雨乞岳【秋晴れの雨乞岳南尾根〜郡界尾根を歩く】
- GPS
- 08:47
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 758m
コースタイム
天候 | 秋晴れ 【気温】 大河原広場:16℃ P966:21℃ 雨乞岳:23℃ 雨量計の登山口:20℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗り合って大河原広場に移動。 大河原広場: 野洲川に架かる大河原橋から、鈴鹿スカイラインを少し下った広場。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《雨乞岳南尾根の取付き》 数ヶ所有るようです。今回は駐車地として利用した大河原広場から 北上する針ヶ谷の右岸尾根に取り付いています。 【雨乞岳南尾根】 梱包紐が目印の入口から斜面を廻りこみ、落石防止ネットのワイヤーの 脇から高みへ向かい尾根に乗る。co580m辺りで西から尾根を併せると 植林と雑木の広尾根に変わり、プチ岩稜を尾根下に絡んで尾根筋に 戻る辺りから明確な尾根地形となり、樅?の巨木を多く見かけるように なると梱包紐の分岐目印が巻かれたP743に到着し、南西方向の野洲川ダム へ下る尾根を分ける。その後も明確な尾根筋で高度を稼ぐと針ヶ谷左岸 尾根の分岐を表す二重のテープ目印と枝に木札が下がるP825に到着する。 P825は針ヶ谷のTOPとなるピークで僅かに進むと初めての展望地となり 目指すP966、南雨乞岳や御在所岳、鎌尾根方面を望むことができる。 明確な尾根筋、下生えの無い比較的歩きやすいP825までを第1章とすると この先は第2章となり、曖昧な地形に歩行を邪魔する薮が加わり 気が抜けない尾根に変わってくる。 コンパスやGPSで確認した方向と、踏み跡の方向を確認しながら見通しの 悪い尾根を慎重に辿ると小さなビークP966に出る。幹に刻まれた 「九六六」を確認して下ると次第に薮が消え、歩きやすい尾根に戻り、 雰囲気が変わってくると第3章が始まる。 標高も1000mを越える辺りから徐々に林床の笹も、ブナの密度も 増してきて、いよいよ南雨乞岳への登りらしくなって来るとやがて 長かった樹林帯から明るい笹原に飛び出し、第一級の展望に恵まれた 尾根となって南雨乞岳の山頂へ延びていく。 |
写真
感想
雨で中止が多かったSさん企画の山行も、今回は文句のない秋晴れに
恵まれた。
以前、清水頭南尾根からの周回山行で南雨乞岳〜P825の間を歩いた事は
あるが、5年前のガスの濃いなかでの下山だったので記憶も曖昧。
大河原広場から歩く南尾根、記憶との擦り合わせも含めて楽しみだ。
南尾根(針ヶ谷右岸尾根)の取り付きはお決まりのように、急斜面に
絡んだ急登だったが、尾根に乗ってからは比較的歩きやすい明瞭な
尾根だった。P743、P825で尾根を分けながら北上していく尾根は
P825を下った鞍部からは雰囲気が変わり、ワイヤーが食い込んだ樅?の
古木を過ぎると、地形を曖昧に感じさせるほど薮が濃くなってきた。
コンパスやGPSで確認した方向へ慎重に薮の尾根を辿りP966を過ぎると
薮の消えた林床には次第に笹が現れ、ブナの林に囲まれた尾根に
変わってくるが、これほどの密度で続くブナの林が記憶に残っていない
のが不思議だ。「同じコースでも目線の違いで記憶もこれほど違うのか」
などと考えながら高度を稼いでいくと、長かった南尾根の樹林帯もやっと
終わり、光に溢れた開放的な尾根からは、いつもの角度とは違う新鮮な
展望が広がっている。
以前登った榎谷や稲ヶ谷のコースを思い出しながら伸びやかな尾根を
南雨乞岳に上がると、我々以外は無人の山頂だった。これ幸いと
狭い山頂だが気持ちの良い風に吹かれて絶景の昼食タイムを過ごし、
今では他では体験できなくなった深い笹の薮漕ぎを楽しみ?雨乞岳本峰へ
到着すると流石に多くの人で賑わっていた。
澄んだ秋の空は展望も鮮明に見せてくれる。続々とグループが登ってくる
東雨乞岳で、伊吹山、霊仙山をはじめ御池岳〜仙ヶ岳へ延々と連なる
県境稜線の山並みを展望しながら6年前に登った郡界尾根へ下山を
始めると、しっかりと踏まれた登山道が三人山を目指して下っていた。
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