【浅間作戦】黒斑山・蛇骨岳・水ノ塔山・東篭ノ登山・西篭ノ登山・池ノ平・三方ヶ峰・高峰山【乙52.9】
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- GPS
- 11:29
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 11:28
天候 | 夕方薄い雲が広がるも終日晴れ、稜線風やや強く体感15m程度。Jバンド付近はさらに風強い。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
10月3日は「登山の日」。となれば、日ごろの感謝の気持ちを込めて山を歩くということだ。そして登山の日の名を冠する以上、今回は朝から夕まで歩き尽くすつもりで浅間山麓を訪れる。
【山行前夜】
夜中、車坂峠まで車を走らせると、道路の至る所にブレーキ痕。ここをサーキットにしている連中がいるのかと戦々恐々としていたが、運良くそういうのに出会うことなく高峰高原へ。高原ホテルの灯りを見るとホッとする。落ち着くと同時に、こういう所に泊まってみたいという思いと、こんな所まで開発されているのかという思いで複雑な気持ちになる。
日が変わる前に床に就くも、さすが2000m級。寒さで目覚める。気温は5度を下回っただろう。こういう所では季節がもう冬なんだなあとしみじみと感じる。ま、浅いながらも眠ることはできた。
【浅間山周辺】
高原ホテル前から佐久の盆地に広がる雲海を眺めて樹林帯の登山道に入る。表コースと中コースがあり、行きは展望のある表コースへ。ゴロゴロと岩が転がる逆光の道を行く。最初は黒斑山しか見えなかったが、急登を経て槍ヶ鞘に到ると、浅間山が正面に立ち現れる。槍ヶ鞘からトーミの頭周辺は荒々しい岩が露出する。風は強いが心地よい。外輪山からは東に浅間山、南に佐久、富士山、奥秩父、八ケ岳、西に篭ノ登山、北に四阿山その他上信越の山々、そしてさらに奥の方では北岳から中央アルプス、北アルプスも望むことができる。そして何より、この朝の展望を独占できるというのが嬉しい。開発されており、峠からもちょろっと入れそうな山であるだけに人が他にいないのが意外だ。誰が名づけたかJバンドの先の小ピークから最後の展望を名残惜しんだ後で、Jバンドを下る。稜線は風が風速10m位と強かったが、Jバンドはさらに強く、風で体が押されるくらいだ。
降り立った浅間山の麓は不毛の台地、かと思いきや結構草木が生えている。噴煙を上げる火口付近はさすがに不毛だが、台地上は黄緑に色づいている。
その先で本日第一山人と遭遇。その後、賽の河原分岐と湯ノ平分岐で各2名、トーミの頭に戻る途中で1名×2と静かな山行となった。トーミの頭への登り返しは非常に急であり、遠めにはウゲっとなるが、実際歩いてみると、梯子も無ければ、岩場をよじ登る場面も無いので、まあ何とかなる急登である。トーミの頭から浅間山界隈を再度見渡して一旦車坂峠へ戻る。
【東西篭ノ登山】
出発時にはまるで冬山と思わしめた寒さも、日が昇って気温が上がり、体を動かした後では和らいでくる。そこで車に戻り、一枚服を脱いでから篭ノ登山へ出発。
ランプの宿として有名らしい高峰温泉前から篭ノ登山の稜線へ入る。稜線の宿はどんな感じだろう。星の観望会というのもやっているようなので、山と関係なく泊まりにくるのも良いかもしれない。
岩の急登に、さすがに疲れてきたものの水ノ塔まで登るとまた元気が出てくる。引き続き展望を楽しみつつ岩の多い稜線を篭ノ登山へ。東篭ノ登山は360度、西篭ノ登山からも展望を得ることができる。
【池の平〜高峰】
岩山を離れ、落ち着いた森の中を下っていくと池の平に出る。そこから湿原歩きとしても良いのだが、展望を得られる高地が三方ヶ峰まで続いているので、そこをぐるっと回ってから湿原を歩くこととした。地元の人が整備巡回しているらしく、高知部分は村界の丘、雷の丘、雲上の丘等々気持ちの良い尾根歩きを楽しむことができる。なお、雲上の丘には同定標があり、どれがどの山かある程度わかるようになっている。
三方ヶ峰で富士山や八ケ岳等展望を楽しんでいたら、子供達がしょうもない諍いを始めたので、池の平の湿原に下る。池の平は、さすがに田代山等と比べると小さいが、それなりの広さがあり、開放感ある木道を歩くことができる。この辺りだとハイカーも多い。惜しむらくは花の季節を外したことか。水ノ塔で出会った男性と再会し、苦笑しつつ別れる。
池の平から水ノ塔〜篭ノ登山の切り立った岩肌を見上げつつ車道を高峰方面へ戻る。
高峰温泉を過ぎて間もなくすると高峰山への入口に到るが、ここでカメラの電池が欠乏。高峰は蛇足だったかなあと思いつつも登る。ピークらしきところに到達しても何もなく後味の悪い結末に陥るのではと心配したが、ついに高峰山頂標識を発見し、今回最後のパノラマ展望を楽しむ。
こうしてあちこち歩き回ったわけだが、歩き始めが車坂峠という、それなりに標高ある所だったことから、さして疲れもない割には展望から火山から湿原からと、いろいろ楽しめる、なかなかお得な山行であった。これとセットで浅間隠山ということも考えていたが、アルプス方面を優先し餓鬼岳へ向かう。
〜おしまい〜
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