晩秋の関東名山ベスト百巡り:半月山(山頂下駐車場よりピストン)
- GPS
- 01:03
- 距離
- 2.2km
- 登り
- 226m
- 下り
- 231m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ(小雪パラパラ…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・笹原の登路は泥濘んでおりスリップ注意 ・樹林帯には雪が少し積もった状態 ・稜線上は巻き道含め複数のトレースが輻輳、中禅寺湖方面への下山路などに引き込まれぬよう注意 |
その他周辺情報 | 清滝エリアの日帰り♨「やしおの湯」利用(21時まで/日光市外の大人1人700円、キャッシュレス可/露天風呂・サウナ・食堂あり) |
写真
感想
冬晴れの土曜、榛名外輪山半周ハイクを午前中にサクッと終え、密かに目論んでいた日光・半月山への長距離ドライブ&夕刻のハシゴハイクが物理的に可能な状況。半月山へのアクセス道を管理する日光市自然博物館に電話すると、現地は雪がパラつく天候なるも、幸い冬季閉鎖を繰り上げる措置は取らず、この日も午後5時まで麓のゲートは開放している由。ただ、電話口で担当者からは「ノーマルタイヤだと滑るのでご注意を…」と気になる一言。更に、車で伊香保温泉を抜けて渋川市内へ下り、赤城ICから下り関越道へ入ると、眼前の赤城連山の標高1,600mより上、地蔵岳・黒檜山方面は雪や霧氷でオツムが真っ白…。上越国境の谷川方面に至っては厚い雪雲に覆われて全く見えず…と心配は募るばかり。この日のうちに首尾良く半月山をドライブハイクで踏破するには、1)標高1,800m超の群馬・栃木県境の金精峠トンネルをノーマルタイヤで突破できるか、2)峠から中禅寺湖畔までの下り路面(特に竜頭ノ滝付近のヘアピン)でスリップの恐れはないか、3)半月山へのアクセス道路が雪でスリップの恐れはないか、4)山頂下の駐車場からコースタイム1時間弱で半月山頂を攻略、麓のゲート閉鎖時刻(午後5時)までに脱出できるか、といくつもの関門が控えており、沼田ICから混雑気味の国道120号を進むうち、さすがの火急のピークハンター・小生も次第に弱気の虫に襲われます。
取りあえず行けるところまで国道を進み、路面の積雪が増えてきたら引き返し、馴染みの白沢の湯辺りで風呂に入って大人しく帰ろう、と腹をくくって、途中の道の駅かたしなで長めの休憩取り、土産物も仕入れてドライブ再開します。ところが、丸沼→菅沼と標高を上げても路面の雪はさほどでもなく、ノーマルタイヤでもほぼ問題なし。小雪降りしきる金精トンネル手前ではさすがに気温低下とともに雪も増えて、轍を外さぬよう慎重に進み県境のトンネル突入。栃木県へ抜けると、有難いことに雪は止み、路面もドライで快調に中禅寺湖畔へと駆け下ります。これで関門1・2は何とかクリア、続くハードル3・半月山アクセス道も完璧に乾いた路面で全く支障なし、午後3時過ぎほぼ計画通りに半月山駐車場到着!残るは関門4のみ、と登山靴をしっかり履き直し、勇躍登山道へと足を踏み入れます。
ところが、取り付きは笹原のオープンな小径で四周はのっけからの大展望。行く手には先年苦労して辿った社山〜黒檜岳の笹の稜線、左手には皇海山〜袈裟丸など名だたる足尾の山々、その左には夕日岳〜地蔵岳の稜線の彼方に関東平野北部の独立峰・筑波山。とどめは奥武蔵・秩父の重畳たる山並みの彼方、シルエットながら秀麗な霊峰富士のお姿も…。息を呑むパノラマになかなか足が進まず、樹林帯を抜け稜線に出るまでに20分余を費消します。このままではマズイ…と気ばかり焦るも、稜線から突き出した展望台へ上がると、眼前に深々と水をたたえた中禅寺湖、そして日光山地の盟主・男体山の堂々たるお姿がドーンと登場!時の経つのも忘れ写真を撮り続けるうち、ハッと我に返って山頂を目指します。雪の残る樹林帯のトレイルを早足で登り詰め、午後4時前、本日3座目の関東ベスト百・半月山山頂をついに踏破。昼食から6時間経過、展望ほぼゼロの静かな山頂で小腹も空いてきて、持参した残りのおいなり数個を口に頬張り、そそくさと下山開始します。帰路は快調、午後4時20分に無事駐車場へ帰着。
名残惜しそうに駐車場から夕暮れの展望を楽しむマイカー登山組を尻目に、小生は時計と睨めっこしつつ車を走らせ、ゲート少し手前で「追い出し役」のパトロール車とすれ違います。首尾良く閉鎖時間前にゲート通過、数週前の紅葉シーズンは車ですし詰め状態だった下りのいろは坂も渋滞知らず、快速で駆け下ってお馴染みの清滝・やしおの湯へ。ここでノンビリ入浴・休憩、名山3座分の汗を流して時間調整。いつしか渋滞解消した東北道を快走するも、さすがに長旅の疲れが出て途中で睡魔に襲われ、蓮田SAにて急遽ピットイン。ゆっくり夕食取りつつ再度の休憩でリフレッシュ、午後10時過ぎに自宅へ帰り着きました。この日は結局群馬・栃木の名山をハシゴし400km超のドライブ、ポツンと取り残された半月山も冬季閉鎖前の駆け込みでどうにかクリアできて、荘厳な朝焼けに夕焼け、そして霊峰富士をはじめとする大展望も楽しめて充実・大満足の1日となりました。日々短くなる日照時間との厳しいせめぎ合いは強いられるものの、ハイカー少なめ、虫やヒル君にも悩まされることなく静かな山歩きと樹間の好展望が楽しめる冬枯れの中低山歩き、やっぱり最高です!
[2024年11月25日、satonao1記]
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