半作嶺・法師山《関西百名山》
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- GPS
- 07:58
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,030m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山口:田辺市木守のトウベ谷出合 |
写真
感想
昨夜は百了灰ャンプ場のバンガローに泊まった。星空はすっかり無くなり、空は雲が厚く山を覆っている。S方さんと山本TCはまず車を置きに下山口となるトウベ谷出会に向かった。S方車をデポしTCの軽四でキャンプ村に戻り女性陣をPick upし“登山口”を目指した。半作峠南登山口から登る予定で注意しながら走っているうちに何時しか半作峠直下の熊野下山トンネルまで来てしまった。ここまで来れば戻って探すのも面倒なので駐車場のある北登山口(標高675m)から登ることに変更した。
林道のコンクリート法面に付けられた階段から登山道が始まり半作峠(810m)まで15分で一気に登ると小さなお地蔵様が優しく迎えてくれた。縦走路は東へ続くが、先ずは西に飛び出した半作嶺(はんされい)へピストンする。なだらかな稜線を進み(docomoの)”中継点”のピークを巻くと稜線は徐々に険しくなり、岩が混じりの細い稜線を進んだ。最後の登りは険しく峠から25分で雲に覆われた半作嶺(894m)に到着した。コンクリート製の3等三角点「半作峠」があり展望は良い筈。ミッション1:「百間山を山座同定する」を設定していたがガスで見えず断念。山頂付近にはヒカゲツツジが咲いて癒された。
半作峠に戻り東への縦走路を進んだ。次のミッションは「P848の位置を特定」、地形図で地形の変化を見ながら進むと約900m先に顕著なピークとなるP848の特定に成功した。登山道は直下を巻いているので物好きのTCとK藤さんがピークに立ちミッションを締め括った。P848から東に120mほど進むと予期せぬ三角点が現れた。手持ちの地形図には載ってなくて帰って調べると平成11年7月に設置された4等三角点「伊谷」(845m)であった。この縦走路は樹林帯だが植林の伐採で開けたところが所々あり晴れていれば展望がよさそうだ。
次の三ッ森山(950m)は大岩があり回り込むと“山頂”に立つことができた。遮るものなく展望が得られるが周りの山はまだ雲の中だ。暫く休憩して踏み跡を辿って先に進むが、どうも方向が違うと四方さんが気付いた。東に進むはずが北に向かっている。巻き込むように進むのかと様子を見るがこの先はどんどん下っているようで上ノ平への下山路に入ってしまったようだ。少し戻り藪の中を捜すと踏跡を発見し正常な縦走路に戻った。
ネットの記事を見ていても北側の城戸から半作嶺、三ッ森山を縦走し上ノ平に下りる周回ルートを歩くのが一般的で三ッ森山から先の縦走者は殆どいないとみえ笹が被って露で帽子や両腕がぐっしょり濡れだした。小さなピークが連続し結構アップダウンもあり、しかも薮漕ぎとあっては歩き易いものではない。P959は顕著なピークで百間山との中間点でこの先の鞍部は標高890m程。百間山へは110mの登り返しとなる。薮を漕ぎ登りきると百間山(999m)山頂に到着した。
百間山山頂には3等三角点「百間山」(999.39m)があり、あと61cmあれば1,000m峰なのだが惜しいことだ。でも“スリーナインの山”の方がインパクトがあって良いかもしれない。山頂は開けていて展望は得られた。半作嶺と法師山のほぼ真ん中でまだ9:20、早くから歩き始めた効果だ。法師山への縦走路はこの先名のあるピークはなく4つの標高点が区切りの目標となる。
百間山の東稜線は西側と比べるとアップダウンが大きく険しい箇所が多く藪漕ぎと木に掴まりながら歩くので結構腕の筋肉を使う。P951には木製のプレートがあり、雲が高くなり遠くが見通せるようになってきた。P951東のピークに登り返すと東斜面で北と東の展望が木の間越しに得られた。K城さんがバイカオウレンやシキミの花を目聡く見つけ教えてくれた。
地形図にある1,008mの標高点は急登で登り詰めると、ここにも予期せぬ三角点(4等「高畑山」)があり標高は1,005.78mで地形図図の標高とは異なっていた。この三角点は平成17年11月に設置されたもので土地の俗称が点名に採用されたそうで、ここは「高畑山」として登頂座数にカウントした。山頂展望は無いが木の間越しに遠望が利くようになった。山頂付近は馬酔木が小造りの花を鈴なりに付けていた。まだ法師山は遠く、縦走路の厳しさに皆疲れてきたので、山頂で大休止を取ることにした。
休憩の後は北西方向に尾根を下ることになるが、その方向の踏み跡は急傾斜となりすぐに途切れてしまった。赤テープのある方向に進むが真南の方向で、進むべき地形とは全然違いトウベ谷とスタノ谷の間の尾根を下る道のようだ。不安になり引き返し再び北西の踏み跡を辿るがやはり道は無い。先程の道をTCが偵察してみると標高950m位のところで下山路と分岐し大きく北側に巻いて所定の尾根に復す道を発見した。
高畑山東の鞍部からの登り返しはすぐに岩場の厳しい稜線となり這い登った。下に迂回路もあるようだが、稜線ルートは戸隠の“蟻の戸渡り”のように馬乗りに跨り這って進むのが最も安全そうだ。苦行のご褒美として展望は素晴らしく目の前のP1029や高畑山、それに近くにある入道山や赤土森山などが一望することができた。P1029へは急登で偽ピークの後“山頂”に辿り着いた。漸く法師山が近づいて来て木立の先に見え、ピークをあと4つ越えたら法師山と気合を入れた。ここまでと違い比較的なだらかになった稜線を進むが、法師山は今日の最高峰で最後は急登となった。まだまだ元気なK藤LとS方さんはどんどん先に行ってしまい早々と山頂から「着いたぞ〜」コールが聞こえてきた。
法師山(1,120m)は1等三角点「法師ノ森」があり展望は素晴らしいが反射板の基礎が点標のすぐ傍までコンクリートで固められていた。天候は回復し陽の光まで射しだした。西の方を見れば今日歩いて来た稜線が横たわりずいぶん遠くに半作嶺が見えた。ガスの半作嶺でできなかったミッション「百間山の山座同定」をここで実行した。そしてミッション3:「大塔山の山座同定」も圧倒的な存在感のある山で難なく同定し、昨年の山中ビバーグした因縁の山を感慨深く眺めた。
法師山からは4方向に道があり、先ず半作嶺から連なる大塔山への縦走路、南の入道山への道、そしてトウベ谷出合への下山路が分かれている。車をデポしたトウベ谷出合への下山路はタママツ尾根と言い西南西に向けて下り、標高が下るに連れてだんだん暑くなり標高600mまで下がるとトウベ谷に達しS方車の待つ登山口に達した。S方車に乗り込み半作峠北登山口へと戻った。
今日の立ち寄り湯は田辺市下川にある富川温泉「乙女の湯」入浴券の裏に印刷された「乙女の寝顔」は半作嶺の姿。ビューポイントを聞くと3卍先なので帰りに立ち寄り入浴券通りの寝姿の写真を撮ってきた。休日の阪和道の末端田辺ICからは慢性的に渋滞する。この日も11劼僚詑擇把眠瓩1時間余り掛かってしまった。
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