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Yamareco

記録ID: 7395282
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

谷川岳 幽ノ沢左俣 中央ルンゼ

2024年10月22日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:41
距離
16.2km
登り
1,286m
下り
1,286m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:11
休憩
0:30
合計
10:41
距離 16.2km 登り 1,286m 下り 1,286m
天候 終日快晴
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
幽ノ沢大滝
FIXが有り、有難く使用
2024年10月22日 05:40撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:40
幽ノ沢大滝
FIXが有り、有難く使用
フリーで抜ける
2024年10月22日 05:42撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:42
フリーで抜ける
幽ノ沢の岩壁が美しい
2024年10月22日 05:43撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:43
幽ノ沢の岩壁が美しい
二俣に到着
写真は左俣 見るからに悪い
2024年10月22日 05:44撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:44
二俣に到着
写真は左俣 見るからに悪い
右俣に一旦進路を取り直ぐに藪地帯を左俣方面へトラバース
2024年10月22日 05:52撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:52
右俣に一旦進路を取り直ぐに藪地帯を左俣方面へトラバース
左俣滝上へ降り立つ
2024年10月22日 05:52撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 5:52
左俣滝上へ降り立つ
左俣上部
2024年10月22日 06:28撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 6:28
左俣上部
二俣上部の上の二俣左上より藪尾根をトラバースし涸れ沢へ
表現が難しい
2024年10月22日 06:28撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 6:28
二俣上部の上の二俣左上より藪尾根をトラバースし涸れ沢へ
表現が難しい
カールボーデンより
2024年10月22日 06:52撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 6:52
カールボーデンより
上部には顕著な中央ルンゼのハング
2024年10月22日 06:52撮影 by  SH-54D, SHARP
1
10/22 6:52
上部には顕著な中央ルンゼのハング
左を見れば滝沢大滝
2024年10月22日 06:58撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 6:58
左を見れば滝沢大滝
1Pを見上げる
2024年10月22日 07:36撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 7:36
1Pを見上げる
取り付きに有る残置にて支点構造
2024年10月22日 07:36撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 7:36
取り付きに有る残置にて支点構造
1P 小ハング越から
1P 小ハング越から
1P終了点
灌木にて切る
2024年10月22日 07:59撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 7:59
1P終了点
灌木にて切る
2P
スラブの処理
2024年10月22日 08:07撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:07
2P
スラブの処理
2024年10月22日 08:19撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:19
3P
上部を見上げる ハングが威圧的に迫ってくる
2024年10月22日 08:19撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:19
3P
上部を見上げる ハングが威圧的に迫ってくる
3P終了点
ハーケン打ち構造
2024年10月22日 08:33撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:33
3P終了点
ハーケン打ち構造
ハングが迫る
登攀ラインはハングは直登しないのでご安心
2024年10月22日 08:33撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:33
ハングが迫る
登攀ラインはハングは直登しないのでご安心
4P
2024年10月22日 08:45撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 8:45
4P
4P終了点より5Pを見上げる
2024年10月22日 09:19撮影 by  SH-54D, SHARP
1
10/22 9:19
4P終了点より5Pを見上げる
5P
カンテと言うよりスカイライン目指して高度を上げる
1
5P
カンテと言うよりスカイライン目指して高度を上げる
5P終了点
残置とカムにて切る
2024年10月22日 09:42撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 9:42
5P終了点
残置とカムにて切る
横を見れば大ハング
2024年10月22日 09:42撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 9:42
横を見れば大ハング
5P終了点から見下ろすとかなりの高度感
2024年10月22日 09:42撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 9:42
5P終了点から見下ろすとかなりの高度感
5P終了点より上部凹角を望む
2024年10月22日 09:54撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 9:54
5P終了点より上部凹角を望む
6P
凹角の処理 一手人工になる
フリーで行くには支点がボロすぎてリスキーに感じた
2024年10月22日 10:08撮影 by  SH-54D, SHARP
1
10/22 10:08
6P
凹角の処理 一手人工になる
フリーで行くには支点がボロすぎてリスキーに感じた
6P終了点
2024年10月22日 10:31撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 10:31
6P終了点
2024年10月22日 10:31撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 10:31
7P終了点
品祖な灌木にて
2024年10月22日 10:45撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 10:45
7P終了点
品祖な灌木にて
2024年10月22日 10:49撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 10:49
8P
2024年10月22日 10:56撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 10:56
8P
左方ルンゼ終了点に合流し登攀終了
2024年10月22日 11:05撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 11:05
左方ルンゼ終了点に合流し登攀終了
中央壁の頭目指し詰める
2024年10月22日 11:06撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 11:06
中央壁の頭目指し詰める
中央壁の頭より
目指す堅炭尾根は遠く感じるが意外と近い
2024年10月22日 11:51撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 11:51
中央壁の頭より
目指す堅炭尾根は遠く感じるが意外と近い
下降は芝倉沢へ
此処までルーファイがかなり重要視される
2024年10月22日 13:10撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 13:10
下降は芝倉沢へ
此処までルーファイがかなり重要視される
沢へ降り立てば問題無
2024年10月22日 13:34撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 13:34
沢へ降り立てば問題無
芝倉沢出合
2024年10月22日 14:05撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 14:05
芝倉沢出合
振り返って芝倉沢
2024年10月22日 14:07撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 14:07
振り返って芝倉沢
下山時 幽ノ沢
2024年10月22日 14:33撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 14:33
下山時 幽ノ沢
下山時 一ノ倉沢
2024年10月22日 14:49撮影 by  SH-54D, SHARP
10/22 14:49
下山時 一ノ倉沢
撮影機器:

装備

個人装備
TX2 TCプロ 180スリング1本 120スリング3本 アブミ1個 ハーケン8枚 ナッツ
共同装備
50m8.0ダブル2本 アルパインヌンチャク10本 カム#0.3〜#2 無線機

感想

長い夏がようやく終わり快適な秋の山行を楽しもうと計画するも休日と天候の兼ね合いが合わず、既に晩秋を迎える始末。
昨今、ただでさえ短い秋は貴重。暑さから解放され快適な山行を楽しみたい身としては、次々と悪天により流れる山行計画に半ばウンザリし山と向き合うモチベーションが下がる一方の日々。
しかし、ようやく天候と日程が合点し秋を満喫しに谷川岳に行ってきました。
今回選択したエリアは幽ノ沢。昨今では幽ノ沢となると8割以上のクライマーはV右を選択するであろう。しかし今回は左俣中央ルンゼを選択。直近の記録は少ないが某ガイド本の見出しには幽ノ沢の一押しとの文言が記載されていた為以前より気になっていたルートだ。
ただ、幽ノ沢は支点の少なさ老朽化、更に岩質が脆い事よりガイドブックの文言は半信半疑で挑戦する。

幽ノ沢出合にて夜明けを迎える算段にてインフォメーションセンターより自転車でアプローチ開始。
少し前まで暑いと文句を言っていたが、山岳地帯での早朝は停滞していると凍えるように寒く、文句を言う。人間は贅沢な生き物だと内心思うが、それはさて置き片隅にしまいペダルをひたすら漕ぐ。
算段通り幽ノ沢出合には夜明け前に到着し軽く準備を済ませ、ヘッデンの明かりが要らなくなる頃より幽ノ沢を遡行開始。
数日間、まとまった降雨が無かった為、幽ノ沢の遡行は快適に考えていたが、思いのほか濡れている為、悪かった。
慎重に遡行し大滝はFIXが有った為有難く使用し難なく通過し二俣へ。

二俣からネット上に上がるライン取りは様々だった。どれが正解なのか良く分からないが、個人的に取ったルートを記載する。

【アプローチ】
本来、二俣から左俣へ進路を取るのが正規なのだろうが、左俣出だしはランぺ状、更に濡れていて非常に悪い感じだった為、右俣へ入り70m程高度を上げた後藪尾根を左へトラバースし左俣出だし滝上へ降り立つ。問題は無く左俣の出だしを処理するよりは此方のラインの方が安全に思える。
左俣へ入ってから、50m程遡行し直ぐに右岸の藪へ高巻く。なんとなく踏まれている様だがこれは錯覚か?無駄に体力は消耗するが沢の遡行より気楽だ。灌木を手掛かりに高度を上げる。沢通しでも行けるかもしれないが、神経を使うだろう。選択は個人任せる。
二俣右岸を40分程詰めると本流と支流の二俣が眼下に確認出来た。左は本流の滝沢大滝へ右は枯滝の中央ルンゼと認識し二俣(左俣上部の二俣)上部へクライムダウンし沢床へ降り立ち直ぐに右に有る藪尾根をトラバースし涸れ沢へ。涸れ沢をを詰めれば自然と中央ルンゼカールボーデン基部へ導かれた。
ルーファイ能力が有れば問題ないアプローチに感じた。
涸れ沢を詰めあげると一気に視界が広がり中央ルンゼカールボーデンが現れる。傾斜はさほどで無いが何れフラットシューズに履き替える為カールボーデン末端にて装備を整え取り付きへ。

【左俣 中央ルンゼ】 ( )内は個人的な体感グレード スケル(参考文献 日本の岩場 上)
1P(検50m)
出だしの小ハングからの処理。ハングは小さく高差もあまりないがホールドが甘く若干悪い。支点はそれなりに有った。ハングを越えれば傾斜の緩いスラブ。終了点が見当たらなかった為そのままロープを延ばしブッシュにて切る
2P(掘40m)
傾斜の緩いスラブの処理。ランナーは取れないが登攀には問題無。リング1本とブッシュをまとめて切る
3P(掘30m)
傾斜の緩いスラブの処理。ランナーは1本残置にて取った。ハーケン2本打ち切る
4P(⁺ 20m)
スラブの処理。左にリングは目視出来たがそちらに吸い寄せられるとかなり悪くなる。中央付近にラインを取れば問題無。若干ルーファイか問われる
5P(⁻ 20m)
カンテと言うより右のスカイライン目指し高度を上げる。フランケからカンテにラインを取ると悪いがそのままフランケ基部からバンドを辿りカンテへ回り込むと容易だった。カンテ峡上部(凹角基部)にて残置1本とカムにて切る
6P(検A1 20m)凹角へ入る一手がA1になる。残置はそれなりに有るがボロスリングが垂れる支点までが遠い スリングが無くなるとA1でもかなり厳しく感じた
凹角上部は立っているがガバなので問題無。凹角を抜けて直ぐにリング1本と残置ハーケンにて切る
7P(掘50m)
草付スラブの処理 ブッシュにて切る
8P(掘50m)
草付スラブの処理 左方ルンゼ終了点へ突き上げ登攀終了
中央壁の頭を経て堅炭尾根へ約1時間程で到達。

下山は廃道を辿り芝倉沢へ。当初はβルンゼを下降する予定にしていたが稜線上は朝露の影響か濡れていたので芝倉沢へ変更した。
終日天候に恵まれ錦秋とまではいかなかたっが紅葉も堪能でき充実した山行だった。
幽ノ沢はトポとは異なる。更に支点も老朽化が進み挑戦するならば早めの方が良い様に感じる。

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