小倉山〜サントリー山〜天王山
- GPS
- 02:11
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 317m
- 下り
- 330m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
朝からほぼ雲ひとつない快晴の晴天が広がっている。十一月に入っても暖かい日が続いていたが、ようやく気温も下がり、晩秋らしい透明感のある空気が漂うようになった。午前中は家内が四条烏丸の近くで用事があるので、家内と待ち合わせて天王山に向かう。
阪急電車が長岡天神駅を過ぎると、車窓の左手には西山のなだらかな丘陵が広がるようになる。手前の小さな山が天王山になる筈だが、山というよりは西山の前衛の小さな丘陵といったところであり、その平坦のシルエットからは果たしてどこが山頂なのか見極めることが難しい。
西山天王山駅で降りで西口に出ると駅前には高速道路の高架が広がっており、物々しい。この駅は名神高速と京都縦貫自動車道が合流する地点に2013年に新たに造られた駅らしく、駅舎も真新しい。
まずは小倉神社を目指して、駅前から新興住宅地の中を西に進む。住宅街を抜けると山裾の森の中に忽然と古風で立派な神社が現れ、それまでの街の雰囲気とのギャップが甚だしい。神社の左手を流れる小さな沢を端で渡ると、天王山への登山道が始まる。
まもなく道は二手に分かれるが、まずは小倉山と呼称されるp305を目指す。尾根に乗ると、樹を伐採する音が聞こえてくる。尾根の下で数名の方が作業をしておられる姿が目に入る。
緩やかに尾根を登るとまもなく天王山から北に伸びる尾根を縦走する尾根道に合流する。小倉山はこの尾根道を逸れて、十方山と呼ばれる標高304mの三角点に向かうルート上にある。天王山は標高が270mなので、この小倉山の方が標高が高く、この丘陵での最高地点のようだ。切り開かれた山頂部には小さな広場があるもの、周囲が平坦なせいか全く展望は得られない。
山の上とは思えぬほど平坦な尾根道を南下すると、右手にサントリーの工場へ下降する道が分岐する。近くの樹には小さく「サントリー山→」との案内がある。すぐにca300mのピークがあるが、サントリー山はその先の尾根上の小さな広場だった。小さな山名標が幾つか掛けられいるが、周りが平坦なせいか、ここも眺望はない。
山頂からは左手に天王山へのルートに戻る道が設けられている。天王山への尾根道に戻ると今度は「龍神池→」の案内がある。こんなところに池があるのは不思議に思えるが、地図にも池がしるされている。すぐに山中には伐採により開けた場所が現れ、その奥に確かに池が姿を見せる。踏み跡を辿って池のほとりに出る。池の水は濁っていたが、こんな山上に池があるとは不思議という他、ないだろう。池の奥は龍神が棲んでいるといってもおかしくないような特の雰囲気を漂よわせていた。
ルートに戻るとすぐにも右手に天王山の山頂への小径が現れる。急坂を登ると、山城を思わせる人工的な平坦地が現れる。ここはかつての山崎城の城址でもあった。城址の主廓部はかなり広々とした広場となっている。その一角では楓が微かに色づき始めていた。南東の側が切り開かれはいるようだが、やはり眺望は得られない。
山頂から降り始めるとすぐに立派な神社がある。酒解神社らしい。登山口まではそれなりの距離があるので、この神社の管理はかなり大変であろうと思われる。少し降ると今度は十七烈士の墓とされる十三重の塔が現れる。この十七烈士とは禁門の変、いわゆる蛤御門の変を起こした長州藩の藩士達で、仲間達を逃した上で、追手を食い止めるべく山で戦い、この山中で自刃したらしい。
わずかに降ると左手には展望台があり、眼下に山から京都方面の展望が大きく広がった。旗立松の展望台という場所だ。今回の山行では展望がないものかと思っていたので、望外の眺望であった。山聖天方面の登山道と分岐とすると、今度は青木葉谷の大きな展望広場があり、その南側からは大阪方面の眺望が広がる。斜陽に浮かび上がる大阪のビル街のシルエットは遠い世界のもののように思われた。
さらに大山崎方面に降ると大山崎美術館の裏手に出る。左手の小さな小径を辿ると美術館の前に出ることが出来る。この大山崎美術館で開催されているアンドリュー・ワイエス展を訪れるというのが今回の主目的であった。週末はかなりの人が訪れる展覧会も平日とあって、落ちついて作品を鑑賞することが出来る。写実的でありながらその場の空気をも描いたような彼の重厚な水彩画は独特の郷愁を漂わせていた。
美術館の境内では色づいている楓もあったが、暑い日が最近まで続いたせいか色づきがよくなさそうだ。庭園の楓の紅葉はこれからのようだった。
旗立松の展望台 ここから我が家が見えます
見えたからどうなの ですね
知らないうちにODさんのお家を覗いていたで、失礼いたしました
ということはODさんの庭のようなところですね。
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