七ザコの位置図。 銑Г蓮岼譴離汽魁廖繊崋靴離汽魁廚紡弍。今回遡行したのは,の三のサコ。
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七ザコの位置図。 銑Г蓮岼譴離汽魁廖繊崋靴離汽魁廚紡弍。今回遡行したのは,の三のサコ。
荒島谷沿いの林道は,2019年に鳴ザコを登ったときよりも荒れている印象。昨日の大雨で増水気味の荒島谷を眼下に,こんなにヤブ漕ぎひどかったっけ? と訝しみつつ進んでいく。
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荒島谷沿いの林道は,2019年に鳴ザコを登ったときよりも荒れている印象。昨日の大雨で増水気味の荒島谷を眼下に,こんなにヤブ漕ぎひどかったっけ? と訝しみつつ進んでいく。
荒島谷に,ようやく朝日が照り初める。
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荒島谷に,ようやく朝日が照り初める。
そして朝霧の底から,不気味な瀑音のボリュームを上げつつ,次第に浮かび上がってくる白い奔流。
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そして朝霧の底から,不気味な瀑音のボリュームを上げつつ,次第に浮かび上がってくる白い奔流。
出た…七ザコ大滝80m。本当に今からこれを登るのか,と思わず不安が膨らむ光景。
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出た…七ザコ大滝80m。本当に今からこれを登るのか,と思わず不安が膨らむ光景。
しかし不思議なもので,完全に霧が晴れ,明るくなってくると,大滝の威圧感も少しだけ薄れて,何となく登れそうなラインが見えてきた。
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しかし不思議なもので,完全に霧が晴れ,明るくなってくると,大滝の威圧感も少しだけ薄れて,何となく登れそうなラインが見えてきた。
遠目では登攀不可能に見える滝でも,近づいてみると意外に登れる! となることは多い。観察の結果,1段目は直登可能,2段目以降は微妙だがもし無理でも左岸が巻けそうだという結論に達した。
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遠目では登攀不可能に見える滝でも,近づいてみると意外に登れる! となることは多い。観察の結果,1段目は直登可能,2段目以降は微妙だがもし無理でも左岸が巻けそうだという結論に達した。
1段目,10mくらい。水流の左隅をシャワーを浴びて直登する。
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1段目,10mくらい。水流の左隅をシャワーを浴びて直登する。
一段目を登り切った。ここはそれほど難しくない(水は冷たいけど)。
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一段目を登り切った。ここはそれほど難しくない(水は冷たいけど)。
2段目も10mくらい。うーん,下から見ていた通り,やっぱり直登は厳しそうだ。
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2段目も10mくらい。うーん,下から見ていた通り,やっぱり直登は厳しそうだ。
左岸の急な草付きに取りついて巻く。ブチブチ千切れる草を慎重につまんで這い上がると,丈夫な灌木帯に入って一安心。
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左岸の急な草付きに取りついて巻く。ブチブチ千切れる草を慎重につまんで這い上がると,丈夫な灌木帯に入って一安心。
意外に小さな巻きですぐ谷に戻ると,目の前には3段目が。
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意外に小さな巻きですぐ谷に戻ると,目の前には3段目が。
3段目,目に見える範囲では7mくらい。これも逆層できびしい。再び左岸から巻き上がる。
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3段目,目に見える範囲では7mくらい。これも逆層できびしい。再び左岸から巻き上がる。
この3段目,落ち口の上にも長い斜滝が続いており,7mどころではなかった。20〜30mくらいあるかも。
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この3段目,落ち口の上にも長い斜滝が続いており,7mどころではなかった。20〜30mくらいあるかも。
3段目を巻き切り,4段目の下に降り立つ。この4段目が,林道から見える範囲での最上段。
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3段目を巻き切り,4段目の下に降り立つ。この4段目が,林道から見える範囲での最上段。
3段目の落ち口から見下ろす。荒島谷にはまだ朝霧がまといつき,谷底が見えない。それが逆に高度感を増幅する。
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3段目の落ち口から見下ろす。荒島谷にはまだ朝霧がまといつき,谷底が見えない。それが逆に高度感を増幅する。
4段目,これも10mくらい。この滝も残念ながら,並みの登攀力では直登できる滝ではなかった。
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4段目,これも10mくらい。この滝も残念ながら,並みの登攀力では直登できる滝ではなかった。
やはり左岸から巻き上がる。4段目の周囲は岩壁が立っており,灌木にぶら下がりながらのブッシュ登攀となりやや大変だった。
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やはり左岸から巻き上がる。4段目の周囲は岩壁が立っており,灌木にぶら下がりながらのブッシュ登攀となりやや大変だった。
4段目を巻き終え,大滝を登り切った。眼下には荒島谷と九頭竜川を埋める雲海。
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4段目を巻き終え,大滝を登り切った。眼下には荒島谷と九頭竜川を埋める雲海。
岩壁に張り付いたような紅葉。
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岩壁に張り付いたような紅葉。
って,まだ上にも滝が続いとるやん! これを大滝の5段目とするか迷ったが,際限がなくなるので,ここからは別の滝場と考えましょうか。この20mほどのナメ滝は久々に楽しく直登。
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って,まだ上にも滝が続いとるやん! これを大滝の5段目とするか迷ったが,際限がなくなるので,ここからは別の滝場と考えましょうか。この20mほどのナメ滝は久々に楽しく直登。
やっと谷底の霧が晴れてきた。さっきまで歩いていた荒島谷の廃林道も見える。短時間でここまで高度が上がったことに驚く。
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やっと谷底の霧が晴れてきた。さっきまで歩いていた荒島谷の廃林道も見える。短時間でここまで高度が上がったことに驚く。
その上も滝。大滝の上も全く滝が途切れず,まるで沢全体が長大な滝でできているかのようだ。これは斜7mといったところ。直登。
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その上も滝。大滝の上も全く滝が途切れず,まるで沢全体が長大な滝でできているかのようだ。これは斜7mといったところ。直登。
ぐんぐん高度が上がる。
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ぐんぐん高度が上がる。
秋の雲海を眺めながら。
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秋の雲海を眺めながら。
5m。これも左隅から直登。
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5m。これも左隅から直登。
岩が露出した狭い谷を進む。この先何が出てくるかと,思わず緊張する眺めだ。
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岩が露出した狭い谷を進む。この先何が出てくるかと,思わず緊張する眺めだ。
小滝。
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小滝。
ゴルジュと言うほどではないが,狭い壁に挟まれた15m斜滝。ややぬめっているが,フリクションでじわじわ登る。
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ゴルジュと言うほどではないが,狭い壁に挟まれた15m斜滝。ややぬめっているが,フリクションでじわじわ登る。
そして(影になって見にくいですが)右に七のサコを分ける二俣。七のサコは等高線の感じからして大きな滝がありそうで気になるが,今回は本流の左を進みましょう。
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そして(影になって見にくいですが)右に七のサコを分ける二俣。七のサコは等高線の感じからして大きな滝がありそうで気になるが,今回は本流の左を進みましょう。
本流の左俣にかかる10mほどの滝。直登は難しそう。
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本流の左俣にかかる10mほどの滝。直登は難しそう。
なので,右手の七のサコにかかる滝(写真)との間にある岩溝を登って越えることに。この岩溝が見た目より悪く,ちょっと真剣な登りとなった。
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なので,右手の七のサコにかかる滝(写真)との間にある岩溝を登って越えることに。この岩溝が見た目より悪く,ちょっと真剣な登りとなった。
お次は幅広10m。この滝は下部は登れそうだが,上部がどうなっているのか見えない区間があったので,大事を取って右岸から巻いた。岩・泥・草付きという雪国的な嫌らしい巻きだが,灌木が豊富なのでそれほど難しくない。
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お次は幅広10m。この滝は下部は登れそうだが,上部がどうなっているのか見えない区間があったので,大事を取って右岸から巻いた。岩・泥・草付きという雪国的な嫌らしい巻きだが,灌木が豊富なのでそれほど難しくない。
5mほどの滝だがこれも登れず。小さな滝でもスラブ系だったり逆層だったりで登れないことが多いのが残念。巻きました。
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5mほどの滝だがこれも登れず。小さな滝でもスラブ系だったり逆層だったりで登れないことが多いのが残念。巻きました。
なかなかの2段15m。左岸の岩場→草付きから巻く。
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なかなかの2段15m。左岸の岩場→草付きから巻く。
そして五・六のサコ(右)を分ける二俣。ここも本流の左俣へ。
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そして五・六のサコ(右)を分ける二俣。ここも本流の左俣へ。
まだまだ滝が続く。10mほどの2段の斜滝。
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まだまだ滝が続く。10mほどの2段の斜滝。
これは直登。
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これは直登。
このあたりから,両側のボサがかぶって,ややうっとうしい区間が出てくるようになる。小さい谷だから仕方ないけど。
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このあたりから,両側のボサがかぶって,ややうっとうしい区間が出てくるようになる。小さい谷だから仕方ないけど。
でも,滝場の周りはスッキリしているので気分は悪くない。これは5mほど,左岸から小さく巻き。
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でも,滝場の周りはスッキリしているので気分は悪くない。これは5mほど,左岸から小さく巻き。
この滝は下からの見た目は7mくらいだが,右岸から巻いたところ3段くらいの滝で,結局15mくらいあった。
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この滝は下からの見た目は7mくらいだが,右岸から巻いたところ3段くらいの滝で,結局15mくらいあった。
両岸は岩場が続くが,ゴルジュと言うほどではない明るい谷が続く。この滝の多さで完全なゴルジュだったら,もっと苦労しただろう。
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両岸は岩場が続くが,ゴルジュと言うほどではない明るい谷が続く。この滝の多さで完全なゴルジュだったら,もっと苦労しただろう。
この後は小滝が連続
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この後は小滝が連続
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これは5mほど。直登。
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これは5mほど。直登。
一のサコを分けたあたりからは,ついに小滝もなくなり,源頭の雰囲気に。
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一のサコを分けたあたりからは,ついに小滝もなくなり,源頭の雰囲気に。
いやまだありましたわ。5mと,
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いやまだありましたわ。5mと,
3m。これで打ち止め。
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3m。これで打ち止め。
これは二のサコかな? ほとんど壁のような谷だ。
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これは二のサコかな? ほとんど壁のような谷だ。
左手にブッシュの繁茂した小さな岩塔
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左手にブッシュの繁茂した小さな岩塔
源頭部は緑の草原風のガレ。見た目は牧歌的だがひたすら急傾斜で歩きにくく,なかなかに疲れる。本当に最初から最後まで駆け上がるような谷だった。ヤブ漕ぎが軽いのが救い。
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源頭部は緑の草原風のガレ。見た目は牧歌的だがひたすら急傾斜で歩きにくく,なかなかに疲れる。本当に最初から最後まで駆け上がるような谷だった。ヤブ漕ぎが軽いのが救い。
振り返れば素晴らしい眺望
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振り返れば素晴らしい眺望
懸念していた笹薮漕ぎも大したことなく,割とすぐに新下山コースの登山道に登り上げた。
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懸念していた笹薮漕ぎも大したことなく,割とすぐに新下山コースの登山道に登り上げた。
荒島岳の山頂はすぐそこ。10月にクズハキ谷から登ったばかりだけど,やっぱり挨拶しておきましょうか。
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荒島岳の山頂はすぐそこ。10月にクズハキ谷から登ったばかりだけど,やっぱり挨拶しておきましょうか。
抜けるような秋晴れの空の下,荒島岳山頂。
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抜けるような秋晴れの空の下,荒島岳山頂。
白山も良いですが,
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白山も良いですが,
やっぱり打波川流域の山々をじっくり眺めてしまいます。木無山ってきれいな山だよね。
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やっぱり打波川流域の山々をじっくり眺めてしまいます。木無山ってきれいな山だよね。
三連休の中日であることもあり,山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。みんな楽しそうだ。ほのぼのした気分でオニギリを食べた。
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三連休の中日であることもあり,山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。みんな楽しそうだ。ほのぼのした気分でオニギリを食べた。
素晴らしい展望を愉しみながら,新下山コースで下山。
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素晴らしい展望を愉しみながら,新下山コースで下山。
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