両神山 錦秋の岩鎖道場 (上落合橋〜八丁峠〜作業道 周回)
- GPS
- 07:58
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 951m
- 下り
- 952m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・上落合橋〜八丁峠。登り始め沢沿いを進むが湿っていて狭く滑りやすい。 ・八丁峠〜両神山は岩場・鎖場の連続。ほとんどの岩場で、登りは鎖をつかわなくともクリアできましたが、動く岩が結構あったのでホールド選びは注意。 ・岩場に虫(やすで)が多く見られた。 ・両神山〜上落合橋作業道通過は自己責任。道標なし。整備はほとんどされていません。 |
写真
感想
今回のテーマは紅葉と岩場鎖場の習熟登山。
今週の紅葉ピークは2000mマイナスまで、日曜山行、月曜は仕事のためアルプスまでの遠出は無理、で候補選定。
前回行った瑞牆で岩登りの楽しさを体験、ちょっと自信にもなり…八丁尾根経由の両神なら、比較的近場だし、瑞牆以上の岩鎖に加え紅葉も楽しめそう!と決定。
7時過ぎに上落合橋到着、駐車スペースは残りわずか。
快晴無風…天気よし!期待が昂まる。
まずは八丁峠まで約一時間の登り。
ハシゴのぼってスタート!が直後にいきなりミスコース…岩の沢を直登しようとしてました…しょっぱなから険しすぎる〜と気づき振り返ると、もう戻れないほどの濡れた一枚岩、幸い横にエスケープでき事なきを得たが、出だしから心身時間ともに大きなロス…嫌な予感?
序盤、峠までは九十九折の樹林帯、南斜面だがあまり陽が射さない湿った道、色づき始めの紅葉が救い。
八丁峠で小休止、ここでストックを収めヘルメット初見参!
名物のピンクのヤスデ?とも初対面…
いよいよ岩鎖がスタート。
ギザギザの尾根に沿って進むため、登って降りてを繰り返しながら徐々に標高を上げていくが、ピークが連なっているため目指す山頂が認識できない…両神山頂どこなんだ?状態で歩を進める。
岩鎖、登りはいい!楽しい!
鎖は下り用!のつもりでなるべく使わずに岩や木の根に手をかけて、ヤスデを掴まないよう注意してのぼる!
…が、下りは怖い!降りるときは遠慮せず鎖を使い慎重に降りる…せっかく登ったのにもったいないな〜とネガティブな気分になる。
前半、西岳までは楽しく進めた。1/3?すごく長く感じたが体力的にはまだまだイケそう!…が、東岳に向かう最初の大きな下りで心が折れ始め、その後の連続岩鎖地獄で疲労蓄積…岩鎖にお腹いっぱい?
後半、東岳から両神山頂までは岩鎖はぐっと減り地味な登りが続く。
稜線沿いなのに森林限界以下のため展望はあまりなく高度感もほとんど感じられないのは残念。
時折見える遠望を活力に、相変わらず認識できない山頂に向け進むと、やっと人が寛ぐ声が聞こえてきた。
やっと山頂だ〜!と油断した…鎖が出てきたので、ヨシ!最後のひと登り!と勘違い…山頂はもうひとつ先のピーク、でまたドンと下って最後のダメおしで2連続の鎖。ここで電池切れ…体力使い果たす。
山頂は狭く多くの人、とても寛げる雰囲気ではなく、少し下った林の中で、杯・棒ラーメン・コーヒー…と、いつものルーティン。
昼の瞬時を愉しみエネルギーチャージ!
帰り、とても同じ道程を戻る気になれず、オプションとして準備していた作業道ルートで下ることに。
いやはや、こちらもキビシー!
岩鎖はないものの、かなりの急勾配に加えてこの時期ならでは?湿った大量の落葉!が踏み跡を消し進む方向を惑わすだけでなく、石や木の根を隠すため躓き滑りの遠因に…慎重に慎重に足を置く。
ピンクテープもわずか、頻繁に立ち止まりトレース違ってないか周りを見回し、さらに先達のGPXログと現在地を重ね合わせルートを確認しながら、ゆっくりゆっくり降りる。
何より立入禁止を侵す罪悪感に加え、ここでの道迷いや遭難・事故は絶対起こせない!という緊張感、でホントに冷や汗タラタラ…精神的にもキツかった。
小一時間の緊張状態…尾根筋に出てひと安心、少し先の小ピークで小休止後、さらに降りて下に道路が見えたところで一気に脱力…しかし道路に降りる直前が一番キケン!かも。
雑な垂直降下?実際に自分も油断…したわけではないが最後の最後で2度足を滑らせ…たところて無事帰還。
自分もまだ初心者レベルだが、開山前の雪山の荒れたルートの藪漕ぎや雪渓放出、破線・バリルートでのルーファイ経験はあった…でも、立入禁止!とは次元が違う。
作業道ルート、確かに時間的には早かった…が、八丁尾根を往復できる体力気力に自信がない方が選択すべきルートではない!…なにより気持ちが悪い。
自分は二度と行かないし、今後も、入るな!というルートには安易に入るべきではないと強く感じ、今猛反省している。
自己責任?なんて綺麗事ですからね。
今回のルート、データ的には短いし標高差もあまりない=ラクそうなコースに見えるけど、実際には距離・標高差データに現れない微妙なアップダウンと全身運動、バリルート以上の緊張感と精神的疲労を伴うリスク満載のハードなルートです。
自分も認識改めました…
…自戒をこめ、くれぐれもご利用は慎重に。
これでもかという岩鎖に打ちのめされ、岩峰チャレンジなど十年早い!と痛感、ルール遵守も再認識…
実りの秋、紅葉とこの上ない晴天がせめてもの救い!の山行でした。
酒浸り万年運動不足中年初心者ハイカーの戯言、参考になれば幸いです。
各地より紅葉レポが届くこの頃、近郊で紅葉の期待できる両神山へ。
期待通りの素晴らしい紅葉でした。
八丁尾根コースは八丁峠から東岳までほとんどが岩場・鎖場。ギザギザの稜線に沿ってひたすら岩場の登り下りを繰り返す。ちょっと脆くなってる箇所も結構ある。
これほど長距離の岩場は初体験。全身を使った必死な登り下りで息もあがる。ひ〜。
ピークごとに紅葉の山肌を眺め頑張り、もう十分となった頃に東岳。
ここからの普通の道で一息つける。最後にまた岩場を一登りして山頂。一気に賑やかになる。
人がいっぱいでくつろぐスペースもなく、写真撮影して移動。ちょっと下った箇所で昼飯。
下りの作業道は湿った一枚岩のトラバースなど危険なのでおすすめしません。
比較的標高の低い両神山は近景の紅葉や岩場が印象に残る山でした。紅葉は満腹。
今度はアルプスの絶景がみたい!
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