水根沢林道〜鷹ノ巣山〜六ツ石山〜水根(父へ捧ぐ)
- GPS
- 08:03
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■水根沢林道 ・全体的にトラバースが狭く、枯れ葉が積もってかつ湿っているので、滑らないように歩くことが重要です。橋も同様。 ・途中、サルの軍団がいました、人を見るなり逃げてましたが。 ■鷹ノ巣山まで ・標高も1400mを超えると霜が立っていたようで、昼間は道が若干ぬかるんでいました。 ■石尾根 ・石尾根の下道を歩きましたが、枯れ葉が積もっているので歩行注意。また、倒木2ヶ所あり。 ・六ツ石山のトラバースも枯れ葉が多かったです。 ■六ツ石山から水根 ・トオノクボまでは枯れ葉が多く、場所によっては道を見失いそうになりました。 ・トオノクボからの下りは急峻で、枯れ葉も多く滑りやすいので注意。こちらは乾いた枯れ葉でした。 |
写真
感想
父が亡くなった。
5年前に癌が見つかり、懸命に治療をしてきたが、その甲斐もむなしく82年の生涯を閉じた。
葬儀も終わり、最初にやりたかったことは、
父と歩いたこのコースをもう一度歩くということだった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1825430.html
当初、鷹ノ巣山へ行く予定だったが、写真のコメントにもあるように、
父がバテてしまい、六ツ石山を経由して下ったので、今回はその完全版を実行。
とはいえ、いまの自分も運動量が少ないので、果たしてこのコース行けるかどうかという懸念があった。塔ノ岳ですら下りはスローペースになったのに。
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水根沢林道はトラバースが狭くて、気をつけて歩くことに集中していたが、
急登に差し掛かるとかつて父がとてもくたびれていたことや、
自分の前を歩く姿を思い出したりして、もうそんな姿を見ることができないのかと思ったりしながら、何度か涙してしまった。
石尾根に差し掛かって、正直いまの俺も脚がすでに辛く、
鷹ノ巣山へ行くことを一瞬迷ったが、それでも一応予定通りの時間だったので進み、
なんとか山頂へ。
5年前に、なぜ父が鷹ノ巣山に行きたいと思ったのか、
恐らく、山頂からの富士山や景色を楽しみにしていたのだと思う。
過去に登っているらしいから、初めてではないのは知っていたが。
だから今回、俺が目に焼き付けてやったよ。
その後、石尾根を歩いて六ツ石山へ進んだ。
この時疑問だったのが、もしあの時あのまま鷹ノ巣山まで行ったら、
その後のコースはどこを行くつもりだったのだろうか。
六ツ石山へ行ったのは、恐らく、父は自分がバテてしまって鷹ノ巣山に
行けなくなってしまったが、それだと俺が物足りなさを感じるかもしれないから
代替として六ツ石山へ行こうと言ってくれたのではないかということ。
俺のかすかな記憶だと、水根沢を戻るだったと思う。
トオノクボからの下りでは、父の体力が限界になってしまっていて、
脚に力が入らず何度か滑って尻もちをついたと言ってたからな。
まだ、あの時点では父自身も癌を患っているということを知らず、
ただ単に調子が悪いというぐらいだったし、俺も「歳だな」と決めつけていた。
水根沢を登りきった時に、榧ノ木尾根を下るべきだったなと思った。
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何か月か前、この時の山行について会話した。
と言っても、「まだあの時は病気だったなんてわからなかったからな」
なんて程度だったけど。
父には他にもいろいろなところに誘われていはいたけど、
俺は日帰りで行けるところがいいと言って、あまり遠出をしなかった。
父がいなくなってから、もっと一緒に行っておけばよかったと後悔している。
あとは、10年前に一緒に行った常念岳にも登っておきたい。
エボシ沢で撮った父の写真があるのだが、そこで同じポーズで撮りたいと思っている。
体力つけておかないとならないし、遠いな・・・。
まずは、今回の山行で個人的には父への弔いが一段落した気分だ。
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