北八ヶ岳周遊30k(縞枯山〜三ツ岳〜北横岳〜蓼科山〜双子山〜八柱山、麦草峠起点)
- GPS
- 10:36
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 1,970m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:37
ダート道は大体走っています。
天候 | 晴れ 午後から雲が広がりました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時半頃の到着でラスト数台、ギリギリ間に合いました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特別危険を感じるような箇所はありません。 全体に歩きやすい登山道ですが、雨上がりで濡れていて滑りやすい箇所、浮石等あり、悪条件時は転倒等通行注意です。 (1回派手に滑りました) ○三ツ岳周辺 岩場、クサリ場あり。 難しい箇所は無いですが、全体に注意を要します。 ○双子池〜雨池 一部ダート道を通過します。 途中ショートカット道がありますが、ササ藪と化しており避けるのが無難です。 ○八柱(やばしら)山 一部ササ帯、倒木箇所あり。 ルートは明瞭、通行に支障はありません。 |
その他周辺情報 | 下山後に、塩壺の湯(日帰り入浴600円)で入浴しました。 よく行く縄文の湯は駐車場満車だったので、こちらにしました。 |
写真
感想
※例によって連休と連休の間で仕事が忙しく、次の週末も歩いていたので、連休後半のレコを作成するのが1週間経った今頃になってしまいました・・・
9/23、連休3日目は唯一の晴れ予報。
一昨日に歩いた疲労もあり、内容軽めで近場でもしっかり歩ける北八ヶ岳へ。
スタートは久々の麦草峠から。
ここを起点とするのは遡ると何と学生以来!実に20年ぶりです。
この日のみ晴れ予報だったので、おそらく混むな〜と思っていたので気持ち早めに到着。
それでも無料駐車場の方はほぼほぼ埋まっており、ラスト数台に何とか滑り込めました。
休日の晴天予報のタイミングは夜明け前の早めの到着が必須です…。
準備して麦草峠を出発します。
ヘッデンがギリギリ要らない明るさですが、足元は悪くぬかるみや滑る岩。
うっかり転ばないよう気を付けながら、まずはこの日最初のピーク茶臼山へ。
山頂は展望台となっており、北ア、中央ア、南アと南八ヶ岳の展望。
全てが雲上に出ており、久々に全てを一望できる展望に巡り合えました。
暫く展望を楽しみ、次なるピーク、縞枯山へ。
一旦下り、登り返すとここも岩場の展望台がありひと休み。
茶臼山には劣るものの、樹林帯歩きから視界が一気に開けます。
ここを訪れるのはやはり学生以来、20年ぶりの登頂で記憶からすっかり抜け落ちていました。
これほど時間が経つともはや初登頂なのでは、などとどうでもいいことを考えながら展望を楽しみました。
縞枯山からはまた下り、雨池峠から雨池山へ登り返し。
ここも山頂手前が展望台。
ここまで歩くと、歩いてきた茶臼山、縞枯山や北八ヶ岳ロープウェーの終点も望むことができます。
雨池からは一旦ササ帯の長い下り、下り切ると三ツ岳への登り返し。
山頂手前から岩場となり、アスレチックさながらに全身使っての登りになります。
三ツ岳はその名の通り小ピークが三つあり、ピーク間は全て岩場を通過します。
遭難事故多発箇所とのこともあり、慎重に通過します。
一部クサリ場もありますが、難易度は高くなく、巻き道もあるようでした。
北横岳への登山道に出ると、急に道が歩きやすくなります。
ヒュッテを通過して程無くして北横岳山頂。ここは確か3年ぶりくらい。
当時はレコ上げずに流れてしまったので、レコ登録は今回初めてです。
(以前訪れた時はロープウェーのタダ券を貰ったので、期限間際に来たように記憶しています)
まだロープウェーの営業時間前のようで、人は少なく、閑散とした山頂。
視界は良好で、休みながら広がる展望を存分に楽しみました。
北横岳北峰から亀甲池へと下ります。
以前歩いた時は、北横岳〜亀甲池〜双子池〜大岳〜北横岳と歩いたので、麦草峠以北のピークのうち一度歩いたことのある大岳は今回はパス。
亀甲池へ長い下りを終えると暫くは平坦な登山道。
天祥寺原から蓼科山へは長い登り返し。
この頃になると、蓼科山から下りの登山者と多くすれ違うようになります。
上は混んでそうだな〜と思いながら登っていくと、案の定蓼科山荘周辺は大賑わい。
さらに上は登り下りとも多くの登山者で所々渋滞。
この時期の晴天の休日は混雑を想定に入れて時間計画した方が良いと、改めて肝に銘じたのでした。
時折譲ってもらいながら、急登ながら距離は短い岩場をガシガシ登っていきます。
山頂手前のヒュッテから漂う焼サンマ定食の香ばしい匂いに惹かれつつ山頂へ。
広い山頂なれど、道標や山座同定盤の周辺には多くの登山者が集まっています。
少し雲が流れ込み、展望は限定的になりますが、眼下の霧ヶ峰や白樺湖方面はよく見えており、風が弱く展望の良い箇所を選んでお昼休憩します。
気温は涼しく、休憩中はライトフリースを着てちょうど良い体感でした。
これぐらいの気温になると、もう山の上はすっかり秋だな〜と実感できます。
山頂の社を経由して蓼科山荘までは来た道を戻ります。
時間帯なのか下りはさほど混んでおらずサクサク降りられました。
山荘から大河原峠への下りに入ると人気が急に無くなります。
想定はしていましたが、多くは7合目登山口からの入山だったようです。
とは言うものの、大河原峠への長い下りを降り切ると駐車場は路肩まで車で溢れていました。
この日は一体どれだけの方が蓼科山を目指していたのか。
連休中唯一の晴れ日に、好展望の山頂、歩きやすい登山道、日帰り登山、アクセスも容易、と少し考えれば好条件が揃った蓼科山はこの日歩くには絶好の候補先であったに違いありません。
考えることはどうやら皆さん同じだったようです。
そんなことを考えながら、小休止し双子山へ登り返し。
登山道は歩きやすく、後半戦に入り疲労も出始める時間帯に非常に助かる内容です。
山頂に着く頃には雲が流れ込み、何とか対岸の北横岳を望める程度。
この頃には蓼科山はすっかり雲に覆われてしまっていました。
しかしながら、この時間帯に涼しくなるのは歓迎です。
下りの樹林帯に入り、双子山から大きく標高を下げ双子池へ。
双子池からは小屋の裏手に回り、ダート道を進みます。
林道を緩やかに登った後は、分岐を経由しながら長い下り。
途中で登山道に入ると今度は緩やかな長い登り返し。
登り途中までササが奇麗に刈ってあり、歩きやすくて非常に助かりました。
登り切ってから少し下ると雨池が見えてきます。
雨池を訪れるのは今回初めてで、遠目からも分かるほど思っていた以上の大きさでした。
東側を半周し、途中の分岐から八柱山をピストンします。
八柱山へは単調な登りではなく、登り→下り→最後に登りとアップダウンがあります。
マイナー山だと思いますが、そこそこ人が歩かれているのか、通行に支障は無く、難なく登頂出来ました。
山頂はヤスデの大群。何かの前兆かと思えるくらいおぞましい数がいました。
(調べてみると”大雨が降ったあとに大量に地上に出てくる”との記載があります)
気味が悪いので休憩もそこそこに切り上げ、さっさと下りました。
雨池からは木道を歩き、さらに再び林道歩き。
分岐から登山道に入ると、行程終盤にはキツい、緩やかながら長い登り。
登り切ると下りに転じ、途中にある地獄谷へ寄ってみます。
あたりは樹林帯の中、突如として現れるクレーター状に陥没し苔むした岩場。
安易な表現をするならば、神秘的、幻想的だとかパワースポットだとか表現が思い浮かびますが、長く歩いた終盤に訪れたからでしょうか。
岩の隙間からは冷気も吹き出し、とても異質で言葉で言い表せない何かを感じさせられる場所でした。
麦草峠からはアクセスも良く、立ち寄るには良い場所だなと思いました。
ここまで来れば、茶水の池を経由してすぐに麦草峠。
駐車場の車は出払い、数台を残すのみとなっていました。
もう少し早く下山できると思っていましたが、思っていた以上にタフな内容でした。
数字に惑わされるなかれ。数値以上に歩きごたえのあるコースだと思います。
季節はすっかり秋本番。
今年も短い秋となりそうですが、やり残し、登り残しが無いよう、残るシーズンを過ごしたいと思います。
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