御坂黒岳《日本三百名山》
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- GPS
- 08:22
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 8:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口:久保田一竹美術館BSから富士急山梨バスで富士急河口湖線河口湖駅 |
写真
感想
中央線始発で笹子駅に着き、まだ真っ暗な中を歩き出した。夜半に雪が降ったようで辺りは薄らと雪が積もっていた。国道20号線を笹子トンネル方向へと進み周りが白みだした6:30追分から指導票に従って奥野沢川に沿う道に入った。しかしどうも様子が違う。いきなりトンネルが現れた。地形図には載っていない。登山地図で確認するとどうも従来の道は砂防ダムの工事で付け替わったようだ。地図で見るとリニアの実験線トンネルがこの谷まで来ているようだ。
鶴ヶ鳥屋山の西を巻いて都留市の大幡川の上流まで続く黒野田林道が左に分かれて行くと送電線が集まってきて東京電力の変電所に達した。大きな施設だが無人のようだ。フェンスの前から大菩薩山塊の南の端、笹子雁ヶ腹摺山から米沢山、お坊山を見ることができ、丁度朝日を浴びて真っ赤に焼けていた。早起きは三文の得、山に泊らずして素晴らしい朝焼けが見られた。傾斜が急になり舗装道路では積もった雪でスリップしそうなので歩幅を小さくして進んだ。舗装道路は橋を渡ったところで終わりダート道となったが林道はまだ続いている。送電線を越えたところの伐採地の中に登山届のポストがあり漸く山道が始まった。
標高は約1,010m、南の清八峠まで一直線に続く尾根を登る。伐採地の上部で笹子雁ヶ腹摺山から米沢山、お坊山が再び見えた。尾根を半分くらい来たところにも展望地があり大菩薩山塊を望むことができる。狐が狸か小動物の足跡だけが延々と続く急斜面を登とやがて稜線が近づき清八峠(1,570m)に達した。清八山(1,593m)はすぐなので休むことなく登り山頂に達した。
山頂からは富士山の絶景を始め御坂山地の黒岳、釈迦ヶ岳、そして南アルプスもくっきり見えている。登山時に見た笹子雁ヶ腹摺山はその奥の山塊もすべて姿を現し御本尊の大菩薩嶺も見ることができた。南側は富士の姿が素晴らしい、それもその筈、清八山は大月市の秀麗富岳12景十二番山頂に選ばれているからだ。景色を楽しんでいると清八林道の終点大幡八丁峠付近まで車で来て登って来たという軟弱小父さんが山頂に着いた。私は入れ違いに縦走路に踏み出した。
八丁山北の尾根分岐点が大月市・笛吹市・富士河口湖町の3市町界となっている。大月市と笛吹市(旧御坂町)境の尾根の道に「女坂峠→1時間10分」の指導標があり、以前登った達沢山へ縦走路があると確信した。いずれ歩いてみたい尾根だ。八丁山(1,580m)は山頂標識も無く知らずに行き過ぎてしまいそうだ。送電線の越える八丁峠(1,505m)からは見回り道で清八林道、あるいは送電巡視路から県道708号線(旧国道で笛吹市側へも下りられそうだ。
八丁峠から現れた足跡が一つ縦走路を先に進んでいる。足跡を辿りP1498を始め小ピークを2つ越えた。最低鞍部の下を県道トンネルが抜けていて、河口湖町側には下山路もある。標高差100m余りを登り返し御坂山(1,596m)に到着、富士山北側の山脈を御坂山地と云い、その名前の付いた山でずっと気になっていた山だ。しかも清八山から御坂峠までは縦走線が繋がっていなかったのでこの先御坂峠まで下ると積年の思いが遂げられる。しかし期待していた御坂山山頂に展望はなく3等三角点「御坂峠」だけが慰みだった。
登りで追い越してきた小父さんは足跡の主で、鶴ヶ鳥屋山から入り八丁峠でテント泊、御坂黒岳から釈迦ヶ岳方面芦川北の稜線を縦走し桜峠まで行くという凄い人だ。昼食大休止をしたので小父さんは先行したが峠の手前で再び追い越した。そして懐かしい御坂峠、茶店があるが何時のころからか営業はしていない。この山域で登山中に物を買おうという人はまずないだろう。昔の旅人が越えた峠としてなら意味がありそうだ。祠に手を合わせ今山行の最高峰の黒岳(1,792m)へと向かった。黒岳という山はありふれた名前なので“御坂”を冠して呼ばれるのが一般的だ。標高差は270mあり結構登り応えがある。山頂域の積雪は10儖未△襦8羣籠修ら結構人が入ったようで踏み荒らされているが凍結はなくアイゼンなしでも問題はなかった。
黒岳山頂には1等三角点「黒岳」が置かれているが展望はない。南に200m程行くと展望台があり河口湖越しに富士山の素晴らしい展望が得られる。御坂山地の先にある十二ヶ岳や釈迦ヶ岳は勿論のこと、南アルプスや箱根山、御正体山もバッチリ見える。今回の下山は南尾根をそのまま下り河口湖北岸の野天風呂天水を目指す。急傾斜だが南斜面で積雪はすぐに無くなった。P1554で再び富士山の展望が得られ、標高1,410m位で御坂トンネル入口(三ッ峠入口BS)への道が分岐した。御坂峠経由より距離は短いのではないだろうか。所々に固定ロープがあるが、あまり必要はない。ただ登山道の窪みに落ち葉が40センチ近く堆積し歩きにくい。
烏帽子岩から発する谷に出てくると対岸に温泉施設らしき建物、目的の“野天風呂天水”だ。50mほど下の橋を迂回して渡り温泉到着、帰りの電車の都合から温泉は無理かもと思っていたが行程が捗り余裕で入ることができた。しかもバスに乗って帰れそうだ。河口湖周辺に散在する旅館群は河口湖温泉ですべて湯元はここ。料金は1,000円と一寸高め、インターネットの割引券を印刷して持ってくると200円割引となる。折角用意していたが持って来るのを忘れてしまった。残念!
河口湖からは富士急の“富士登山電車”と “ホリデー快速かわぐちこ号”に乗り継ぎ立川へと戻った。
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