木曽山脈
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- GPS
- 23:18
- 距離
- 122km
- 登り
- 13,824m
- 下り
- 14,207m
コースタイム
| 名古屋~伊那・箕輪線(3,290円)
11:40 伊那バスセンター
| タクシー(4,000円)
12:15 桂小場
【一日目】20km +1,830m 4時間13分
12:15 桂小場
15:40 木曽駒ヶ岳
16:20 宝剣山荘
【二日目】41km +2,090m 13時間27分
05:20 宝剣山荘
10:00 空木岳
13:10 南越百山
17:50 安平路山
18:40 安平路避難小屋
【三日目】31km +500m 5時間40分
05:00 安平路避難小屋
07:00 摺古木自然園休憩舎
08:20 大平宿
10:40 ヤマイチさん
11:30 ヤマイチさんの向かい側のバス停
| 保神線(300円)
13:26 南木曽駅
| JR中央本線 中津川行き(1,660円 名古屋まで)
13:50 中津川
| JR中央本線 名古屋行き
15:20 金山
| 名鉄線 中部国際空港行(810円)
16:10 中部国際空港
天候 | 一日目:曇り 二日目:晴れ 三日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
GPSロガーを省電力モードにしてみたら全く仕事をしていない。 全行程120kmも無いです。90kmくらい。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はあららぎ温泉に入りたかったけど休みだった。 食事もあららぎ温泉で食べたかったけど休みだった。 |
写真
感想
一日目
いわゆる"中央アルプス全山縦走"をやろう。
名古屋駅から名鉄バスに揺られて三時間で伊那市へ。初めて信州の地に降り立った。伊那市駅からタクシーに乗り、木曽山脈の北端の入り口である"桂小場"に着いたのは正午過ぎ。五時間も歩けば暗くなるので初日はあまり遠くへ行けない。今日は荷揚げだ。
木曽駒ヶ岳から猛烈な雹に打たれた。はじめはBB弾程の大きさだったが、雹は徐々に勢いと大きさを増して、パチンコ玉くらいのツブテとなってビシバシ身体を殴りつけてくる。痛え。雹だけでなく雷も近くで鳴り始め、壮絶な入りとなった。小屋で寄生獣を全巻読破し、メシを食べて外へ出てみると満天の星空で、さっきまでの嵐は嘘みたいだった。明日はきっと晴れる。
二日目
せっせと支度をして夜明け前に小屋を出た。まずは宝剣岳の鎖場だ。暗闇の中で凍りついた岩場を行くのは緊張したが、屈強な鎖が張り巡らされていたおかげで難なく通過した。
少し歩くと東の空から太陽がギラギラと照りつけてきた。雲ひとつない青空だ。全身の血が煮え滾って力が湧いてくる。足は前へ上へと勝手に進む。宝剣、檜尾、熊沢、東川、空木、赤梛、南駒ケ岳、仙崖嶺、越百、南越百。いくつもピークを超えてゆく。道行く人は僕が半袖なことに驚いていた。僕が蝦夷の住人だ。
南越百山から先は問題のヤブとなる。「ヤブ漕ぎったって足の踏み場のある夏道に笹が被ってるだけでしょ」くらいに舐めていたがとんでもない。奥念丈岳付近は足の置き場も無いリアルヤブ漕ぎだった。四時間もがいてついにヤブの中で日没を迎える。真っ暗闇の中、笹の海を泳いで泳いでようやく安平路山へ辿り着いた時には雄叫びを上げずにはいられなかった。快適な夏道を下り、途中で水を汲んで安平路避難小屋へ転がり込んだ。今晩も窓の外には無数の星が輝いていた。
三日目
暗いうちに小屋を出る。今日は下るだけだがのんびりしてはいられない。公共交通機関を駆使して今日のうちにここ信州の山奥から札幌シティまで帰らなければならない。明日は仕事だ。昨日歩いたビッグマウンテンに比べたら三日目の摺古木山の下りや林道歩き、街道歩きは消化試合のようなものだと思っていたが、道中は一面見事な紅葉で全く退屈しなかった。写真に忙しくて前に進まない。良い意味で期待を裏切られた。この時期に縦走して良かった。ゴールの幸助の町(村?)まで下りたらバスと鉄道と飛行機を乗り継いで自宅へ。興奮の醒め切らないうちに山行記録を書き上げた。終わってみれば夢のようなあっという間の三日間だった。
一番印象に残った風景は仙涯嶺だ。息を飲む美しさだった。厳冬期、どっさり雪の積もった仙涯嶺はどんな姿になるのだろう。今回はせっかく信州に来たというのに蕎麦も温泉もおあずけだったことだし、いつか冬に必ず再訪したい。
コメント
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毎週レコ楽しみにしています、まさか中アにおいでだったとは⁈超人的山行ですね、遠征で好天に恵まれるのはpakuminさんの放つオーラなのでしょう!いつか北海道遠征でお見かけできないかと、願ってます。念丈から奥念丈横断したときに、ココもヤブいですが、安平路〜南コスモは道ないじゃん!と思いました、やはり激ヤブなのですね、パワフルなpakuminさんも格闘されるくらい。凄い山行過ぎて何度も読み返して、とうとうコメントしてしまいました。また楽しみにしています、お疲れ様でした!
こんにちは。
晴れた写真ばかり乗せていますが、初日は結構な地獄でした。
この時期の本州の山は暑すぎず寒すぎず人も少なく快適ですね。
もっと北海道に雪が積もるまで、また本州の山へ遊びに行きたいと思います。
僕も18日から同じコースを目指しましたが、奥念丈岳についた時点で、このまま進むと確実に日没になる計算だったので、念丈岳から烏帽子岳方面へ降りました。
新しい足跡があったので心強かったのですが、きっとpakuminさんのものですね。
宝剣山荘から安平路山まで1日でいけるのは本当に速いですね。僕は摺鉢窪避難小屋からでも、無理でした。岩場は雪が凍り付いたところが多くて、ゆっくりとしか進めませんでしたし、藪も本当にひどかったですね。
この時期に同じルートをやる方がいたとは驚きました。
南越百-安平路はもう少し日の長い時期でないと辛いですね。
営業中の南越百小屋に泊まってエネルギーを満タンにしてから突入するのが
最も楽そうです。
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