記録ID: 7389661
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
北横岳〜三ツ岳~茶臼山周回
2024年10月20日(日) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 07:56
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 735m
- 下り
- 731m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:51
距離 11.0km
登り 735m
下り 731m
16:33
そろそろ冬支度を考えねば。ロープウェーを起点とした北八ヶ岳は、過去2回積雪期に歩いたけど、難所の三ツ岳を除いて、南は時間切れで縞枯山どまりの超限定エリアの踏破のみ。今シーズンは北横岳~三ツ岳、茶臼山もぐるっと回って全域制覇するぞ、と気合だけは十分。しかし三ツ岳は自分の実力で行けるん?と不安になり下見に行くことに。
19日に娘と一緒に行く予定が、あいにくの前線通過で雨予報のため、20日に変更した結果、今回もソロ山行に。まぁ一人は気楽だし、と半分涙目で出発。
ロープウェー駐車場には8時前に到着し、8:20の始発に滑り込みセーフ。タッチ決済も可になって、首からぶら下げたスマホ一つで何でもできる便利な時代やねと思いながら出遅れ気味に列に並ぶと、まだまだ後続が増えていく。お気の毒だが、1/4くらいは積み残しだなと思いきや、あっさりとぜんぶ乗せで出発。収容力高すぎ(笑)
山頂駅は快晴で、ほぼ無風。真冬の爆風しか経験したことがなかったので、こんな日もあるんやね、と肌寒いけどポカポカ陽気の中を歩き始める。北横岳までの道のりは結構凹凸があり、歩き心地としては霊仙山のカレンフェルトを粗にしたような印象(景観は全く異なります)。こうゆうところは雪に埋もれた方が歩きやすいな。
北横ヒュッテを素通りしてどんどん進むと約1時間ほどで北横南峰に到着。少し霞がかった感じはあるが見事に快晴、そよ風程度。360°の絶景に、そこら中で「おおー」やら「やばいー」やら歓声が上がっている。激混みになる前にさっさと北峰に移動し、雲海をバックにした蓼科山を写真に収めて立ち去る。ここから三ツ岳分岐まではあっとゆう間。さて、いよいよ本日のメインイベント三ツ岳へ向かって出発。
分岐を過ぎると間もなく岩場に角が目立ち始め、土の地面も少なめになり、明らかにこれまでと違う雰囲気。一つ一つの岩の塊も凸凹もさらに大きくなり、立ち止まってはいちいち写真に収めながら歩いているのでペースも上がらない。しばらくして、目の前にIII峰が見渡せる場所に出て、思わずうーんとうなってしまった。今は問題なく歩けているけど、これ、雪で地面(てか、岩)の状態がわからなくなったらどうすんの?凸凹がどこにあるかわからんね。目いっぱい積もってくれてればいいけど、中途半端に凸凹が隠れるくらいに積もったら、めちゃやばそう。いろんなところに落とし穴が仕掛けてあるみたいな状態だし・・・とか考えながら、この光景を目に焼き付ける。
歩いても歩いてもずっとこんな感じで、これはこれで楽しいんだが、積雪時の歩き方は悩ましい。みなさんこうゆうところどうやってルーファイしながら進むんだろうか?ストックで一歩一歩足元確かめながら歩くのか、まさか探検隊がクレバスに落ち込まないように梯子抱えて歩くみたいな方法とか・・・(笑)。とあれこれ考えているうちに核心部をII峰、I峰の順に無事通過。
これで終わりかと思ったら甘かった。I峰から先も急な下り、鎖場もありでなかなか手強い。雨池山との鞍部に降りるまでにはかなり消耗した。おかげで雨池山には計画より約1時間遅れで到着。おなかも空いたので、雨池峠でランチの予定を早めてここでしばし腰を落ち着けることに。
今回はお椀で食べるシリーズのCNにしゃぶ餅を2枚(せこっ)足してみた。沸騰する途中で麺を投入、沸騰してすぐに餅を入れて約1分で完成。湯沸かしから約5分で完成するので、普通にCN食べるより時短。しかも、130ccのスープは飲み干せる量なので、エコで塩分補給にもなる。行動食ばかりじゃ味気ない、腰を落ち着けて何か温かいものを少し食べたい、とゆう方にはおすすめ(種類もいろいろあるし)。更に、お約束の食後のコーヒーとデザートもしっかり堪能している間に3組のパーティーが通過。最後に雨池峠から上がってきた小柄なお嬢さんに道を尋ねられる。YAMAPらしき地図に破線で示された三ツ岳ルートを指して、ここ通れますか?と。こうゆうケースでどう答えるかは悩んでしまう。少し否定的に「通れなくはないけど、リーチが必要な、きつい岩場ですよ」と答えると、じゃあ今日はここまでにして修行を積んでからにします、みたいな返事で引き返していきました。大丈夫、行けますよと言えばよかったのかな、なんか悪いことしたかなぁ、でも万一けがするよりいいかな、などと考えているうちに1時間も居座ってしまったことに気づき、慌てて荷造り。炊事で時短した意味全くなし(笑)
既に1時間半近い遅れに、雨池峠からこのまま山頂駅に戻るか茶臼山までやり遂げるか、迷った挙句、縞枯山を目指すことに。縞枯山を越えて鞍部までおりた五辻への分岐で再び迷いを振り切り、茶臼山へ向けて一目散。全く展望のない茶臼山ピークで、またまた迷が出たが、ここまで来たんだから一応見とこう、と軽い気持ちで展望台を目指す。少し樹林帯を歩いた先でいきなり視界が開けると、出たー!と言いたくなるくらいの、八ヶ岳主峰、南・中央アルプス全部のせ状態の絶景が待っていた。本日最後のご褒美やねと思いながらしばし呆然と見とれる。途中でめげないで良かったわ、と思い残すこともなく、中小場を越えて大石峠まで一気に下った。
大石峠からしばらくはひざ下くらいの笹やぶで足元が隠れた状態の道が多く、やけに気を遣う。オトギリ平~出会いの辻までは、八ヶ岳あるあるの樹林帯。同じような光景が続くので、ピンテなければ確実に迷子になりそう。そのせいか、かなりの頻度でピンテがつけてあり、ありがたや。
出合の辻で傾いた看板にお別れし、ひたすら北へ向かう。五辻からは冬に歩いている道だが、木道が延々と続いてることを初めて知った。この木道が意外とやっかい。
滑り止めの横桁(?)のピッチと歩くピッチがずれていて、リズム良く歩けない。こんなとこ、地でいいのになぁと思いながらギクシャクしながら急ぎ足で進む。
頑張った甲斐があり、なんとか最終一つ前の便に間に合い、往路とは違い10人程度の乗客で出発。ここで、最後に思っても見なかったご褒美が。蓼科山の裾野から雲海が滝のように流れ出す様子に夕陽がさして、なんとも幻想的。昔の人は終わりよければ・・・とはよく言ったもんだ。大満足のフィナーレでした。
19日に娘と一緒に行く予定が、あいにくの前線通過で雨予報のため、20日に変更した結果、今回もソロ山行に。まぁ一人は気楽だし、と半分涙目で出発。
ロープウェー駐車場には8時前に到着し、8:20の始発に滑り込みセーフ。タッチ決済も可になって、首からぶら下げたスマホ一つで何でもできる便利な時代やねと思いながら出遅れ気味に列に並ぶと、まだまだ後続が増えていく。お気の毒だが、1/4くらいは積み残しだなと思いきや、あっさりとぜんぶ乗せで出発。収容力高すぎ(笑)
山頂駅は快晴で、ほぼ無風。真冬の爆風しか経験したことがなかったので、こんな日もあるんやね、と肌寒いけどポカポカ陽気の中を歩き始める。北横岳までの道のりは結構凹凸があり、歩き心地としては霊仙山のカレンフェルトを粗にしたような印象(景観は全く異なります)。こうゆうところは雪に埋もれた方が歩きやすいな。
北横ヒュッテを素通りしてどんどん進むと約1時間ほどで北横南峰に到着。少し霞がかった感じはあるが見事に快晴、そよ風程度。360°の絶景に、そこら中で「おおー」やら「やばいー」やら歓声が上がっている。激混みになる前にさっさと北峰に移動し、雲海をバックにした蓼科山を写真に収めて立ち去る。ここから三ツ岳分岐まではあっとゆう間。さて、いよいよ本日のメインイベント三ツ岳へ向かって出発。
分岐を過ぎると間もなく岩場に角が目立ち始め、土の地面も少なめになり、明らかにこれまでと違う雰囲気。一つ一つの岩の塊も凸凹もさらに大きくなり、立ち止まってはいちいち写真に収めながら歩いているのでペースも上がらない。しばらくして、目の前にIII峰が見渡せる場所に出て、思わずうーんとうなってしまった。今は問題なく歩けているけど、これ、雪で地面(てか、岩)の状態がわからなくなったらどうすんの?凸凹がどこにあるかわからんね。目いっぱい積もってくれてればいいけど、中途半端に凸凹が隠れるくらいに積もったら、めちゃやばそう。いろんなところに落とし穴が仕掛けてあるみたいな状態だし・・・とか考えながら、この光景を目に焼き付ける。
歩いても歩いてもずっとこんな感じで、これはこれで楽しいんだが、積雪時の歩き方は悩ましい。みなさんこうゆうところどうやってルーファイしながら進むんだろうか?ストックで一歩一歩足元確かめながら歩くのか、まさか探検隊がクレバスに落ち込まないように梯子抱えて歩くみたいな方法とか・・・(笑)。とあれこれ考えているうちに核心部をII峰、I峰の順に無事通過。
これで終わりかと思ったら甘かった。I峰から先も急な下り、鎖場もありでなかなか手強い。雨池山との鞍部に降りるまでにはかなり消耗した。おかげで雨池山には計画より約1時間遅れで到着。おなかも空いたので、雨池峠でランチの予定を早めてここでしばし腰を落ち着けることに。
今回はお椀で食べるシリーズのCNにしゃぶ餅を2枚(せこっ)足してみた。沸騰する途中で麺を投入、沸騰してすぐに餅を入れて約1分で完成。湯沸かしから約5分で完成するので、普通にCN食べるより時短。しかも、130ccのスープは飲み干せる量なので、エコで塩分補給にもなる。行動食ばかりじゃ味気ない、腰を落ち着けて何か温かいものを少し食べたい、とゆう方にはおすすめ(種類もいろいろあるし)。更に、お約束の食後のコーヒーとデザートもしっかり堪能している間に3組のパーティーが通過。最後に雨池峠から上がってきた小柄なお嬢さんに道を尋ねられる。YAMAPらしき地図に破線で示された三ツ岳ルートを指して、ここ通れますか?と。こうゆうケースでどう答えるかは悩んでしまう。少し否定的に「通れなくはないけど、リーチが必要な、きつい岩場ですよ」と答えると、じゃあ今日はここまでにして修行を積んでからにします、みたいな返事で引き返していきました。大丈夫、行けますよと言えばよかったのかな、なんか悪いことしたかなぁ、でも万一けがするよりいいかな、などと考えているうちに1時間も居座ってしまったことに気づき、慌てて荷造り。炊事で時短した意味全くなし(笑)
既に1時間半近い遅れに、雨池峠からこのまま山頂駅に戻るか茶臼山までやり遂げるか、迷った挙句、縞枯山を目指すことに。縞枯山を越えて鞍部までおりた五辻への分岐で再び迷いを振り切り、茶臼山へ向けて一目散。全く展望のない茶臼山ピークで、またまた迷が出たが、ここまで来たんだから一応見とこう、と軽い気持ちで展望台を目指す。少し樹林帯を歩いた先でいきなり視界が開けると、出たー!と言いたくなるくらいの、八ヶ岳主峰、南・中央アルプス全部のせ状態の絶景が待っていた。本日最後のご褒美やねと思いながらしばし呆然と見とれる。途中でめげないで良かったわ、と思い残すこともなく、中小場を越えて大石峠まで一気に下った。
大石峠からしばらくはひざ下くらいの笹やぶで足元が隠れた状態の道が多く、やけに気を遣う。オトギリ平~出会いの辻までは、八ヶ岳あるあるの樹林帯。同じような光景が続くので、ピンテなければ確実に迷子になりそう。そのせいか、かなりの頻度でピンテがつけてあり、ありがたや。
出合の辻で傾いた看板にお別れし、ひたすら北へ向かう。五辻からは冬に歩いている道だが、木道が延々と続いてることを初めて知った。この木道が意外とやっかい。
滑り止めの横桁(?)のピッチと歩くピッチがずれていて、リズム良く歩けない。こんなとこ、地でいいのになぁと思いながらギクシャクしながら急ぎ足で進む。
頑張った甲斐があり、なんとか最終一つ前の便に間に合い、往路とは違い10人程度の乗客で出発。ここで、最後に思っても見なかったご褒美が。蓼科山の裾野から雲海が滝のように流れ出す様子に夕陽がさして、なんとも幻想的。昔の人は終わりよければ・・・とはよく言ったもんだ。大満足のフィナーレでした。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・三ツ岳周辺はとても歩きにくい岩稜帯 ・三ツ岳I峰から雨池山へ向かう道もかなり手ごわい(特に下りで歩くと) |
写真
装備
個人装備 |
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
|
---|
感想
・冬の三ツ岳は行けるところまで行ってみて、無理そうなら引き返そう。結局それか!みたいな結論だけど、どんなところか良くわかったので良しとしとこう。
・雨池山鞍部へのきつい下りを考えると、冬はI峰→III峰回りの方が良いかも。
・冬に全域一周するのはまず無理だろうな。
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