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Yamareco

記録ID: 756500
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

石尾根から鷹ノ巣山を経て鴨沢へ

2015年10月29日(木) ~ 2015年10月30日(金)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:17
距離
24.7km
登り
2,052m
下り
1,844m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:34
休憩
1:19
合計
7:53
距離 12.9km 登り 1,624m 下り 410m
8:24
56
11:20
11:22
65
12:27
12:29
9
12:38
12:39
5
12:44
4
12:48
12:49
30
13:19
13:20
15
13:35
13:38
11
13:49
13:55
30
14:55
15:10
22
15:32
16:08
4
2日目
山行
3:19
休憩
0:01
合計
3:20
距離 11.8km 登り 430m 下り 1,452m
8:55
35
9:30
67
10:37
10:38
3
11:00
0
11:00
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
全体を通じて危険箇所や迷うところはありませんでした。紅葉は1000mから1400m辺りが盛りでした。
石尾根登り口より。鮮やかな三色。
2015年10月30日 09:06撮影 by  HTL23, HTC
10/30 9:06
石尾根登り口より。鮮やかな三色。
足元にナナカマド。
2015年10月30日 11:03撮影 by  HTL23, HTC
10/30 11:03
足元にナナカマド。
2015年10月30日 11:33撮影 by  HTL23, HTC
10/30 11:33
2015年10月30日 11:44撮影 by  HTL23, HTC
10/30 11:44
作業着姿の男性が昼休憩中でした。仕事の跡。
2015年10月30日 12:06撮影 by  HTL23, HTC
10/30 12:06
作業着姿の男性が昼休憩中でした。仕事の跡。
狩倉山山頂の謎の仕掛け。
2015年10月30日 12:23撮影 by  HTL23, HTC
10/30 12:23
狩倉山山頂の謎の仕掛け。
狩倉山には私製の山名標も見当たらず。誰か是非!
2015年10月30日 12:24撮影 by  HTL23, HTC
10/30 12:24
狩倉山には私製の山名標も見当たらず。誰か是非!
仕掛けは東京農大のもののようです。お邪魔しています。
2015年10月30日 12:28撮影 by  HTL23, HTC
10/30 12:28
仕掛けは東京農大のもののようです。お邪魔しています。
雲が稜線を駆け上がってきた。
2015年10月30日 12:37撮影 by  HTL23, HTC
10/30 12:37
雲が稜線を駆け上がってきた。
六ツ石山。誰もいない。周りは全く見えない。
2015年10月30日 12:43撮影 by  HTL23, HTC
1
10/30 12:43
六ツ石山。誰もいない。周りは全く見えない。
2015年10月30日 13:04撮影 by  HTL23, HTC
10/30 13:04
将門馬場。
2015年10月30日 13:17撮影 by  HTL23, HTC
10/30 13:17
将門馬場。
城山を超えると…
2015年10月30日 13:47撮影 by  HTL23, HTC
10/30 13:47
城山を超えると…
猿の大群が。こちらをじっと見ていた一匹のみ撮れました。
2015年10月30日 14:22撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:22
猿の大群が。こちらをじっと見ていた一匹のみ撮れました。
水根山。
2015年10月30日 14:26撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:26
水根山。
まだ猿が走り回っている。真ん中にかすかに写っています。
2015年10月30日 14:27撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:27
まだ猿が走り回っている。真ん中にかすかに写っています。
鷹ノ巣山が見えてきた!
2015年10月30日 14:37撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:37
鷹ノ巣山が見えてきた!
2015年10月30日 14:42撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:42
2015年10月30日 14:45撮影 by  HTL23, HTC
10/30 14:45
平日15時の鷹ノ巣山山頂にはさすがに誰もいない。
2015年10月30日 15:04撮影 by  HTL23, HTC
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10/30 15:04
平日15時の鷹ノ巣山山頂にはさすがに誰もいない。
2015年10月30日 15:08撮影 by  HTL23, HTC
10/30 15:08
かなり霧が濃くなってきた。道ははっきりしているが、数メートル先しか見えない。
2015年10月30日 15:22撮影 by  HTL23, HTC
10/30 15:22
かなり霧が濃くなってきた。道ははっきりしているが、数メートル先しか見えない。
鷹ノ巣山避難小屋の側にツェルト設営。
2015年10月30日 16:06撮影 by  HTL23, HTC
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10/30 16:06
鷹ノ巣山避難小屋の側にツェルト設営。
避難小屋の温度計だと、16時過ぎで10度でした。
2015年10月30日 16:21撮影 by  HTL23, HTC
10/30 16:21
避難小屋の温度計だと、16時過ぎで10度でした。
避難小屋の便所から戻ると、我がツェルトが良い風景に。
2015年10月30日 16:26撮影 by  HTL23, HTC
10/30 16:26
避難小屋の便所から戻ると、我がツェルトが良い風景に。
赤指尾根に陽が沈む。
2015年10月30日 16:35撮影 by  HTL23, HTC
10/30 16:35
赤指尾根に陽が沈む。
寝転がるとこの風景。
2015年10月30日 16:43撮影 by  HTL23, HTC
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10/30 16:43
寝転がるとこの風景。
晩飯は袋麺(頂の塩)をエスビットと百均のステンレスマグカップで。
2015年10月30日 17:58撮影 by  HTL23, HTC
10/30 17:58
晩飯は袋麺(頂の塩)をエスビットと百均のステンレスマグカップで。
翌日、石尾根の巻き道を進む。
2015年10月31日 07:46撮影 by  HTL23, HTC
10/31 7:46
翌日、石尾根の巻き道を進む。
この辺りは紅葉は所々残っている程度。
2015年10月31日 07:58撮影 by  HTL23, HTC
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10/31 7:58
この辺りは紅葉は所々残っている程度。
2015年10月31日 08:03撮影 by  HTL23, HTC
10/31 8:03
栂の緑との対比が美しいが、巧く撮れない。
2015年10月31日 08:19撮影 by  HTL23, HTC
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10/31 8:19
栂の緑との対比が美しいが、巧く撮れない。
高丸山の南側辺りでモミジの群生が盛り。
2015年10月31日 08:22撮影 by  HTL23, HTC
10/31 8:22
高丸山の南側辺りでモミジの群生が盛り。
2015年10月31日 08:40撮影 by  HTL23, HTC
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10/31 8:40
2015年10月31日 09:12撮影 by  HTL23, HTC
10/31 9:12
2015年10月31日 09:13撮影 by  HTL23, HTC
10/31 9:13
2015年10月31日 09:14撮影 by  HTL23, HTC
10/31 9:14
2015年10月31日 09:22撮影 by  HTL23, HTC
10/31 9:22
2015年10月31日 09:25撮影 by  HTL23, HTC
10/31 9:25
右手に小袖川方面へ降りるような道が。
2015年10月31日 10:05撮影 by  HTL23, HTC
10/31 10:05
右手に小袖川方面へ降りるような道が。
無事下山。奥多摩湖周辺も良い色に。
2015年10月31日 10:58撮影 by  HTL23, HTC
10/31 10:58
無事下山。奥多摩湖周辺も良い色に。
撮影機器:

感想

ツェルトと寝袋を買った。自宅のベランダで一泊、近所の裏山で一泊してからいよいよ奥多摩で試す事にした。鷹ノ巣山はわざわざ一泊するには大袈裟だが、石尾根から登るルートは長すぎてまだ完登できていない。鷹ノ巣山ならその辺の山より余程勝手が分かっているし、ツェルト泊に失敗すればいつでも立派な避難小屋に逃げ込めば良い。翌日の下りは鴨沢から水根まで、その時の体調と天候によって選ぶ事にした。

二日間の天気は曇りがちだが、予報も天気図も大きく崩れる心配は無いようだ。麓の風速も1-2mで、初陣にはもってこいだ。紅葉が色づき始めた奥多摩駅を出て交番の前を通った時、登山届を出し忘れた事に気づき、駅に戻った。

準備運動をさぼった代わりにかなりのスローペースで登り始める。尾根に辿り着いて暫くすると、消防車のサイレンに防災無線らしいもののサイレンが続いて何度も聞こえた。南側の青梅街道のある方角からだ。

思ったより順調に足が動き、三ノ木戸山を北に巻くところまで来た。前の方から除草機らしい音が聞こえる。こんな山中で除草するはずも無いから、チェーンソーか。その時は姿は見えなかったが、狩倉山手前の急斜面で二名の作業服姿の男性が横になっていた。南側の木が何本も切り落とされていて、防火線が広がっていた。

石尾根は距離が長い分全体に傾斜が緩やかだが、ピークの前は流石にきつい。狩倉山手前が200m以上の標高差があって一番きつかった。山頂にはよく分からない布袋の仕掛けがある。東京農大のもののようだ。中を覗いても落ち葉しか入っていない。当然だ。

12時になったが空腹ではない。チョコレートを二つ齧って先に進んだ。稜線を下っていくと南側から霧が駆け上がってきた。今日は夕方の方が天気が良いらしいし、下山の事は気にしなくて良いし、ここまで予定通りに来ているので、ペースを落として進む事にした。城山をやっつけ、水根山手前の傾斜にとりかかっていると、目の前がギャアギャア煩い。ほんの20m先の草地で猿が群れている。声で数えると10匹は居たように思う。構わず進むと左右の林に逃げるが、一匹が残ってこちらをじっと見ている。間が10m程になったところで他の猿に追い立てられたのか、逃げた。箕面の猿ほどではないが、随分と人馴れしている。

水根山を超えると鷹ノ巣山が一望出来た。雲で富士山も丹沢も見えない。この辺は紅葉はあらかた終わっていて、初冬の景色だ。ナナカマドの実に慰められながら、最後の登りにかかる。いい加減足が痛いし、息が続かない。大袈裟だがいつもこういう時は「神々の山嶺」の羽生の台詞を噛み締めながら、足を止めないように踏ん張る。

登山口から6時間半、鷹ノ巣山山頂に到着した。やり切った。相変わらず霧が南斜面から登ってくるが、その合間に覗く榧の木尾根と浅間尾根の見事な紅葉をおかずにカレーパン1個とジンを少量楽しんだ。後は200m程降りるだけだ。山をやっていて良かったと思う時だが、この日はもう一度それがあった。

避難小屋まではまた急斜面でいよいよく霧が濃くなってきたが、迷うようなところでもない。到着すると既に6張程のテントがあった。ベンチで休んでいる男性に訝しげに声をかけられた。テント装備を背負っているようにも見えないし、今日下山するには遅すぎるという事だったようだ。翌日の下りでも同じように聞かれたが、荷物が小さすぎるらしい。そう言えば前日に食料も全部詰めて重さを量ったら6.6kgしかなくて寧ろ残念に思った。

ツェルトを張る場所を探す。適当な間の空いた二本の立ち木のある平地を探しているうちに、避難小屋から離れてしまった。稜線からも離れていて風も強くはないだろうし、静かそうでよいだろう。また猿が煩い。一匹だが延々鳴いている。適当に合いの手を入れながらツェルトを張り、水場で水を汲んで(ちょろちょろとだが出ていた)戻ると去っていた。

ツェルトに入って横になり、ジンを舐めながら魚肉ソーセージをかじり、石尾根の道を眺める。午後の陽射しが妙に明るいと思ったら、丁度赤指尾根に陽が落ちるところで、周囲が輝いているのだ。この時間にこの場所に居なくては見られない、見事な光景だった。初のテント泊の褒美としては充分だ。

山行は思いの外順調だったが、食事が上手くいかなかった。袋麺の「頂」の塩を持って来たのだが、最初ライターの火が続かず、何度か繰り返して安定したのでエスビットの燃料にかざすとすぐに消える。それも何度か試して漸く燃料に着火した。1550mの標高でプラスの気温で問題になるとは思えない。焦って「いざとなったらそのまま齧ってもええかな」と考えたが、なんとか湯が湧いた。そこで麺を半分に割って入れると、鍋代わりにしていたダイソーのステンレスマグカップが倒れ、湯を全て失った。朝食も含め、計三回同じ失敗をした。

なんとか食事を終えて7時半には床についた。最初は足が冷えていたが、ダウンの寝袋の効果か、懐炉も何も入れていないのに暖かくなった。朝までに3度程起きたが、1度めは暑すぎて寝袋を開き、2度めは寒くて閉めた。5時過ぎには物音で起きたが、寒さの極みだったようで、どうせ今日は降りるだけなんで、暖かくなってから降りよう、その方がいつもの駅前の飲み屋も開いている等と考えていると、7時半まで熟睡してしまった。

また苦労して袋麺(長野のポンチャンラーメン醤油、お勧め)を作って、誰も居なくなった避難小屋周辺を後にする。ぐっすり眠れて元気なので、鴨沢ルートで降りることにした。但し石尾根は通らず南側の巻き道を通った。七ツ石小屋の下辺りから標高1100m辺りまでが紅葉の盛りで、存分に楽しめた。ただ流石に土曜日の季節の人気ルートだけあって、登ってくる50人程に挨拶する事になった。矢張り赤指尾根にするべきだったかなと思いつつ、長いルートを降りた。ただ上で一泊したせいか、いつもは途中で悲鳴を上げる膝が最後まで元気だった。でももうしばらく「こんにちは」は言いたくない。

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