八ヶ岳全山縦走 人生で一番長い日
- GPS
- 34:03
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 4,966m
- 下り
- 4,126m
コースタイム
- 山行
- 13:19
- 休憩
- 4:46
- 合計
- 18:05
- 山行
- 12:23
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 15:53
天候 | 一日目 快晴 二日目 快晴→蓼科から曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
下山後女神茶屋からアルピコタクシーで茅野駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
気温が低いため、岩が凍ってたりする |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ポール
テント
テントマット
|
感想
人生で一番長くて苦しい2日間だった
個人的に好きなtakemovieさんの「八ヶ岳の8つの山を登ります」という動画を6月に見てからずっと夢見ていた八ヶ岳全山縦走を11/1~4の連休のどこかで2泊3日で行こうとしていたが、1,2の天気が悪いと言うことで3,4で一泊二日での実行となってしまった。
1日目 快晴
11月2日新宿20:24発小淵沢23:36着の電車で向かった。
ナイトハイクをするため、本来は夕方まで寝るなど対策を講じなければならなかったが、昼前には起きてしまい、電車内では一睡もできなかったため、徹夜状態で挑戦することになってしまった。
軽食を取り行動開始。駅前のタクシー会社を見て辛くなったが、こんな時間にタクシーは出ない。満天の星空の中観音平へ向かう。
人は居ないし途中暗闇の中に光る目を何回も発見したりして精神、体力ともに疲労状態で観音平に着いた。この時点で撤退になりそうだな…と考え始めていた。
熊鈴を忘れたため、喋ったり叫んだりしてクマにおびえながらひたすら登る。日が昇り始めた時の景色は素晴らしかった。
編笠山の山頂で気温低すぎ&風が強すぎて凍えながら休憩。ここから見えた権現岳、赤岳などのこれから登らなくてはならない山頂を見て絶望していた。
青年小屋付近の水場で給水。
権現に何とか登る。山頂にいた人優しかったな。
キレット小屋で倒れこみ途方に暮れていると、優しい二人組が「若いねー!パンあげるから!水大丈夫?頑張れ!!」と声をかけてくれた。仮眠したほうがいいと言われて30分仮眠。実際この仮眠でかなり救われました。
赤岳に登る。この時くらいから疲れで会話ほぼなかった。
山頂で30分再び仮眠。
横岳で大同心を見て少し盛り上がった。来年登ってみたいな。
硫黄岳山荘についた時くらいにはもう日が沈み始めていた。給水して先を急ぐ。
硫黄岳山頂で完全に暗くなった。危険なので夏沢ヒュッテでビバークした。
ここまで18時間行動。徹夜なので32時間ほど起きていたことになる。頑張ったなー
この夜は3シーズン用のテントとシュラフだと寒すぎて何度も目が覚めてしまった。
2日目 快晴→最後だけ曇り
2:00起床。寒すぎてなかなか動けない。
3:30行動開始。徹夜状態だった昨日に比べると、思考もハッキリしていていい感じだ。本来は一日目で黒百合ヒュッテまで行く予定だったため、その分を取り返すべく先を急ぐ。
樹林帯を抜け岩稜帯に入ると、気温の低さと風の強さで凍えた。樹林帯に戻るべく速度を上げる。
高見石小屋で休憩。
麦草ヒュッテで最後の大休憩をすることに。
ここで一人で楽しそうに山と高原地図をみていた女性(miyuさん)に声を掛けられ、30分ほど会話した。どうやら黒百合ヒュッテのビーフシチューや高見石小屋の揚げパン、オーレン小屋の桜鍋などを食べにグルメ目的縦走に来ていたらしい。
今日は北横岳まで行って北八ヶ岳ロープーウェイで下山予定だとか。いいなー
興味あるから一緒に行きたいと言われて一緒に再び歩き出した。
けれどこの方、速すぎる。自分たちはテント泊装備だったというのもあるだろうけれど、止まらず登って行ってしまうので別々に登って休憩中に合流して話すという形で先に進む。
なんとか足を動かして進み北横岳ヒュッテで再びmiyuさんと話していると、このままいくと蓼科下山のころには日も沈み、少し危なそう。自分も興味があるから付いて行ってもいいですか?とのことで、下山まで同行してくれることになった。
北横岳まで急ぎ、目前の蓼科山を見て辛くなった。遠すぎるだろ。
時間を稼ぐために北横岳から600mほど急いで降りる。降りた先にあった亀甲池という場所が綺麗だった。
その先の天祥寺原というところも人通りが少なく美しい地形だった。
ボスラッシュ最後の蓼科山の登りは写真にもあるように枯沢だった。
山頂につく頃には日も沈んでいて突風だし、ガスっていたりで散々な状態だったが、タクシーに間に合わないと帰れないので急いで下山した。
蓼科山登山口についたとき、二日の苦労に相応する達成感があって気持ちよかった。
タクシーの運転手に写真を撮ってもらい、車内で思い出を話しながら茅野駅へ向かっい、その後帰宅した。
感想
自分たちの甘い考えが露呈し、西天狗と双子山を断念したりしてコースを変更したりしたものの、結果的に夢であった八ヶ岳全山縦走を今シーズン最後に完走することができた。
コースタイム0.8倍で設定し、一日目は黒百合ヒュッテに14時には到着してビーフシチューを食べて...などと考え余裕だと思っていたのだが、徹夜で行動していたことや、テント泊装備だったことなど様々な要因により、ずっと体力の限界を超えて行動していたり、全くコースタイム通りに行けないわ暗くなっても行動終了できていなかったりで危険を冒してしまったなと反省している。
二日目はmiyuさんが良いペースメーカーになってくれたり、楽しい話をして気分を紛らわせてくれたことで何とか下山することができたし、会えなかったら本当に危なかったと思う。
miyuさんに感謝しつつ、反省点をこれからの山行に活かしていこう。
赤岳手前で休憩していた際にお話させていただいた赤ヘルグラサンのおやじです。
いやー、すごい!!
初日結局夏沢峠まで行ったんですねぇ。
そして二日目は蓼科山まで踏破とは、本当にすごすぎです。
しかもテン泊装備ですものね。
それ以上に無事山行を終えられたのが何よりです。
このレコ見て心から感動しました。
エクセレント!!
根性だけでなんとか完走しきった感じで、辛かったですね。
今回は本当に危ないことをしてしまったと反省してますし、もうこんな企画しません🫠
レコ楽しんでいただけたようで嬉しいです😊
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