六甲全山縦走・半縦走大会:須磨浦公園〜新神戸(もぐり)
- GPS
- 08:11
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,732m
- 下り
- 1,716m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:45
天候 | 晴れのちくもり |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:神戸市営地下鉄新神戸駅利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●須磨アルプスの区間は、岩場でサーフェスがザラ場になっているので滑りやすく、 滑落しないよう気をつける必要があります(とくに下り) ●その他はとくに危険箇所なし ●全路にわたって道標が完備されています |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
カメラ
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感想
神戸市主催の六甲全山縦走・半縦走大会に行ってきました。といっても、“もぐり” です。この大会を知ったときにはすでに募集が終わっていたので、勝手参加です笑。今大会は50回記念大会だったそうで、正式参加できなかったのが残念。
全縦は須磨浦公園から宝塚まで、半縦は須磨浦公園から新神戸まで。私は半縦コースに挑戦です。
主催者は「決してスピードを競うものではありません」として、ゆったりとした気持ちでそれぞれゴールをめざしてほしいと謳っています。が、この趣旨はやや微妙かも。というのは、スタート時間のほか、途中のチェックポイント(CP)の関門時刻、ゴールのタイムリミットがしっかり定められていますからね。
全縦のスタート時間は5:00〜7:00、半縦は7:30〜9:00。奈良から参戦の私は朝一の電車でも須磨浦公園着が8時を過ぎるため、半縦でけっこうギリ(実際のスタートは8:18)。半縦のCPは菊水山で関門時刻は15:00。また、新神戸のゴールのタイムリミットは18:00です。これらの時刻設定が厳しいのかゆるいのか、まったくわからないまま出発。
(結果を振り返ると、スタートのリミットの40分前に出発して、菊水山CPにはリミットの30分前に、ゴールの新神戸にはリミットの1時間前に到達しました。それなりのペースで歩いたと思うし、途中で渋滞もあったので、とくに菊水山CPの時刻設定はそれほどゆるくない気がします)
このルートはとても面白い。進んでいくにつれて次々にピークが現れ、変化と要素が大変豊か。また山頂や展望地からの眺望が素晴らしく、飽きることがありません。六甲が人気なのは単に人口の多いエリアだからというだけではないですね。
途中、団地や住宅地を通る区間がかなり多くあり、「縦走」という言葉から一般的にイメージする道とは相当違います。自販機やコンビニ、スーパーもルート上にあるので補給が容易なのも特徴といえば特徴(あるいは、安全に途中リタイヤすることもできます)。
この大会は、神戸市主催ということでか、雰囲気がすごく和やかでいいです。一期一会で出会った人たちと楽しく交流することができました。どなたも、もぐり参加の私を差別することはありません笑。知らない人ばかりですが、何となく「同志」という感覚がおのずと醸成されます。
また面白いのは「赤鬼」も混じって歩いていること。途中で赤鬼を抜かしたのですが(追記:抜かしたのは赤鬼ではなく黄鬼でした。勘違いしてました。黄鬼は「あと30分で赤鬼がくるよ」という鬼ですw。ちなみに、あと青鬼もいるそうです)、赤鬼は関門時刻にCPに到達するペースで歩いていて、赤鬼より遅れると関門通過が危うくなるという目安。自分のペースを把握するのに、とてもありがたい楽しい工夫だと思いました。
そんな具合なので、非常にアットホームな空気のなか楽しく山行できる大会になっていました。
高取山を登っていたら空腹が襲ってきました。ヤバイ、このままだとシャリバテになる? と思っていたら、ちょうど月見茶屋のところでお昼になったので休憩。ここでバナナとおにぎりを投入(われながら何という組み合わせかw)。元気を取り戻したところで再出発です。
山行のハードさということではダイトレ大会のほうが厳しいなと思っていましたが、話はそう簡単には終わりませんでした。(半縦では)最後のほうに現れる菊水山が “ラスボス” でした。
菊水山が厳しいというのは事前に地形図を見てわかっていました。が、実際に登ってみると百聞は一見に如かずで、菊水山に立ち向かうために麓でウィダーエナジーを投入して燃料補給しましたが、かなりの急傾斜が延々と続き、肉体的にも精神的にもめげてしまいそうでした。大会でみんなと一緒に登っているから登り切れた気がします。これほどの長い急登がごくポピュラーなルートとして出現するとは、ちょっとビックリ(追記:何度も全縦されている人が「全コース中、菊水山の登りが一番過酷」とおっしゃっていることをあとで知りました。納得!)。
菊水山への登りは、そんな感じのために渋滞気味。まるで亡者の行進の如く、みな黙々と必死に足を動かすばかり。前からうしろから、荒い息遣いが聞こえてきます。しかし、厳しい登りのため、一人また一人と櫛の歯が欠けるように脱落していきます。それだけに登り詰めたときは大きな達成感がありました。ご褒美に素晴らしい眺望も待っていました。
菊水山で休憩していたら、けっこうお年の方や、正直ふだんあまり山歩きしていなさそうな太った方もはぁはぁいいながらも登ってこられます。みんな、すごい! ちょっと感動ものでした。
次の鍋蓋山も地形図から厳しいだろうと予想していた通り、きつい登り。菊水山ほどではないにしても、疲れた体にはこたえます。
鍋蓋山を過ぎれば、もう急登はなく(半縦の場合)、一安心。あとは一路、新神戸へ向けて下るばかりです。が、こんどは時間が気になってきました。ゴールのタイムリミットには間に合いそうですが、日没が近づいてきたのです。やはり暗くなる前に山を下りたいので、鍋蓋山からの下りは少し飛ばしました(心配された足のほうもとくに支障は起きなかったので)。
新神戸のゴールには17:00ちょうどぐらいに到着。やれやれです。初めのうちはダイトレよりは楽かなと少し軽く見ていましたが、菊水と鍋蓋でやられ、けっこう疲れました。宝塚まで行く全縦の人たちが信じられません。
今回はもぐり参加で記念品も認定証もいただくことはできませんでしたが(ほしかった!)、ちゃんと完歩したことは私自身が知っています。それで十分とします。
大会運営のスタッフやボランティアのみなさんもお疲れさまでした。感謝深謝(もぐりですけど)。
記憶にしっかり残る、素晴らしい山行体験をさせてくれた人々と六甲の山々に合掌です。
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