御嶽山 黒沢口〜二ノ池まで <生還の軌跡を辿る>


- GPS
- 06:32
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,368m
- 下り
- 788m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:32
JAF割使えます。(往復2600円→2340円)
2015年は11月9日(月)をもって営業終了となります。
<御岳ロープウェイ飯森駅〜行場小屋>
木製チップのふわふわな道を気持ち良く歩きます。
<行場小屋〜女人堂>
しばらく樹林帯を進みます。
樹林帯を抜け、御嶽山が見えたら女人堂まではすぐ近くです。
<女人堂〜石室山荘>
女人堂より先は森林限界の岩道を歩きます。
道は整備されていて歩きやすいです。
<石室山荘〜二ノ池>
この季節、九合目より先は北風が強く、痛いくらいの冷たい風が身体を叩き付けます。
万全な装備が必要です。
※GPSログは何故か途中で止まってしまいました。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
所要時間は約2時間 |
コース状況/ 危険箇所等 |
噴火警戒レベル2<火口周辺規制>の為あり。 必ず最新情報をチェックして下さい。 また、全ての山小屋は既に営業期間外となっております。 水・食料・装備等、万全な体制でお願いします。 |
その他周辺情報 | 2015年の御岳ロープウェイの営業は11月9日までとなっておりますので、注意して下さい。 |
写真
A地点の先の稜線の向こう側で大量の噴石が降り注ぎ、岩陰に身を隠し、噴石が止んだ隙にB地点まで全速で走って逃げる。
B地点で噴煙に飲み込まれ雨のように降り注ぐ火山礫を全身に浴びる。
視界ゼロの中、3分程かけて登山道脇に張られたロープを伝ってC地点まで降りる。
C地点で15分程待機、僅かに視界が回復した隙に、登山道ではないガレを登り、四ツ股分岐経由で覚明堂へ一時避難。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
10月19日、規制が緩和され九合目より少し先、二ノ池まで入山出来るようになたました。
昨年の噴火によって命を落とされた方々に対して、慰霊の意を込めて登ってきました。
心よりご冥福を申し上げます。
昨年の9月27日以降、初めて目の当たりにする剣ヶ峰の姿。
1年前に比べると火山灰はかなり流され、元の地形が見え始めていますが依然として元の色を取り戻すには至っておりません。
今回、御嶽山を訪れたもう一つの理由は、自分の生還の軌跡をこの目で見て確かめておきたかった事。
公開写真の中に、2枚ほど自分のいた場所と生還の軌跡を入れてあります。
噴煙に飲み込まれ視界ゼロの中、登山道に張られていたロープを伝い降りました。
その際、自分は何も見えない中、手探りで無意識に山側のロープを探しに行きました。
その為に、四ツ股分岐より二ノ池方面に下りてしまい、一時はルートをロストしてしまいましたが、もし谷側のロープを掴んでいたなら滑落の危険性の高い、結構危ない道を辿っていた事も分かりました。
危険な時は山側に避けるというのはこれまでの経験から、自然に身体が動いたものだったと思います。
当時山頂付近には250名、その中で噴石の直撃の極めて高かったエリアには180名程いたとの調査結果があります。
亡くなられた方々、また遺族の方々の気持ちを思うととても心が痛むのは自分自身も同じですが、生還出来た120名の方々がその時、どう行動してどう生き延びたのか?
防災体制の見直しだけでなく、もっと多くの人が生還体験を教訓として開示、そして教訓を生かし、二度とこのような大きな災害が起きないよう、登山者自身の危機意識を高めていく事が、自分の亡くなられた方々への慰霊と思っています。
そして最後に…
八丁だるみで噴石によって左腕を失い瀕死の状態の中、何度も気を失いながら何時間もかけて100m先の構造物の陰に隠れ、氷点下の一夜を過ごした、あの女性があの日の事を語ってくれています。
想像以上に壮絶な生還体験、少しでも多くの登山者の方に読んで頂きたい内容です。
http://www.sankei.com/affairs/news/150927/afr1509270004-n1.html
山頂までの規制緩和にはまだ少し時間がかかりそうですが、早く登れるようになるといいですね。
御嶽山や他の活火山に限らず、どんな低山であっても危機意識だけはしっかりと持って、末永く自然と向き合っていきましょう!
「正しく知って、正しく恐れる」
これがとても大事ですね。
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