【戸隠山】蟻さんの気持ちは大丈夫！怖くない！北信五岳「まみくとい」のラスト-奥社-八方睨-戸隠山-九頭龍山-一不動-戸隠牧場

2015年10月04日(日) [日帰り]

• GPS: 12:10
• 距離: 9.7km
• 登り: 915m
• 下り: 970m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:20
• 休憩: 1:56
• 合計: 8:16

5:41 スタート地点
5:57 5:58 随神門
6:15 6:30 戸隠神社奥社
8:08 8:10 戸隠山
8:16 9:22 蟻の戸渡
9:32 9:44 八方睨
9:37 9:37 九頭龍山
12:30 12:40 一不動（避難小屋）
13:40 13:50 戸隠牧場入口
13:50 ゴール地点

天候

朝は晴れ そして曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

戸隠牧場入口の登山者用駐車場1台デポ
朝5時過ぎにほぼ満車でした。高妻山に行かれる方が多かったです。

奥社無料駐車場

コース状況／危険箇所等

戸隠山は山岳へルメット着用奨励山域です。

クサリ場、蟻ノ戸渡、ナイフリッジ、断崖絶壁、滑滝、渡渉あり
上級者コースです

蟻ノ戸渡り手前にある、10mのクサリ場の一番上に、山登り用とは思えない新品のナイロンザイルがクサリに続いて留置されていました。
先に登った方から「不安定だから使わないように」と声かけがありましたが、たまたま長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協)の方が「こんなロープは岩でスッパリ切れてしまうため、悪質なイタズラです」と撤去されてました。
工事用の黄色いロープがあったら使わないで下さい。

その他周辺情報

戸隠牧場にある
「岳」のお蕎麦　天然食材の季節の天ぷらも美味しいです。
春は山菜、秋はキノコ

写真

前日　姥捨山Pより善光寺平の景色
北信五岳が見えました。
真ん中から斑尾、飯縄、黒姫、妙高、戸隠という並びです

夕焼け〜。
父方と母方の両家のご先祖様に手をあわせました。
明日、頑張ります！

ま・み・く・と・い
北信五岳がきれいに並んでます
残る戸隠山に明日はチャレンジするぞ
!(^^)!

当日朝
子どもの頃、何度も訪れた奥社からスタート

朝のすがすがしい参道

従妹は「この中で待ってるよ」って。
大丈夫…じゃないかもしれないけど、
行くよ〜

九頭龍社にお参り
よろしくお願いします
<m(__)m>

戸隠神社にお参り
今日が良き一日でありますように
<m(__)m>

登山届をここで提出

「あなたの命はあなた自身が守って下さい」って書いてある。
八方睨コース核心部

見上げる壁
アレに行くのか

けっこう急な登りだね〜と言いながらも、まだ余裕あり。他の登山者も少なくて、人気が無いのかね〜って、ニンキがないんじゃなくて、危険なのでした。

五十間長屋

垂直の壁の下を通り

百間長屋です

従妹は、「山なんて登りたいなんて思ったコトない」けど、父親が心配で一緒に戸隠山に登ります。

振り返る百間長屋

西窟

クサリの始まりです

72歳の叔父さん、余裕です

こっちは道が続いていないハズだけど、クサリがあったので登る弟、大工さんは高いトコは平気らしい

横移動のクサリを上から見る

飯縄山が応援してくれてます

紅葉の中、次のクサリへ

まだ序の口

気をつけて、ゆっくりね

登ってきた稜線と、鏡池

胸つき岩
10mの長いクサリ場は、一人ずつ順番です

高感度あります

10mクサリの一番上は横移動

先に登った方から、「黄色いロープはしっかりしてないから使っちゃダメだよ〜」って声がかかりました。
コレです。

遭対協の方が、黄色いロープを撤去します。こんな危険なナイロンのロープを残していくのは悪質なイタズラです。使わないで下さい！！！

お、垣間見えた核心部、
以外と短い？ように見えましたが

蟻ノ戸渡りナイフリッジ
写真で見るより、長いです

「進んだら、戻らないで下さい」と遭対協の方に声かけられるも、怖さで戻る叔父さんと従妹。

方向転換できす、ズリズリと後ろに下がる

命は1個しかないので、素直に巻きます
反対の西側は150mの絶壁です

でも、エスケープルートは半分しかありません。ジャマな服を脱いで、行くしかない！！！

「だいじょうぶ！怖くない！下は見ない！」と声に出して自分に言い聞かせて進みます。

弟が後ろから、足場を指示してくれます、「そこは足がかり無いから」って(*_*)

やっと、渡り終わりました。
振り返るとガスに包まれる蟻ノ戸

八方睨
凄いネーミングですが、ホッとする場所です

既に達成感で泣く

高妻山
シラネアオイの頃に行きました

あっちは西岳
更に熟達者ルートです

登山者が見えます。
上から蟻ノ戸渡りを見たかったのですが、残念、ガスが晴れそうにありません。

高所恐怖症は、ガスってると、想像力で果てしない谷のように感じるので、晴れてるウチに渡れてよかったと思います。もちろん下は見ませんでした

すぐに戸隠山
山頂ポーズは控えめです

断崖絶壁の上を歩く
もし、足を滑らせたら命はないです

笹は刈ってありますが、断崖絶壁の上
東尋坊より高いと弟

下の方はこれから紅葉ですね

法螺貝笛の音が響いてます。
山伏に会いました

断崖絶壁
登山なんてしたくない従妹も頑張ります

振り返って、真ん中に蟻ノ戸です

横からみた蟻ノ戸をアップ
同じような写真が続きますが、
少しでも伝われば

数人の方が渡ってます。
怖くなくても立って歩くのは危険な場所です

そして、断崖絶壁は続きます

足を滑らせたら…。
神経が休む間もありません

すんごい山ですわ

崖っぷちルート

岩紅葉

尖がる

一不動避難小屋が唐突に現る

本日のコースでトイレはここだけ。覗いたら携帯トイレが数個置いてありました。

戸隠牧場も見えます

氷清水
水場です。今日はほとんど水を飲まなかったです

沢を下ります

小さな滝も下ります

滑滝のクサリ

滑るので慎重に下る

牧場到着、のどか〜な雰囲気

牛さんは食べ続け〜。

立って寝てる馬がいて〜。

険しい山と、まったりとした牧場のギャップがありすぎです

「岳」の店先の天然まいたけに誘われて

寒かったのであたたかいおソバ
ご馳走様です。
今日一日、頑張ったね。ありがとう♡

感想

ねぎ

帰郷の度に眺める北信五岳
ま：斑尾
み：妙高
く：黒姫
と：戸隠
い：飯縄
山を始めたばかりのころ、全部登ってみたいなぁと思った。
そして、残すは戸隠山だけになったけど
高所恐怖症の私には「危険な山」であるため、「無理」とあきらめていた。

今年の春、志賀高原に叔父さんと行った時に
「俺は何度か戸隠山に登ってるから、秋になったら一緒に登ってあげる」と。
そして、とうとう秋がやってきた。
予定日の一週間前からドキドキ、
私に登れるのか？と不安な気持ちでいっぱいだった。
怖いと思う気持ちってのは、どうしようもないもので、
足が震えて進めなかったらどうすればいいんだろう？
でも、従妹と私の弟も一緒に登ることになり、お天気も晴れ予報
ここで行かなかったら一生行けず、
北信五岳を眺めるたびに、チャレンジしなかったことを後悔することになる。
前日に父方のお墓参りをして、北信五岳を眺め
母方のお仏壇にも手を合わせ、
みんなで無事に戸隠山に登り帰って来れるように祈る。

当日、
子どもの頃に何度も訪れた奥社の参道を歩く
大人になって戸隠山を登る日が来るなんで思いもしなかった。
九頭龍社と戸隠神社にもしっかりお参りして、Go！

百間長屋をすぎると、次々と鎖場が登場するが、
足場はあるので、ゆっくり慎重に通過し、
ついに蟻ノ戸渡、「これか…。」と思うも
その高さをあまりじっくり見ちゃうと恐怖心が増すような気がして、
しばらく空を眺めて休憩します。
遭対協の方が、怖いと思ったらエスケープルートの鎖を使って下さいと言って、
あっというまにクサリを使って渡っていくのを見て、
ここは、意地をはらずに素直に巻いた。
しかし、半分しかエスケープできないじゃん(汗)
先に行った叔父さんと従妹が見守る中、
後ろから弟のアシストを受け、
声に出して「大丈夫！」「怖くない！」と言いながら、
なんとか無事に通過することができました。

蟻ノ戸渡を過ぎてホッとするのもつかの間で、断崖絶壁の上を渡り歩きます。
一不動まで降りればもう高いトコは終わりと思いきや、渡渉の連続もあり、
戸隠山は、ホントにすんごい山でした。

今後、北信五岳を眺める度に、
同じDNAのチームで登った戸隠山登山を思い出すでしょう

ご先祖様、山の神様、ありがとうございました。