【京都北山】天童山の「障子岩」と「牛ヶ滝(牛滝)」
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 422m
- 下り
- 424m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【牛ヶ滝(牛滝とも)】 ・ 現地には案内板やマーキングなどは一切なく,やや分かりにくい位置にあるので,詳しい滝の位置については写真欄1枚目の地図を参照。いも谷の出合すぐにあるのが牛ヶ滝。牛滝谷にも小さな3m滝があるが,こちらはあくまで無名の滝で,牛ヶ滝ではないようだ。「山と高原地図」には牛滝谷のほうに「牛滝」と記載された滝マークがあり,これを信じてしまうと上述の3m滝のほうを牛ヶ滝と勘違いする可能性が高いので,注意が必要。林道で近くまで行けるので,行くこと自体は難しくない。 ・ ネット上では3段ほどの滝として紹介されていることがほどんどだが,今回,左岸を巻き上がりつつ詳しく観察したところ,実際は5段(1m,7m,1m,5m,1mの計5段)あり,全体の高さは15mほどだった。この滝の特質は,高さと言うよりも滝場を構成する深いゴルジュ地形の見事さ。特に4段目の滝のエグレっぷりはなかなかの見物。核心部は下からは見えないので,可能な限り巻き上がって観察してほしい。ただし,岩場混じりの急斜面なので注意。 【障子岩】 ・ 2万5千分の1地形図において,天童山の南側(牛滝谷の源頭付近)に「障子岩」という名前付きで描かれている岩記号。ネット上や手持ちの書籍では記録が見当たらないので今回訪問してみたが,正体は高さ10mほどの枯滝。両岸の岩壁の高さは最大30mほどあるものの,想像していたより規模は小さくあまり見栄えのしない岩場で,少々期待外れだった。右岸から巻けるが,急斜面なので注意。(なお,牛滝谷沿いにはとくに登山道があるわけではないので,念のため。) |
写真
装備
備考 | ・ 足元はフェルトソール沢足袋を使用したが,正直,水量が少ないので普通の登山靴でも歩けると思う。 ・ ロープは携行したが使用場面なし。ただ,牛ヶ滝は岩場が発達しており,2段目より上部の滝壺に降りる場合はロープがあったほうが安全(ノーロープでのクライムダウンも一応可能)。 |
---|
感想
台風からランクダウンした低気圧の接近でどこも天気が悪そうなので,近場の京都北山めぐり。地形図を眺めていて気になった天童山の南側に記載されている「障子岩」と,そのついでに大森の里のさらに奥,西ノ谷川の源流にあるという牛ヶ滝も見に行くことにした。
本命はあくまで正体不明の障子岩で,牛ヶ滝はついでのつもりだったのだが,結局インパクトが大きかったのは牛ヶ滝のほうだった。ネット上の情報では3段くらいの滝ということで,なるほどふんふんという感じで見に行ったのだが,いざ現地に来てみると滝上に続く岩場のただならぬ雰囲気に怪しさを感じ,岩場を巻き上がってつぶさに観察すると,実際は全部で5段まであり,しかもなかなかのミニゴルジュ付きだった。特に4段目の滝(ゴルジュ内に隠れているので下からは見えない)のエグレっぷりが物凄く,まるで巻貝の内側に入り込んだようだった。小粒とはいえ,まさか京都北山にこれほどの造形のゴルジュ物件がまだあったとは…。
そして本命の障子岩はどうだったかというと,こちらは残念ながらやや期待外れでした。2万5千分の1地形図にわざわざ名前付きで記載されているにもかかわらず,ネットや手持ちの書籍では記録や関連記載を見つけることができず(見落としがあったらごめんなさい),かなり期待していたのだが,実際は山中によくある感じの,ボロい枯滝に過ぎなかった。しかし,「障子岩」という名前が付いているからには,何らかの謂れがあるに違いないと思う。周辺には霧谷不動や岩屋不動もあるし,石仏も多いので,北山修験の古い行場だったのでは,なんて想像したりするのだが,どうなんでしょう。牛ヶ滝だって何となく気になる滝名,その上あの特異な地形である。きっと何かしらの伝説があるに違いない。天童山周辺は鳴の堂や茶呑峠など京都北山の古い歴史の息づきを感じる山域,他にもこんな気になるスポットがありました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する