と息子に、余力はほとんどありません。夏沢峠から先が特にきつく、無理せず、ゆっくりゆっくり登りますが、酸素が薄くなってきたためか、かなり苦しそうです。森林限界を超えてからの、ガレ道がさらに体力を奪います。一旦大休止を入れようかと考えていたところで、目に飛び込んできたのは爆裂火口の絶景。想像以上のすごい迫力です。景色に背中を押され、ゼーハーいいながら何とか山頂に到着した途端に、ガスが湧き、あっという間に周囲を覆いつくしてしまいました。山の天気は本当に変わりやすいです。
幸いガスの動きは早く、少し待っていたらガスも取れてきました。眼前に広がる、横岳、赤岳、阿弥陀岳の稜線が大迫力です。目を転じると、爆裂火口、天狗岳、峰の松目。アルプス方面の遠景は雲で見えませんが、重厚で壮大なパノラマが広がっています。これぞ八ヶ岳という感じ。夕食の時間も考慮し、後ろ髪ひかれつつ、赤岩の頭経由で下山しますが、赤岩の頭まで、横岳、赤岳、阿弥陀岳の雄々しい稜線をずっと眺めながら歩けるのは、このコースならではの魅力ではないかと思います。赤岩の頭から先、オーレン小屋までは、樹林帯の単調な道になります。
オーレン小屋に戻り、真っ先にお風呂で汗を流します。石鹸、シャンプーは使えませんが、山小屋でお風呂に入れるだけでも嬉しいことです。疲労の回復度合いが段違いのような気がします。トイレも清潔で、夕食の桜鍋も美味しく、SWの混雑時でしたが無理な詰め込みもなく快適に過ごせました。評判のよい小屋であるのもうなづけます。八ヶ岳は総じて山小屋のレベルが高いですね。
翌日は、朝食後に予定通り根石岳を目指します。前日の妻と息子のバテ具合を考慮し、天狗岳はあきらめることにします。箕冠山までは樹林帯の登りが続きますが、急登はなく、平坦路もなく、淡々と標高を稼ぐ道です。箕冠山を過ぎると一気に視界が開け、絶景が目の前に広がります。鞍部の根石岳山荘を過ぎ、根石岳山頂まで一登りすると、360度の絶景が待っています。硫黄岳山頂からの荒々しい眺望とはまた違った、クリアで爽快な景観です。硫黄岳、赤岳、北中南アルプス、奥秩父、そして眼前の天狗岳。特に天狗岳に至るルートは、今すぐにでも縦走したくなる魅力的な稜線です。根石岳、大いに気に入りました。そのうち、天狗岳を絡めて歩いてみたいと思います。
帰りは、夏沢峠経由でオーレン小屋にデポした荷物を回収し、順調に桜平まで下ることができました。妻と息子も、かなり疲れたようですが、絶景を楽しんでリフレッシュできたみたいです。初心者から上級者まで、レベルに応じてアルペン気分を味わえるのが、八ヶ岳の魅力ですね。
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