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Yamareco

記録ID: 72955
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

涸沢テント泊 奥穂高岳・北穂高岳ピストン

2010年07月29日(木) ~ 2010年08月01日(日)
 - 拍手
YAMA555 その他5人
GPS
27:55
距離
38.4km
登り
2,705m
下り
2,722m

コースタイム

1日目:8時間
6:30上高地6:50→7:45明神7:55→8:50徳沢9:10→10:15横尾10:45→本谷橋12:05→14:30涸沢ヒュッテ(テント泊)
2日目:8時間20分
涸沢ヒュッテ7:25→ザイテングラード取付き9:00→10:00穂高岳山荘10:35→奥穂高岳山頂11:15→馬の背11:30→奥穂高岳12:15→12:55穂高岳山荘13:10→15:45涸沢ヒュッテ(テント泊)
3日目:6時間25分
涸沢ヒュッテ7:55→鎖場9:10-南稜経由→涸沢岳分岐10:40→10:50北穂高岳山頂→→10:55北穂高小屋11:35→鎖場13:00→14:20涸沢ヒュッテ(テント泊)
4日目:5時間30分
涸沢ヒュッテ6:40→本谷橋8:00→横尾9:05→徳沢10:10→11:00明神11:30→上高地12:10
天候 1日目:雨
2日目:ガス時々雨
3日目:曇り
4日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
松本ICから沢渡駐車場までマイカーで行きました。
沢渡からはバスの予定でしたが、ワンボックスタクシーの方が声をかけてくれて、6人で6000円(バス料金と同額)で上高地まで入れました。
この方の名刺を頂き帰りは明神過ぎ辺りで電話して上高地に迎えに来てもらいました(6000円)。
早朝は4時半から車出すので是非次回も使ってくださいと言う快い挨拶が嬉しかったです。
コース状況/
危険箇所等
●上高地〜明神〜徳沢〜横尾
標高差もそれほどなく、樹林帯の整備された道なのでハイキング気分で歩けます。横尾まで行く人はほとんど登山者ですが、希に一般客も歩いていた感じでした。梓川沿いの眺望の良い場所をずっと歩くのだとばかり思っていたので少し拍子抜けしました。

●横尾〜涸沢
登山道らしくなってきますが、よく歩かれており危険な箇所はありませんでした。歩きやすい部類に入ります。涸沢付近300m程にはまだ残雪が結構ありましたが、硬く締まっており踏み後もしっかりしているので、アイゼン無しで問題ありません。

今年は随分と残雪が多いと言っていました。テン場ですが、今回は7人用の大きいテントを持参しましたが、大スペースがあまりなく張る場所を探すのに苦労しました。結局、ヒュッテからは一番遠い場所(涸沢小屋に登った方が早そうな)に幕営しました。

●奥穂高岳
ヒュッテから奥穂に向かう際には、残雪を右の方へトラバースしてからザイテングラードに取り付きます。残雪を歩きたくなければ、涸沢小屋方面から登ると良いでしょう。ザイテングラードの登りは意外に急で、岩っぽい箇所も随所にあります。中腹は花が満開でした。

山荘から奥穂山頂へは、いきなりハシゴの取り付きがあります。山荘から意外に距離がありました。山頂から西穂に向かうコースで馬の背まで歩いてみました。ガスっていましたが、かなり切り立っていて少々怖い。今回は展望もないのでアッサリと断念しました。

●北穂高岳
涸沢小屋の脇の残雪に沿って登ります。まだまだ雪が多く、一部雪の上を歩くこともありますが、しっかりと踏み後もあるのでアイゼンは必要ありません。今回は東稜を登る予定でしたが、ガスのため取り付き場所が分からず、南稜ルートの鎖場まで来てしまったので断念しました。南稜も結構岩っぽくて面白かったです。

山頂では最高の展望が待っているようですが、今回はガスのためわかりませんでした。北穂山荘は山頂直下にあり、テラスがあるのでゆっくりできます。飲食物も充実しており、値段も驚くほど高くないので使いやすいと思います。

●温泉
下山後は島々の近くの「せせらぎの湯」で汗を流しました(500円)。ヌルッとした良いお湯でした。食事も出来ます。ついでに波田名物のスイカも安く売っていたので土産に買って帰りました。
雨の中の明神
横尾大橋に来ても雨
横尾大橋に来ても雨
涸沢が近いのに何も見えず、今年は残雪が多いようです。
涸沢が近いのに何も見えず、今年は残雪が多いようです。
ようやく涸沢ヒュッテの道標を発見しました。
ようやく涸沢ヒュッテの道標を発見しました。
1日目はヒュッテから何も見えませんでした。
1日目はヒュッテから何も見えませんでした。
2日目早朝は雨止んだものの、山頂はガスに覆われています。
2日目早朝は雨止んだものの、山頂はガスに覆われています。
残雪をトラバースして渡ります。
残雪をトラバースして渡ります。
振り向くと常念が一瞬見えました。
振り向くと常念が一瞬見えました。
前穂方面は沢山雪が残っていました。
前穂方面は沢山雪が残っていました。
ザイテングラートの登りは結構岩っぽかったです。
ザイテングラートの登りは結構岩っぽかったです。
上から見ると凄い登りです。
上から見ると凄い登りです。
山頂近辺は花がきれいでした。
山頂近辺は花がきれいでした。
穂高岳山荘から山頂へ向かう時、いきなりハシゴが待っています。
穂高岳山荘から山頂へ向かう時、いきなりハシゴが待っています。
穂高岳山荘に到着。うどん750円が美味しかったです。
穂高岳山荘に到着。うどん750円が美味しかったです。
奥穂高岳山頂に到着も風と小雨で何も見えませんでした。
奥穂高岳山頂に到着も風と小雨で何も見えませんでした。
ジャンダルムに向かおうと考え馬の背まで行きましたが、天候が悪く何も見えないため今回は中止しました。
ジャンダルムに向かおうと考え馬の背まで行きましたが、天候が悪く何も見えないため今回は中止しました。
降りてくるとガスはなくなります。上の方は相変わらず見えませんでした。
降りてくるとガスはなくなります。上の方は相変わらず見えませんでした。
花畑と涸沢ヒュッテ
花畑と涸沢ヒュッテ
花畑と前穂稜線
3日目北穂高へ向かいます。雪多いです。
3日目北穂高へ向かいます。雪多いです。
東稜への道がガスで分からず鎖場まで来てしまいました。今回は南稜ルートを登ることに変更です。
東稜への道がガスで分からず鎖場まで来てしまいました。今回は南稜ルートを登ることに変更です。
北穂高岳山頂に到着しました。
道標が寂しい〜。
北穂高岳山頂に到着しました。
道標が寂しい〜。
北穂高小屋に到着。
何回か明るくなりましたが、ガスは晴れませんでした。
北穂高小屋に到着。
何回か明るくなりましたが、ガスは晴れませんでした。
大キレットを渡ってくるとこちらから小屋に向かうのでしょう。
大キレットを渡ってくるとこちらから小屋に向かうのでしょう。
滝谷がガスの合間に一瞬見えました。
滝谷がガスの合間に一瞬見えました。
山頂直下はまだまだ残雪が沢山残っていました。
山頂直下はまだまだ残雪が沢山残っていました。
下山してくるとお目当ての東稜のゴジラの背が見えました。残念。
下山してくるとお目当ての東稜のゴジラの背が見えました。残念。
北穂東稜はこの辺りから行かなければならなかったのでしょう。行きはガスで全く見えませんでした。
北穂東稜はこの辺りから行かなければならなかったのでしょう。行きはガスで全く見えませんでした。
取付くには雪渓を登らないといけなかったような状況だったので、今回は変更して正解だったかもしれません。
取付くには雪渓を登らないといけなかったような状況だったので、今回は変更して正解だったかもしれません。
4日目早朝。雲ひとつない晴天。
4日目早朝。雲ひとつない晴天。
北穂高岳もクッキリ見えました。
北穂高岳もクッキリ見えました。
1日早くこの天気が訪れていればと悲しかった。
1日早くこの天気が訪れていればと悲しかった。
後ろ髪引かれながら下山開始です。
後ろ髪引かれながら下山開始です。
雪渓を下っていきます。
雪渓を下っていきます。
本谷橋まで来ました。
本谷橋まで来ました。
梓川の景色はなかなか素敵でした。
梓川の景色はなかなか素敵でした。
河童橋は観光客で一杯でした。
河童橋は観光客で一杯でした。

感想

初の涸沢と言うことで素晴らしい展望を期待していたが、4日間で重点的に行動する3日間が天候不順という残念な山行となってしまった。

1日目は上高地から終始雨に降られ展望は全く無し。想像していたより河童橋がバスターミナルから随分と近いこと、横尾まで道中はしっかり整備され歩きやすいが、ほとんどが樹林帯を歩くのに驚いた。

雨天時のテント泊はしたことがなかったが、1日目は夜間までかなりの量の雨が降り、雪渓近くに幕営したこともあり、テント内浸水という初体験も味わったのはいい経験になったか。

2日目は涸沢から見上げる山頂にはガスがかかっており、ピークを踏むも展望もなく奥穂高岳に登ったという実感はほとんどなかった。今回の目的の1つであるジャンダルムも見えなかったため、残念ながら登ることがかなわなかった。ただ馬の背の細い岩道の雰囲気を味わえたことは収穫。もう少し高度感に慣れないと意外に足が先に進まないことがわかった。

3日目も相変わらずの天候の中の登り。北穂高岳の東稜ルートのゴジラの背を味わいたかったが、ガスでルートへ入る場所が分からずに南稜ルートを登って頂に立った。こちらも結局展望は全く無し。ただ、下山時に下のほうはガスがなくなり、東稜への取り付き地点が分かったのは収穫。ただ今回は残雪が多すぎて、見えていても大変だったろうかと思った。

ようやく4日目下山時にして涸沢の素晴らしい展望に出会えた。1日でもずれていてくれればと残念に思ったが、この景色を見て次回また来ようと思えたのは良かったか。

今回は課題が沢山残る山行ではあったが、次回は北アの素晴らしい展望に出会える天候を見計らって日程を調整したいものだ。

それにしても北アに登ってくる韓国人が多くてビックリした。

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