武尊山スノトレ(ゲレンデトップin/out) ※本年73回目
- GPS
- 05:28
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 529m
- 下り
- 526m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 5:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
元々は土合駅から白毛門&笠ヶ岳へアタック予定だったため、前日、水上駅でymvさんCarにピックアップしてもらい、一度は土合駅へ。が、かなりの豪雪で土合駅へ一度停めると脱出困難になる可能性もあり、武尊山への転戦を決断。 土合駅から水上IC/沼田ICを経由し、川場スキー場まで乗りつけ、風雨をしのげる5階建て駐車場にて車中泊。翌朝7時台に係員により駐車場代を集金(1,500円)されました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<川場スキー場ゲレンデトップ〜剣ヶ峰山〜武尊山(沖武尊)> 前日に30〜40cmの新雪が積もり、全行程トレースなし。剣ヶ峰山手前まで我々が道を切り拓き、以降は武尊山まで一人の屈強な漢が道を切り拓いてくださいました。所々に雪庇もあり、ルート取りは細心の注意が必要。 |
その他周辺情報 | 前夜は、楽楽の湯で日帰り入浴(JAF割▲50円で850円)、下山後は、ふじやまビレッジで日帰り入浴(1050円)。 |
写真
感想
当初は前日に那須山行を検討していましたが、GSM・MSM・GFS(・おそらくECMWFも)の各予報モデルで昼過ぎの強風予報が強烈だったのと選択ルートの都合上取りやめ、雪と風がおさまりそうな30日に谷川連峰の白毛門/笠ヶ岳を目指しましょうかということになりましたが、前日下見に行った土合駅付近が除雪状況的に車の進退窮まる懸念が大きかったので急遽上州武尊山へと転進しました
前日の降雪は近隣アメダスで20cm強、状況からしてしっかりラッセルすることになるだろうとの読みです。ラッセル経験もちゃんと積んでおかないといざというときに困るのでラッセル練習しに行く気持ちで行きましょうと話しながら入山
ちなみに入山できるか否かは天候次第、実は9日ぶりの入山OK日だったと下山後に知りました
上段リフトのオープン待ちに並んで2番手グループでスタート、数分先行されていた方が吹き溜まりでアイゼンから装備チェンジされるということでラッセルを引き受け2人で交代しながら進んでいきました
その後は雪庇を迂回して若干樹林帯を狙いつつ、剣ヶ峰山へ取り付いて斜度のキツめな部分は新雪雪崩も警戒しつつ進行。
45分ほど進んで急勾配部分の先がようやく見えてきたか、というところで後続からラッセル交代を申し出て下さった方へスイッチ、その方のパワーは凄まじく、ガンガン進んでいきました
道が出来てしまえばあとはほぼ観光路、ということで慎重さは忘れずに改造ワカンの浮力を試したりと今シーズン初の雪山登山を満喫しました
元々、12/29〜30にかけて、ymvさんと三斗小屋温泉泊で、那須連山の裏那須エリア(三倉山・大倉山・三本槍岳など)の縦走を計画し、小屋も11月から予約してましたが、那須エリアは強風予報のため泣く泣くキャンセルし、代替エリアとして好天&弱風が予想される谷川連峰を選定し、白毛門(&雪の具合により笠ヶ岳)を目指す計画とし、前日夕方に水上駅で待合せとしました。
定刻通り水上駅でymvさんにピックアップしてもらい、登山口となる土合駅へ偵察へ行きますが、コンコンと雪が振り続いており、土合駅構内はドカ雪ですれ違いもできない一本道状態となっており、下手に停めると脱出できなくなる恐れもあり、ここで車中泊することは危険と判断し、更なる山域変更(転戦)を決断。一度3月末の残雪期に踏破した経験(↓)があるため、すぐに転戦先は川場スキー場を経由した武尊山へ決まり、水上エリア→沼田エリアへ移動開始!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1415907.html
道中で飯と温泉を済ませ、夜通し屋根のある5階建て駐車場でひと晩を過ごせる川場スキー場へ向かいますが、山へ近づくほど道路は真っ白でしたが、ymvさんのオールシーズンタイヤで難なく通過できました。毎度のことながら、雪道運転は、雪山登山より怖いですね。。。
翌朝は8時過ぎのリフト1便に乗って、まずはゲレンデトップへ。98%位のスキーヤー/ボーダーに混じり、ほんの一握りのスノーハイカーは着々とアイゼン等の装着準備を始め、我々はアイゼンを付けて2番手で登り始めますが、早々にアイゼン→ワカンへ装換する先行者を抜いて先頭に立つと、そこからは膝〜腿高のフルラッセルが開始。緩斜面のうちはまだよいですが、斜度が増すと急激にペースが落ち、特にサラサラの新雪が推定30〜40cmほど積もっているため、踏み固めること自体が難しく、必要以上に体力を消耗します。
何とか剣ヶ峰山手前の大地に出た辺りで、前日、皇海山を目指して、鋸山で撤退したという猛者(漢)が我々を追い抜き、先頭ラッセルを買って出てくださり、結論から言うと、その漢がそのまま武尊山(沖武尊)まで、ほぼ全行程を一人ラッセルで道を切り拓いてくださいました。しかもラッセルするスピードが我々とは比べ物にならないほど速く、惚れ惚れするパワーでした。(武尊山山頂で改めてお礼を伝えました♪)
→先行の漢はヤマップユーザの「しまっち」様でした。改めてありがとうございます。
剣ヶ峰山までのラッセル道中でも、志賀高原方面の峰々(草津白根山、白砂山、佐武流山など)や、お隣の谷川連峰、巻機連山がドーンと見え続け、剣ヶ峰山まで登ると更にその先にある上越国境の峰々(越後四山など)が見え始め、進めば進むほどにモチベーションが上がっていきます。
剣ヶ峰山登頂時はそこそこの強風でしたが、少し下ると風下にあたる無風の地があり、そこで早ランチとし、カップラタイム♪。食後、9,10番手として、先人が築いてくださったトレースを辿る形で武尊山へ向かいます!
武尊山の山頂直下も急登で、先頭の漢の苦労が身に沁みて伝わってきます。山頂に近づくと、これまで見えなかった燧ヶ岳をはじめとした尾瀬連山も見え始め、ゲレンデトップから3時間5分(前回は1時間15分)で、通算4登目となる武尊山(沖武尊)へ登頂することができました!
山頂からは360度のパノラマビューが広がり、4登目となる今回が過去イチの眺望を得ることができました!中でも上越国境を構成する谷川連峰〜巻機連山〜越後四山〜尾瀬連山にかけて真っ白な雪壁が続き、一転して、日光連山〜赤城連山〜榛名山地などは雪が少ない状況が見て取れました!見える名峰のほぼすべてが既登峰なので、それぞれの山の形や雪の付き具合を見て、納得できる部分も多く、寒い中でも山座同定が楽しくて仕方ありませんっ!!
下りは武尊山(沖武尊)の山頂直下はノートレースの斜面を重力に任せて下り、以降はトレースを辿る形で楽々下山。天を突く出で立ちの剣ヶ峰山へ向かう道中は逆光となるため、剣ヶ峰山が益々神々しく見えましたね♪。
復路(下山)は、武尊山から1時間25分(前回は1時間10分)、トータル4時間半(前回は2時間半)で、ゲレンデトップまで無事カムバックでき、73回目となった2024年の登山も、これにて登り納めとなりました!
ymvさんとは、今年(2024年)2月、栃木の秘峰・大佐飛山でニアミスしたことを機にヤマレコを介して知り合い、錫ヶ岳(5月)、七ヶ岳(6月)、黒岩山(6月)、皇海山(6月)、白笹山(11月)と、栃木県を中心としたハードな山々へご一緒することができ、今年の充実山行に彩りを添えてくださいました、ありがとうございます♪。
来年も安全第一で、三百名山コンプリート(残17座)を第一目標に、日本各地の山々を駆け巡りたいと思います♪
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