天女山から権現岳と赤岳周回
- GPS
- 10:38
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,106m
- 下り
- 2,105m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 10:30
天候 | ガス後快晴 微風後無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・キレット小屋から赤岳山頂までは急登。また落石注意。 ・羽衣池に降りてから天女山まで渡渉が3回あった。 |
写真
感想
天女山の駐車場には4時過ぎに到着。ガスが濃い。支度の後4:25に行動開始するも、ヘッドライトの光は5メートル先までしか届かないほどのガス。しかも昨日の大雨のせいで登山道は沿いの笹はたっぷり水気を持っていて、歩く度に下半身が濡れる。ゴアテックスのスパッツを巻いていなかったら一、瞬でシューズの中まで浸水していただろう。濃いガスの中30分ほど登ると星空が見え始め、雲の上に出たことを知る。この先は終日好天だったが、最初のガスはかなりひどかった。歩き始めの気温は8度と寒かったがずっと登りのためすぐに暑く感じるように。ただ冷たい風もあってジャケットは脱げなかった。6時になるとようやく日の出の時間。森林限界の上に出たらしく、モルゲンルートを見ることができた。11月なのでさすがに日の出も遅くなった。6:18に前三ツ頭到着。座って休憩したが風が抜けて寒い。展望は最高。まだ朝焼けの残る時間帯で、富士山や南アルプスがよく見えた。どちらもまだ冠雪していない。今年は寒くなるのが遅く、高山でも例外ではないようだ。前三ツ頭から比較的短時間で三ツ頭に6:52到着。これから目指す赤岳が見えるがまだ遠い。風は早朝よりは収まってきた。ここからは稜線歩きが楽しい。景色良いがハイカーの姿は少ない。今日最初のピークの権現岳は7:52到着。展望良し。誰もいない貸し切りの山頂だった。権現岳を過ぎたら分岐を経て赤岳方面を目指す。ここからのルートは以前歩いたことがあるものの、だいぶ昔なので記憶はほぼない。いきなり大きく下るハシゴが出てくる。誰もいないので自分のペースで下るが案外揺れるので怖く感じた。この時間になると11月だというのに暖かくジャケットは要らないくらいの陽気になってきた。しかしアップダウンが続く縦走路では脱ぐと寒く着ると暑い状態で、結局着たまま歩くことに。この時期例年なら登山道が凍っていたり雪があっても不思議ではないが、今年は季節の進みが半月くらい遅れているような気がする。展望を楽しみつつ歩いて8:54にキレット小屋到着。営業はしていないようだがきれいに保たれていた。小屋前で休憩後行動再開。テント場もあるし一度泊まりで来るのも楽しそう。この先はガレ場の連続。以前来たときの記憶はやはりなく、こんなに険しいところだとは覚えていなかった。今の時代であればヘルメット持参が望ましいエリアだった。岩場の登り時は風が止み、暑くなってきたのでシャツだけになって進む。足場の良くないルートは慎重にこなし落石をしないように進む。ストックも途中までは使っていたが、どう見ても要らない箇所なのでザックに付けて手で登る。文三郎尾根と真教寺尾根の分岐を見送るといよいよ赤岳山頂が近付いてくる。ここまで人の姿は疎らだったが、赤岳はやはり別格と言うか、遠くから見てもハイカー多数だった。10:22に天女山から約6時間かけてようやく赤岳山頂に到着。ハイカーで賑わっていてゆっくり休むスペースもなかったが、展望は大変良く、アルプスがよく見えた。今年は北アルプスもまだ冠雪していない。休憩したかったが人が多いので写真のみに止めて来た道を戻る。真教寺尾根の分岐まで来たところで座って大休止。ここはガラガラに空いていた。富士山を目の前に見ながら休む。ここから先の真教寺尾根は、本音で言えば登りで使いたいことろだ。上部は傾斜がきつく鎖場が連続する。落石注意がずっと続くので緊張し続けなければならない。既に11時を回った時間だが登りのハイカーとのすれ違いもある。山中で泊まりだろうか。急な下りで転倒や滑落をしないように慎重に進み、傾斜が緩んだあたりでストックを取り出す。安全圏まで降りて来た気持ち。牛首山12:17到着。ベンチがあったので座って休憩。ここまでくると急な上げ下げはないが、天女山まで距離を稼がないと戻れない。更に下るとスキー場のリフトが見え、多数の観光客が登ってきているようだった。陽気も良いし暖かいので、秋の観光日和でもある。更に下って13:30羽衣池に到着。ほぼ下界だがまだ歩かねばならない。この先牧場を何回か通過しながら先に進む。渡渉が3回もあって、しかもいずれもローカットのシューズでは案外際どかった。浸水は免れたが増水した時はその限りではないかもしれない。いずれも橋をかけないのは何か理由があるのだろうか。最後は牧場など楽なトレイルかと思ったが、渡渉があったり、登山道が川のようになっていたりして、なかなか気が抜けなかった。前日の雨が影響していたのかもしれない。林道や車道と何度も交差しつつ天女山に14:54に戻ってきた。久々に10時間を超える行動時間だった。出発時は気付かなかったが駐車場付近はカラマツが多く、自分のクルマの上にもカラマツの落葉が多くあった。
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