世界遺産登録から20年。山岳修行の地の山上ヶ岳と稲村ヶ岳。

2024年09月21日(土) [日帰り]

• GPS: 05:28
• 距離: 17.7km
• 登り: 1,344m
• 下り: 1,350m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:39
• 休憩: 0:51
• 合計: 5:30

5:21 大峯大橋
5:31 一ノ世茶屋跡
5:52 一本松茶屋
6:18 6:19 お助け水
6:35 6:37 洞辻茶屋
6:46 陀羅尼助茶屋
6:50 松清店
6:59 7:08 鐘掛岩
7:16 7:21 西の覗岩
7:25 7:27 山上宿坊
7:31 7:41 山上ヶ岳
8:01 レンゲ辻
8:29 8:31 山上辻
8:33 8:34 稲村小屋
8:44 大日山
8:52 9:05 稲村ヶ岳
9:11 大日山
9:21 9:22 稲村小屋
9:43 パオーン杉
9:59 法力峠
10:22 母公堂・五代松鍾乳洞への分岐
10:28 10:30 母公堂
10:41 毛又橋
10:48 10:51 大峯大橋
10:51 ゴール地点

天候

晴れときどきくもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

黒滝村の道の駅「吉野路黒滝」で車中泊。
自宅から長良川堤防道路、東名阪高速道路、名阪国道を乗り継いで約4時間。ホントに遠いね。
翌日の未明に道の駅を出て、清浄大橋の駐車場に5時着。
駐車場にキレイな水洗トイレあり。

コース状況／危険箇所等

全体
山が険しくて谷が深い大峯山にあって、あれだけ勾配が緩くて歩きやすい道は驚き以外ナニモノでもないかな。詳細な地図のない時代、どうやってルートを決めてったんだろう。

清浄大橋〜山上ヶ岳
洞辻󠄀茶屋までは緩やかな道。陀羅尼助茶屋からが核心部。鐘掛岩の下に鎖、ロープ、連続階段あり。でも怖さは感じない。

山上ヶ岳〜稲村ヶ岳
山上ヶ岳からレンゲ辻󠄀まで急降下。階段多数。トラバーには鎖があって安心。
レンゲ辻󠄀から稲村小屋まではほぼ水平の歩きやすい道。
稲村ヶ岳手前に大日キレットと言われるところがあるけど、全く問題なし。

稲村小屋〜母公堂
これまた勾配の緩い歩きやすい道。谷は巻いたりせずに橋で渡るからかな。

写真

9/21 5:52

5時過ぎにスタート。
一本松茶屋でしっかり空が明るくなった。
ここに営業施設はなさそう。

9/21 6:06

謎のカワラケ投げの案内板。
どこかでカワラケを投げさせてくれるところあるんか？

9/21 6:16

お助け水。
飲むとご利益あるんかな〜。
飲む気は起きず、じさんしたスポーツドリンクでノドを潤す。

9/21 6:26

お助け水を過ぎると森の雰囲気が変わってきた。
基本的にスギの人工林だったのが広葉樹の森に。

9/21 6:35

洞辻?茶屋とーちゃく。

9/21 6:36

週末は営業してるって聞いていたけど、どこもやってなかった。
朝早すぎたかな？

9/21 6:43

昭和レトロを感じる標識。
道案内は申し分なし。

9/21 6:45

陀羅尼助茶屋が見えてきた。

9/21 6:46

陀羅尼助茶屋。
いいね〜、こういう雰囲気って。
昭和の横丁って感じがするよ。

9/21 6:47

名物陀羅尼助。
いろいろなところが売ってるみたい。

9/21 6:48

分岐点。
暫しの間、左へ進むか、右へ進むか思案。
結局のところ、古来からの道（参詣道）を選択。

9/21 6:55

鎖場。
スタンスしっかりしてるし、鎖がなくても登れる。

9/21 6:58

鐘掛岩の下に来た。
鎖場はここまで。
でっかい岩だなぁ。

9/21 7:00

鐘掛岩の中段にあったウッドデッキで本日最初のひと休み。
遠くに奈良盆地、大阪平野が見えた。
山深い大峰山から里が見えるとは思わなかったのでびっくり(＠_＠;)

9/21 7:03

このあと目指す稲村ヶ岳、大日山が見えた。

9/21 7:09

鐘掛岩を過ぎると、水平に近い気持ちのいい森の中をずんずん。

9/21 7:10

等覚門。
仏の心に近づき、仏に近い悟りを得たところを等覚の位というみたい。

9/21 7:12

道沿いには信者が納めたであろう無数の石碑。
何人がかりで里から運んできたんだろう。

9/21 7:16

せっかくなので、有名な西の覗に寄ってみた。

9/21 7:17

足がすくむ・・・。
修行とはいえ、ここで半身身を乗り出すなんて信じられん。
洞川温泉街や清浄大橋あたりが見えた。

9/21 7:29

大峯山妙覚門。
いよいよここからが大峯山寺の核心部。

9/21 7:31

大峯山寺の本堂。
なんとか9月23日の戸閉式よりも前にお参りできてなにより。
登山の安全、家族全員の健康を祈願。

9/21 7:37

山上ヶ岳とーちゃく。

9/21 7:41

少し進んだところに湧出岩とひと回り大きな一等三角点。

9/21 7:42

頂上お花畑、笹っぱらしかなかった。
少しガスってきた。
青空だったらもっと気持ちいいのに・・・。
気を取り直して稲村ヶ岳へGO。

9/21 8:01

レンゲ辻。
ここにも女人結界門あり。

9/21 8:17

稲村小屋近くで、やっと大日山、稲村ヶ岳が見えてきた。

9/21 8:30

稲村小屋とーちゃく。
週末のみの営業で、今の時間帯は誰もいないみたいでとても静か。

9/21 8:40

尖がりのっぽの大日山が見えてきた。

9/21 8:40

秋の花、トリカブトはいろんなところで見かけたかな。

9/21 8:55

稲村ヶ岳山頂の展望台。

9/21 8:55

展望台の下に三角点。

9/21 8:56

展望台の隅っこに山頂名のプレート。
稲村ヶ岳とーちゃくなり。

9/21 8:56

さっき歩いた山上ヶ岳と右側はどこだろう。
竜ヶ岳っていう山かな。

9/21 9:01

南側には八経ヶ岳。
残念ながらガスってた。

9/21 9:10

大日山へ寄ろうかと思ったけど、危なそうなので今回はパス。

9/21 9:16

明るくて気持ちの良い森が広がってた。

9/21 9:21

帰り道は洞川温泉方面へ。

9/21 9:46

稲村小屋から法力峠までの間も緩やかな勾配の道。
安定感のある橋を何度も渡った。

9/21 9:59

法力峠。

9/21 10:13

吉野と言えば吉野杉。
整然としたスギの人工林。
列状間伐したあとかな。

9/21 10:29

母公堂。
やっと里に出てひと安心。

9/21 10:38

陀羅尼助の看板。
陀羅尼助って購入したことはないけど、御嶽百草丸みたいなもんかな？
石鎚山にも同じような看板を見かけて記憶がある。

9/21 10:47

清浄大橋のたもとの大滝茶屋から見た山上ヶ岳。
どれが鐘掛岩、西の覗かはわからないけど。

9/21 10:50

出発の時点では真っ暗だったので、改めて女人結界門へ寄ってみた。
右手の石柱が存在感あるね。

撮影機器：

NIKON D5600 NIKON CORPORATION

感想

kimiron

今年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてちょうど20年。
だからというわけじゃないけど、大峯山（山上ヶ岳）を歩いてみた。

8月17日にも一度来てみたけど、よもやの雨降りで登ることなく撤退。なので今回は出直し。前回以上に天気予報をしっかり確認して、行けそうと判断。9月23日が戸閉式なので、なんとか滑り込みセーフ。ときどきガスっぽくなることもあったけど、崩れることなく全体的にお天道様の下、無事に大峯山寺でお参りすることができました。

暑さ寒さも彼岸までというように、山全体に涼しい秋の風が吹いてた。山の上は風が強くてちょっと寒いくらい。

大峯奥駈道、なんかいいね。単発で八経ヶ岳、釈迦ヶ岳は歩いているけど、この山域を縦走したことはなし。さすがに熊野まで歩くのは厳しいけど、せめて起点の吉野の金峯山寺から八経ヶ岳までは赤線をつないでみたい。

それにしても自宅から天川村まで片道200キロちょっと。松本や諏訪へ行くのとそれほど距離は変わらないけど、運転の疲労感は全然違うね。天川村まではほとんどが一般道でクネクネ、アップダウンあるからね。

山で出会った人：20人くらい（稲村ヶ岳周辺で15人くらい）