伊勢尾-テーブルランド-T字尾根
- GPS
- 07:06
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 791m
- 下り
- 787m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 7:07
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鈴ケ岳下をヒルコバ南のアザミ谷にトラバースするコースは踏み跡も薄い上に赤テープも少ないので、GPS軌跡などを活用した方がベター |
写真
感想
鈴ケ岳の南東尾根を『伊勢尾』と言うらしいのが、何故か気になっていたので、御池林道がようやく通過可能となったことなので出かけた。
この『伊勢尾』とは尾根末端周辺に炭焼き釜が多く存在したことからそのように言われていると何かで読んだ記憶があるのだが???一方、鈴鹿地域には、『尾』の付く地名が何か所かあるのが気になるのだが。何方か、『尾』の付く理由などをご存じありませんでしょうか?
御池橋に行くのに、君ヶ畑から行くか?多賀の霜ヶ原から行くか?考えたが、3年ほど前に霜ヶ原からミノガ峠へ行く時に怖い思いをしたことがあって、その後霜ヶ原の林道は少しは整備されただろうかと、怖い思いをした場所を確認するためにも霜ヶ原から行くことにした。
霜ヶ原の林道には定尺に切断された材木が多数道端に積んであり、伐採後の運搬を開始しているらしい。そのおかげか、道は整備されていて怖い思いをした場所はこの辺かな?とは思われるものの、結果的には何処だったかを特定出来ぬままに、ミノガ峠に到着してしまった。ここまで来ればもういい道だったと、御池橋まではかなり下るものの快適な道で御池橋すぐ手前の駐車地に到着だ。先着車は1台である。
伊勢尾に登るには目の前の谷(音羽谷?)に下って、渡渉して尾根に取り付く必要があるので、少しミノガ峠寄りに進んでから薄い踏み跡らしき場所を河原に降りた。川幅はそれなりだが、水の深さは浅いので少し水に靴を付ければ、問題はなかった。しかし、仲間は女性がいるからと石を流れに沈めて、渡渉を楽にさせている。感心なことだ。
川を渡ったら、急斜面の登りだ。何時も取付きはシンドイくて、ゼイゼイ言いながらの1ピッチだ。少ない距離で顎があがり、806mPのすぐ下で休憩というわけだ。この頃より周囲の木々の葉の色が黄色くなっていることに気が付いた。シロモジ特有の葉の形で、黄色でもグラデーションのように色づきが異なる木々の違いが良く判った。コシアブラの白っぽい葉も見事な色あいだ。
急傾斜の取付きを終わると緩い稜線歩きで快適な紅葉巡りのようだ。山毛欅やナラやシロモジなど、少ないが木種が特定できると嬉しいものだ。897mPを越えた場所で休憩して、此処から鈴ケ岳へは登らずに、ヒルコバ下のアザミ谷に向けて東側にトラバースをするのだ。このトラバースが急傾斜なので怖い思いをしたとの記録から、チェーンスパイク持参をメンバーに注意した。しかしながら、傾斜はそれほどでもなく、乏しいが赤テープや薄い踏み跡か獣道が見えることから、石灰岩が徐々に増えて歩きにくくなるとアザミ谷であった。アザミ谷は石灰岩の谷で足場やホールドは十分だが、上から何かが落ちてきたら堪らないので、左岸側の緩傾斜を登ると、すぐ上にヒルコバが見えた。ここで、怖いらしいトラバースを終えてホッとしたが、覚悟したほどではないことに安心した。此処から谷を見ると何か所か炭焼の窯跡らしき石組が見られた。こんな上部で炭を焼いて麓に運ぶのは大変だろうな!と皆頷いた。
そこから石灰岩のある小尾根を登ると、お花池と呼ばれる小さな池に辿り着いたので池を見ながらのランチとした。ここはテーブルランドの西端辺りで、池の向こう側はゴロ谷へ一気に切れ落ちた断崖だ。ここお花池ではゆったりしたいい場所だ。
テーブルランドの端を廻りながら、沢山の池を見て進むと天狗の鼻に到着だ。今日は平日なので誰れもいないが、夕陽のテラスや何とか池あたりで、2パーテイー、3名にあっただけだ。それもみな女性だった。
天狗の鼻からは鈴鹿の山並みが良く見え、御在所、鎌ケ岳、雨乞岳も良く見え、直ぐ前には天狗堂がピラミダルな姿が素晴らしい。その手前すぐ下にはこれから行く、T字尾根が大きく羽根を広げた鳥のようで、その身体のあちこちに 黄葉の木々が浮かんでいるように見える。
テーブルランドのT字尾根降り口からしばらくは、明瞭な道でなく傾斜も急で、足元がグズグズだ。此処は何年か前に登ったが、何の記憶もないままに、疎林の木の枝を必死で持ってやっと傾斜の緩い場所までくると、天狗堂は目の前だ。やがて尾根が細くなりかけるとイワウチワの小さな紫の葉が一杯だ。シャクナゲの木々も現れるころから、道は険しくアップダウンがあって、急傾斜の細尾根は木の根と岩でいやらしい。此処がT字尾根の最高点のようだ。そこを越すと緩い尾根歩きでT字尾根中央に緩やかに登って、これで登りは終わりだと一人で安堵した。
T字尾根の西側は初めてだが、東と同様快適な尾根のようだが、新参者には一抹の不安のままに御池橋までの最後の下りに入る。御池林道側は植林だが、ゴロ谷側は自然林で葉の落ちた枝の先にはテーブルランドの斜面の木々の黄葉が見え隠れするいい雰囲気である。そろそろ尾根の末端だと思えるころの植林の切れた場所では左下に御池林道が見え始めた。まだ高度差があるので、あそこまえ下るのか?という思いが先に立つ。コースは踏み跡がしっかりついているので、尾根芯を忠実に進む。時に林道ノリ面最上部を進むと一気に林道迄の絶壁の上を歩くので、足がすくむ思いをしながら、また尾根芯の少し藪っぽい場所で、行き止る。
左斜面の絶壁脇に飛び出て恐る恐るノリ面際々を進むのか?、右斜面をゴロ谷に下るか思案した結果、ゴロ谷側には木々も多く傾斜もそれほどでもないので、木々を伝って河川敷迄難なく下ることが出来た。ゴロ谷を下流方向へ行くと、御池橋の南端である。そこには尾根芯を下って来る道らしく、最後の斜面にロープが下がっていた。これを使えば、谷からも橋の袂に何とか上がることが出来た。
太陽の陽ざしはテーブルランドの上部までしか指していないので、橋の周辺は夕方の雰囲気もそこそこになってきている。闇下の歩きや林道走りは避けられたことを喜びながら、君ヶ畑への道を急いだ。
伊勢尾とテーブルランド、T字尾根の周回は、黄葉の素晴らしさは思い描いていた通りの光景を堪能できたハイクとなった。
”八”、”永”、”竹”
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