【日本二百名山】女峰山 ～霧降高原からピストン～

2024年09月17日(火) [日帰り]

• GPS: 10:27
• 距離: 13.3km
• 登り: 1,383m
• 下り: 1,382m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:26
• 休憩: 2:01
• 合計: 10:27

6:02 スタート地点
6:07 霧降高原駐車場
6:17 6:18 八平ヶ原分岐
6:44 6:54 小丸山
6:57 6:58 丸山分岐
8:09 8:29 赤薙山
9:24 9:33 奥社跡
9:52 9:53 ヤハズ
10:23 10:36 一里ヶ曽根独標
10:43 10:50 水場
11:02 11:03 2318mピーク
11:42 二等三角点「女峰山」
11:47 12:18 女峰山
12:21 二等三角点「女峰山」
12:53 2318mピーク
13:09 13:10 水場
13:20 13:27 一里ヶ曽根独標
13:48 ヤハズ
14:07 14:15 奥社跡
15:01 15:08 赤薙山
15:53 15:54 丸山分岐
15:57 小丸山
16:13 八平ヶ原分岐
16:23 16:26 霧降高原駐車場
16:29 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

＜駐車場＞
◆霧降高原駐車場（P3）
◇駐車料金：無料
◇駐車台数：164台（P1、P2、P3合計）
◇トイレ：P3にあり（24時間利用可）
◇携帯電話：問題なく使用できます

※登山口に最も近いのはP1ですが、P3が登山者用となっています
※トイレは夜間シャッターが閉まっていますが、開けて利用可能です

コース状況／危険箇所等

＜駐車場～小丸山～赤薙山＞
・小丸山まで1445段の木階段の洗礼を受けます。後半の方が傾斜が急です。
・小丸山を過ぎると開放的な草原歩きになりますが、赤土が滑るので下りは注意。

＜赤薙山～奥社跡～女峰山＞
・奥社跡まではアップダウンが多く、通過に気を遣う痩せ尾根もあります。
・奥社跡を過ぎて少しするとなだらかで歩きやすい道が続きますが、山頂が近付くとロープやザレた岩場などが出現します。

その他周辺情報

＜日帰り温泉＞
◆日光和の代温泉 やしおの湯
◇料金：700円（市外者）
◇種類：内湯、露天風呂、サウナ、水風呂
◇泉質：アルカリ性単純温泉
◇無料休憩所：あり（別途食堂もあり）

写真

9/17 6:03

霧降高原のP3駐車場に来ました。P3が登山者用駐車場となっています。

9/17 6:03

P3駐車場にはトイレがあります（24時間利用可）。シャッターが下りている時は手動で開けて利用します。

9/17 5:46

この日は連休明けの平日でしたが、早朝から多くの車が停まっていました。日の出を見に来た人が多いようです。

9/17 6:07

「天空回廊」と呼ばれる階段からスタートです。下に「1段目/1445段中」と表示がありますが、この階段は1445段もあります。

9/17 6:21

霧降高原にはかつてはスキー場があり、リフトが設置されていました。2010年に廃止（撤去）された後にこの木階段が整備されています。

9/17 6:27

後半になると傾斜がキツくなります。石段と木段の違いはありますが、金比羅山（香川県）の御本宮までが785段、奥社までが1368段なので、それ以上の段数です。

9/17 6:36

ようやく1445段を歩き切りました。ゆっくり歩いたつもりでしたが、早くも脚に疲労を感じます。

9/17 6:41

歩いてきた階段を振り返ります。帰りはこの階段を下らなければなりません…。

9/17 6:41

階段の終点には展望デッキがあり、ダイナミックな雲海が広がっています。この景色が見れただけで十分な満足感を感じます。

9/17 6:42

前日は雨が降っていましたが、この日はよく晴れています。遮るもののない直射日光なので、ここまでで滝のように汗をかきました。

9/17 6:49

階段の終点から少し歩くと小丸山（1601m）の山頂です。この先はしばらく眺めの良い草原歩きが続きます。

9/17 7:26

イナカギクでしょうか？この日はあまり花が咲いていませんでした。

9/17 8:03

草原歩きが終わると樹林帯に入りました。傾斜は割と急です。

9/17 8:13

赤薙山（2010m）に到着しました。栃木百名山の一座です。今では高木に囲まれていますが、火山活動によってできた山です。

9/17 8:13

山頂には赤薙山神社の大きな鳥居があります。祭神は少彦名命（すくなひこなのみこと）で、日光二荒山神社の摂社にあたります。

9/17 8:30

オオシロカラカサタケでしょうか？見るからに毒キノコです。

9/17 9:01

ガサガサっと繁みが揺れたので一瞬警戒しましたが、小鹿でした。

9/17 9:24

赤薙山から1時間ほどで奥社跡に到着しました。この区間は集中力を要する痩せ尾根があり、アップダウンもキツめです。

9/17 10:06

奥社跡を過ぎて少しすると、なだらかで歩きやすい道になりました。ここまで暑さでかなり体力を消耗しましたが、ようやく呼吸が楽になりました。

9/17 13:21

一里ヶ曽根（2295m）というピークに来ました。開けていて見晴らしの良い場所ですが、雲に覆われてしまいました。

9/17 10:45

水場があるので寄ってみました。涸れてはいませんが、水量は少なめです。

9/17 12:44

山頂が近付くとガレ場が出現します。浮石を踏まないよう注意して歩きます。

9/17 11:30

ロープも何箇所か出てきます。足の置場はしっかりあるので、落ち着いて歩けば問題ありません。

9/17 11:48

女峰山（2483m）の山頂に到着しました。片道7km弱ですが、数字以上に遠く感じました。

9/17 11:49

スタート時点ではよく晴れていましたが、山頂はガスガスで何も見えません。ここまで苦労して登ったのに残念です。

9/17 11:47

山頂直下には女峰山神社が建てられています。祭神は宗像三女神の一柱である田心姫命（たごりひめのみこと）です。

9/17 11:49

天気が回復しそうもないので、昼休憩をしたら下山することにします。アップダウンが多かったので、下りも時間がかかりそうです。

9/17 13:16

一里ヶ曽根の登り返しがキツイです。赤薙山までは急な登り返しが割とあります。

9/17 16:02

何だかんかで天空回廊に戻ってきました。登りは10人ほどの登山者とすれ違いましたが、女峰山を後にしてから小丸山までは誰とも会いませんでした。

9/17 16:20

1445段の階段を下って駐車場に戻ってきました。前日の雨で赤土や木の根がツルツル滑るので、精神的にも疲れました。

9/17 16:54

下山後は近くの「霧降の滝」に寄ってみました。夕方でも5〜6人の観光客が滝を眺めていました。

9/17 16:55

霧降の滝は上下2段に分かれており、上滝が落差25m、下滝が26mで全長75mになります。

9/17 16:56

観瀑台からは滝壺に下りる道がありますが、通行止めが続いており近付けません。それでも迫力は伝わってきます。

9/17 18:23

滝に寄った後は「日光和の代温泉 やしおの湯」で汗を流しました。あまり特徴のないアルカリ泉ですが、料金（700円）が手頃なので重宝します。

撮影機器：

iPhone 12 Pro Max 512GB SIMフリー Apple

感想

SHAKATAK

日本二百名山の一座である女峰山（2483m）。男体山（2486m）と並んで日光連山を代表する山です。
「女峰山」という割に尖った山容をしていますが、これは火山活動の名残によるものとされます。かつて、女峰山は今より遥かに高い成層火山であったものが、火山活動と浸食によって山頂部が削られ、帝釈山、女峰山、赤薙山の3つのピークが造られたと考えられています。
最後の噴火から約8万6千年前が経過しているので分かりづらいですが、赤薙山から女峰山にかけては馬蹄型に広がる火口の痕跡が残っています。

標高が同程度の男体山と比べると、アップダウンが多くてキツイと言われますが、痩せ尾根やザレた岩場など通過に気を遣う箇所も多いので、精神的にもタフさが要求される山でした。
7月のニッコウキスゲや10月の紅葉の時期に比べると花が寂しかったり、スタート時点ではよく晴れていたのに山頂はガスガスで眺望が望めなかったなど、残念な部分もありましたが、それでもこのタフなコースを無事に歩き切れたことは良かったです。

なお、女峰山は修験道の修行の場でもあった山で、その当時は、日光二荒山神社から登ったとされています。標高差も距離もあるので中々難しいですが、機会があれば男体山から女峰山まで縦走してみたいと思います。