雲取山〜小さな学校の修学旅行〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,679m
- 下り
- 1,679m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 7:05
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 5:04
天候 | 1日目:くもり or 霧,2日目:くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大変良好(特に石尾根は遊歩道の様) |
その他周辺情報 | 登山後、丹波山村「のめこい湯」で入浴(600円) |
写真
感想
娘の通う小さな学校(フリースクール)は、1年生から9年生(中学3年)まで総勢14名。秋には校外学習として、学年毎にキャンプや修学旅行を行う。9年生は、泊まりがけの登山が良いだろうということで、計画を練る。当初、南アの北岳または、北アの燕岳か会津駒ヶ岳辺りを候補に挙げていたが、寒波が襲来。雪が心配なので、無難なところで雲取山とした。
修学旅行といっても4名のみ。男子2名、女子2名。引率者は私と家内。うち女子2名が私たちの娘(双子)なので、家族旅行に毛が生えたようなものだ。当日は 千葉の自宅を3時半出発。途中、男子2名をピックアップして小袖乗越に向かう。小袖乗越の駐車場は工事中。4〜5台分の駐車スペースに何とか車を突っ込むことができた。
準備運動をして出発。8時15分。子供達に「一本道だから先に行っていいよ」と言うと、4人は張り切って先に歩いて消えていった。一方、家内は相変わらずのマイペース。亀の様にのろい。子供達は、しばらく行った所で待っているだろうと高をくくっていたが、1時間ほど歩いてもまだ会えない。やっと女子2名に会うことができたが、男子2名はまだ先に進んでいる。さすがに心配になって気が気でないが、相変わらず家内はどこ吹く風と、のろい歩み。水場に近い広場で、お腹が空いたと言って、ゆっくり腰を下ろして、お茶を飲みおにぎりを食べている。そして一言、「大丈夫じゃない?」。ま〜、何とものんきなものだ。私は、のんきな女子達をおいて、男子2名を追う。やっと、堂所付近で我々を待っている2名を捕まえることができた。さすがにホッとした。女性軍が到着するまでの間、この先は、分岐も多いから、20分ほど先に行ったら必ず待っているようにと注意喚起をした。
七ツ石小屋までは私が監視する男子のグループと、のろい歩みの女子グループに分かれた。七ツ石小屋で、男子グループは女子グループを待つが、なかなか到着しない。女子2名はちょうどxxだったので、体調が悪い。1名はお腹が痛いだの訴える。いつもブレーキとなる家内だが、引率に連れてきたのは正解であった。また、1名はお腹が空いて歩けないと言って、信じられないのろい歩みになった(親が引率者だから完全に甘えている!)。女子が到着するまでのタイミングを見計らって、私は湯を沸かし、到着したら湯を注いで、みんなでカップの汁粉を食べた。
七ツ石小屋でもう12時過ぎ、小袖乗越から4時間も経っている。かなり余裕を持って立てた計画だが、女子グループの信じられないのろい歩みで、日の高いうちに雲取山荘に着くか、少し心配になってきた。さあ出発というときに、女子グループは「トイレに行くから、お父さんチップ代300円出して」とのこと。お父さんも兼ねた引率者は、ストレスが爆発しそうです。このような行動に、またもや男子は待ちぼうけ。女子達がトイレに行っている間、私は愚痴がてら、「君たちにはそのうち彼女ができるだろうが、女性は基本的にわがままな動物だ。君たちはいつも振り回されることを覚悟をして、女性と付き合わなければならないよ」と秘密の体験談を語った。
お昼を食べたので、女子中学生2名も元気回復。少しペースを盛り返し、遊歩道の様な石尾根を歩く。しかし引率者1名は相変わらずのマイペース。5名は先に進んで、ポイントポイントで、引率者1名を待つというパターンになった。そして小袖乗越から6時間以上もかかって雲取山に到着。頂上は霧で真っ白。寒いので、避難小屋でお湯を沸かし、みんなで紅茶を飲んだ。後は、雲取山荘まで下るだけなので、子供達に先に行っていいよと言うと、綱から放された小猿のように、すばしっこく霧の中に消えて行った。
新しい雲取山荘は個室中心の快適な山小屋。平日なので、部屋も2部屋取れ、男子2名と私たち家族の部屋のそれぞれ別の部屋を確保することができた(休日だとこうはいかない)。思春期の中学生達は、相部屋になることを恐れていたようだったが、これで安心した様子だった。山小屋初体験の男子2名、こたつで秘密の会話をしながらの1晩は、良い想い出になったであろう。私たち家族も良い想い出になった。
翌朝、霧は晴れてまずまずの天気。朝食後、元気な男子2名は日の出撮影に余念がない。女子2名は、部屋の中で「寒い」やら、「今日も歩くの?」やら、体調がすぐれない点を差し引いても、全然やる気のない様子。6時40分、雲取山荘を出発。子供達は相変わらず早い。あっという間に樹林の中に消えていった。
雲取山頂からは、墨絵のような展望が広がる。紅葉の石尾根が見事だ。この景色は、子供達の心に深く刻まれたことであろう。しばらく景色を堪能した後、山頂に居合わせた人に頼んで、6名の記念撮影をしてもらった。「さあ、出発!」と言った瞬間に、男子の一人は雲取の丘を駆け下りていた。今日も子供4名は先に進み、ポイントポイントで引率者を待つパターン。奥多摩小屋、ブナ坂、七ツ石山頂、七ツ石小屋、堂所とポイントをあらかじめ決めて休憩を取った。
最後の休憩場所からは迷う場所がないので、子供達に「最後まで先に行っていいよ」というと、4人とも走り出し、あっという間に消えていった。子供達の何て元気なことだ。結局、堂所から小袖乗越まで30分弱で走破したらしく(標準コースタイムは1時間20分)、私の到着を40分も待ったそうだ。その元気の100分の1でも私に恵んでくれたらと思う。さらに終始マイペースを崩さなかった家内は、私から遅れること15分で到着した。12時ちょうどに全員無事下山。
登山後、丹波山村の「のめこい湯」に車を走らせ、2日分の汗を流し、遅い昼食とした。アクアライン経由で車を走らせ、男子2名を自宅に送り届け、18時半前には自宅に戻った。色々気を遣ったが、小さな学校の修学旅行は、実に楽しかった。
こんばんは。
懐かしい雲取
ここはノンビリできていいですね
>秘密の体験談
おっさんどうしの会話じゃないんだから
もっと、ちょーーーーーーワクワク、ドキドキ感のある話をしないと
最近は動画か
ブルスカさん
当初、子供達に達成感と第一級の景色を見せてあげたくて、
南アの北岳でも連れて行くかなと思っていましたが、
10月下旬だと厳しいかなと考え直し、無難な雲取にしました。
予想通り、先週から寒気が入り込んだので、雲取にして正解でした。
(雲取も結構冷えました)
子供達には、もっと夢のある話をしてあげれば良かったですね。
お父さんはストレスが溜まったので、ついつい愚痴めいた話をしてしまいました 。
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