尻高山 宇賀峡 高山川支流 末広滝〜上の谷
- GPS
- 06:44
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 622m
- 下り
- 627m
コースタイム
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尻高山稜線の登山道は明瞭。 |
その他周辺情報 | 宇賀大橋(太田川にかかる最も長い吊り橋)、宇賀ダム、宇賀峡、高山集落 |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
コンパス
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
ロープ
ヘルメット
カラビナ
スリング
エイト環
渓流シューズ
防虫スプレー
防虫ネット
アイスハンマー
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感想
笹ヶ丸山のふもと、宇賀峡の中ほどの猿渕の上流で、高山川の右岸支谷から流れ落ちる段瀑30mが見える。末広滝である。市道に中国電力が設置した案内板は、半分壊れて「広滝」しか読めなくなっている。通常は、水量が少なく、倒木にもさえぎられて、あまり印象的な滝ではない。地形図では、末広滝のある支谷は、この滝の付近のみが等高線が混んでおり、上部は概ねゆるやかである。この谷をつめて、まだ登ったことがない尻高山に登り、末広滝の谷のひとつ上の谷(上の谷と仮称する)を下る計画を立てた。下る谷も地図上では概ね緩やかな谷に思えた。末広滝は、市道から見えている部分は段滝で、簡単に上まで登れると考えていた。ところが、現実は厳しかった。末広滝の上にさらにハングした10m直瀑があり、その周りはぐるっと高い絶壁に囲まれ、ルートが見通せなかった。左岸はまったく、不可能だが、右岸は絶壁の下のバンドまで登れそうだ。しかし、このバンドは滝上には続いておらず、絶壁も登攀不可能。唯一、可能性が残ったのが、バンドから急斜面をトラバースして、右岸の痩せた岩尾根にとりつくことだった。岩尾根は幸いにも絶壁の上の岩峰の頂上まで登れて、大高巻きで滝の上に降りることができた。滝上もゴルジュ内に滝が続いたが、こっちは小さく巻くことができた。谷の上部は、傾斜が落ち、植林帯の倒木も多く、遡行価値は下がったが、末広滝の悪場だけで遡行グレードを上げていた。尻高山から下降した上の谷は、倒木は少なめだった。中流域で、予想しなかった連瀑30mが現れ驚いたが、巻き降りることができた。すこし下には荒々しいゴルジュも現れた。さらに、最下部は、地形図からは読み取れない、険悪な側壁の高いV字谷に細い滝をかけており、滝身を懸垂下降で降りた。この谷の出合いは、市道を通るとき見ていたはずなのに、まったく認識していなかった。正直にいえば、たかが尻高山556mの短い谷などとなめていたが、両方の谷とも、想像以上の険しい地形を秘めており、厳しくも充実した山行になった。なお、明治31年の地図によると、末広滝の右岸尾根にそって道があり、尻高山を越えて沼田の寺木、奥谷(いずれも廃村)に続いていたようである*。
*https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.519938&lng=132.390640&zoom=15&dataset=hiroshima&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
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