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Yamareco

記録ID: 7458348
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
四国

(愛媛) 明神ヶ森と福見山;[四国百名山]

2024年11月08日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:33
距離
14.3km
登り
1,350m
下り
1,356m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:17
休憩
1:13
合計
6:30
距離 14.3km 登り 1,350m 下り 1,356m
9:20
100
スタート地点(福見川町)
11:00
11:20
25
福見寺
11:45
11:57
63
13:00
13:23
45
14:08
14:16
19
14:35
14:45
65
福見寺
15:50
ゴール地点(福見川町)
天候 晴れ、薄曇り
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・登山口の場所は、やや解りにくい。松山市内から国道317を北へ向かい、石手川ダムの先の分岐で南へ折れ、約2km行ったあたりの集落(福見川町)が登山口。
この集落には登山口の標識などはないが、東へ向かうコンクリ舗装の林道が福見寺へ登る登山道。(この林道の入り口には鎖があり、クルマは進入できません)
なお、この集落に特に駐車場はなく、脇道の少し広くなった場所にクルマを停めた。
コース状況/
危険箇所等
1)麓から福見寺;前半はコンクリ舗装の林道歩き、途中の石の道標のところ(ヤマレコのアプリで「登山口」となっているところ)で右の林道へ入る。その先は 元は林道だったらしい広い山道を行く。一ヵ所 解りにくい分岐がある。ここには小さな道標があるので見落とさないこと。
2)福見寺〜福見山;杉の植林帯でべたっとした斜面を登る。ふみ跡は不明瞭で、特に下りは迷いやすい感じがあった。
3)福見山〜明神ヶ森;はっきりした東西の主稜線上の道。倒木が多少あるが、道自体ははっきりしており、歩きやすい。ただし、赤テープなどは少ない。
その他周辺情報 ・帰りは、東温市の日帰り温泉施設「さくらの湯」に寄った。天然温泉で、また泡風呂、露天風呂もあり心地よかった。食事も可能。500円/人と安い。
 (ご参考;「さくらの湯」のホームページ)
  https://www.city.toon.ehime.jp/soshiki/13/10120.html

・道後温泉の日帰り温泉施設に寄るのも良いと思う。
 (ご参考;「道後温泉」のうち「椿の湯」のホームページ)
 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/kankomeisho/dogoonsen/honkan/tubaki.html
松山市内から約30分、鄙(ひな)びた山村(福見川町)が出発点
2024年11月08日 09:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 9:29
松山市内から約30分、鄙(ひな)びた山村(福見川町)が出発点
林道を登ってゆくと、石の道標があり、右手へ向かう
2024年11月08日 09:46撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 9:46
林道を登ってゆくと、石の道標があり、右手へ向かう
ずっと 杉の植林帯が続き、少し冷え冷えする
2024年11月08日 10:47撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 10:47
ずっと 杉の植林帯が続き、少し冷え冷えする
2個目の分岐。道標も小さく、間違い易そうなポイントだ。
(登りの場合、写真左側の林道状の道をここまで上がってきて、このポイントで、写真右上へ行く細い山道を行く)
2024年11月08日 10:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 10:25
2個目の分岐。道標も小さく、間違い易そうなポイントだ。
(登りの場合、写真左側の林道状の道をここまで上がってきて、このポイントで、写真右上へ行く細い山道を行く)
お寺までの道脇には、古びた石仏や古い石の道標などがあった。昔は参拝客で賑わうお寺だったのだろう
2024年11月08日 15:00撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 15:00
お寺までの道脇には、古びた石仏や古い石の道標などがあった。昔は参拝客で賑わうお寺だったのだろう
福見寺へ到着。立派な本堂の前には倒木がそのままになっており、侘しい雰囲気の古刹
2024年11月08日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 11:02
福見寺へ到着。立派な本堂の前には倒木がそのままになっており、侘しい雰囲気の古刹
本堂の天井を見上げると立派な絵が残っていた
2024年11月08日 11:04撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
11/8 11:04
本堂の天井を見上げると立派な絵が残っていた
福見寺から急斜面を登ると、はっきりした尾根の上に登山道が続いている。この主稜線沿いは、多少 自然林が残っており、雰囲気は良い
2024年11月08日 11:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
11/8 11:45
福見寺から急斜面を登ると、はっきりした尾根の上に登山道が続いている。この主稜線沿いは、多少 自然林が残っており、雰囲気は良い
福見山(965m)に着いた。が、尾根の途中という感じで山頂らしくない。見通しもないし、、
2024年11月08日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
11/8 11:57
福見山(965m)に着いた。が、尾根の途中という感じで山頂らしくない。見通しもないし、、
福見山の山頂には、くたびれた道標と、寂し気に佇む観音様の像があった
2024年11月08日 11:49撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
11/8 11:49
福見山の山頂には、くたびれた道標と、寂し気に佇む観音様の像があった
稜線沿いは見通しはほとんどないものの、自然林は多い。標高が低いこともあり、紅葉はまだこれから、という感じ
2024年11月08日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 11:57
稜線沿いは見通しはほとんどないものの、自然林は多い。標高が低いこともあり、紅葉はまだこれから、という感じ
紅葉のタペストリー
2024年11月08日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 11:57
紅葉のタペストリー
福見山〜明神ヶ森の主稜線沿いは、自然林がまあまあ残されており、道も歩きやすくて気持ちが良い。ただ、展望が無いのが残念
2024年11月08日 12:01撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 12:01
福見山〜明神ヶ森の主稜線沿いは、自然林がまあまあ残されており、道も歩きやすくて気持ちが良い。ただ、展望が無いのが残念
明神ヶ森の山頂(1217m)に到着。もっさりした山頂で、展望もほとんどなかった。
2024年11月08日 13:05撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 13:05
明神ヶ森の山頂(1217m)に到着。もっさりした山頂で、展望もほとんどなかった。
明神ヶ森の山頂付近、暖かい色合いの落ち葉のじゅうたんが広がる雰囲気は、まあ良い感じだった
2024年11月08日 13:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 13:02
明神ヶ森の山頂付近、暖かい色合いの落ち葉のじゅうたんが広がる雰囲気は、まあ良い感じだった
頭上を見上げると晩秋の青空
2024年11月08日 13:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 13:25
頭上を見上げると晩秋の青空
シカの糞を発見。シカの姿も見たし、鳴き声もあったので、もうこの高縄山地もシカの支配下にはいってしまっている。食害が心配になる
2024年11月08日 13:56撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 13:56
シカの糞を発見。シカの姿も見たし、鳴き声もあったので、もうこの高縄山地もシカの支配下にはいってしまっている。食害が心配になる
帰りは少し急ぎ気味で下ったので、午後4時前には麓に着いた。秋の夕暮れは早い
2024年11月08日 15:52撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 15:52
帰りは少し急ぎ気味で下ったので、午後4時前には麓に着いた。秋の夕暮れは早い
【以下 趣味の石ころかんさつ】
・今回の山を含む高縄山地はほとんどが花崗岩類で出来ている。登山道の中腹まではこのような、風化気味の花崗岩であった
2024年11月08日 15:20撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 15:20
【以下 趣味の石ころかんさつ】
・今回の山を含む高縄山地はほとんどが花崗岩類で出来ている。登山道の中腹まではこのような、風化気味の花崗岩であった
福見寺手前から主稜線沿いは、花崗岩類ではない石ころが多い。暗色と明色の縞模様が良く解るので、これはおそらく、泥質片麻岩(領家変成岩)。
2024年11月08日 14:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 14:25
福見寺手前から主稜線沿いは、花崗岩類ではない石ころが多い。暗色と明色の縞模様が良く解るので、これはおそらく、泥質片麻岩(領家変成岩)。
別の泥質片麻岩(転石)の新鮮面。この石ころは縞模様が不明瞭で、こういうタイプの片麻岩が多かった
2024年11月08日 12:03撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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11/8 12:03
別の泥質片麻岩(転石)の新鮮面。この石ころは縞模様が不明瞭で、こういうタイプの片麻岩が多かった
片麻構造がはっきりしてない、ただの泥岩のような、ダークグレーの転石も多かった
2024年11月08日 10:56撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 10:56
片麻構造がはっきりしてない、ただの泥岩のような、ダークグレーの転石も多かった
福見山〜明神ヶ森の稜線沿いは、(変成した)石灰岩と思われる、白っぽい石も結構、見かけた。少し、層状に見える構造が認められる
2024年11月08日 12:39撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 12:39
福見山〜明神ヶ森の稜線沿いは、(変成した)石灰岩と思われる、白っぽい石も結構、見かけた。少し、層状に見える構造が認められる
(変成)石灰岩と思われる大きい岩。ゴツゴツと角張っているので、石灰岩と推定
2024年11月08日 13:42撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
11/8 13:42
(変成)石灰岩と思われる大きい岩。ゴツゴツと角張っているので、石灰岩と推定
・産総研「シームレス地質図v2」より、今回のコースの地質図。

[凡例]
1)濃いピンク;花崗閃緑岩(白亜紀後期)
2)濃い黄土色; 泥質片岩・泥質グラノフェルス・泥質片麻岩(白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
3)黄土色(ゾーン2の下(南));粘板岩(白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
4)オレンジ色(ゾーン3を横切る細長いゾーン);変成チャート、珪質片麻岩((白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
5)白っぽい楕円形のゾーン;地滑り堆積物(福見寺付近)

▲印は、中央が福見山、右手が明神ヶ森。
・細い手書きの青い線は、登山道
2
・産総研「シームレス地質図v2」より、今回のコースの地質図。

[凡例]
1)濃いピンク;花崗閃緑岩(白亜紀後期)
2)濃い黄土色; 泥質片岩・泥質グラノフェルス・泥質片麻岩(白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
3)黄土色(ゾーン2の下(南));粘板岩(白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
4)オレンジ色(ゾーン3を横切る細長いゾーン);変成チャート、珪質片麻岩((白亜紀後期〜暁新世)(領家変成岩類)
5)白っぽい楕円形のゾーン;地滑り堆積物(福見寺付近)

▲印は、中央が福見山、右手が明神ヶ森。
・細い手書きの青い線は、登山道

感想

※ 数年前からチャレンジしている「四国百名山」も、残りは10座。もう あまり魅力的な山は残っていないが、たまには行ったことのない山へ、と思い、近場なのに登っていない、高縄山地の明神ヶ森へと行ってみることにした。

・まず登山口の山村から、林道を辿って福見寺まで、杉の植林帯ばかりであまり面白くはないが、足元の石ころを観察しつつ、淡々と足を進める。

・福見寺は、思っていたよりは立派な寺ではあったが、境内の倒木もそのまま放置されており、ちょっと荒れた雰囲気。お参りの人や整備する人も少ないのだろう。
 四国の山間部にある山寺は、「八十八か所 札所」以外、お参りする人も少なく、山村部が寂れるのと共に寺も寂れていく。まあこれが、仏教の説く「諸行無常」ということかナ、、、

・福見寺から急斜面を一登りして稜線部に至ってからは、多少は自然林が残っており、登山道も以外としっかりしていて、気持ちの良い山歩きができた。
・・本来は11月も中旬に近いので、標高1000m辺りは紅葉もあるはずだが、今年はやけに暑い一年だったので、この山の紅葉の季節はまだ先のようだ

・尾根の一角のような福見山の山頂は、草臥れた道標と、寂しげな観音様がおわすだけ。
 そこから主稜線を辿って着いた、明神ヶ森の山頂も、もっさりとしていて展望もなく、ちょっと残念な感じ。ただ、足元には落ち葉のじゅうたんが広がっていて、その秋らしい雰囲気は良かった。

・帰路は、秋の夕暮れは早いので、同じ道を少し急ぎ気味で下る。予定よりはやや早い時刻に登山口まで戻れ、ほっとした。あとは日帰り温泉施設でのんびりとし、まあまあ充実した一日だったかな、、

===========
(ご参考;「YAMAP」での同じ山行記録)
  https://yamap.com/activities/35764648


〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(以下 趣味の石ころかんさつ)
 ・今回の山々を含む、高縄(たかなわ)山地は、大部分が白亜紀の花崗岩類で構成されている。が、中腹以上では、片麻岩っぽいダークグレーで縞模様のある石や、(変成)石灰岩と思われる白っぽくて角ばった石が多く見られ、興味深かった。 
・下山後に産総研「シームレス地質図v2」で確認すると、福見山から明神ヶ森へかけては、「領家変成岩類」の分布域となっている。地質図では「泥質片岩、泥質片麻岩など」と書かれているので、ダークグレーの石は「泥質片麻岩」と思われた。白っぽい石は見た目では(変成)石灰岩と思われたが、確証はない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(福見寺について)
 ネット上ではちゃんとした説明が書いてあるものが見当たらないが、以下のブログによると、7世紀(698年)開山の古刹らしい。

(「はてなブログ」より、「花旅」さんの「福見寺」の参拝記録)
 https://hana-tabi-ki.hatenadiary.jp/entry/2018/01/30/194039


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