ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7647828
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

2025年、山初めは天狗岳(極寒だよ)

2024年12月31日(火) ~ 2025年01月01日(水)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
11:04
距離
11.5km
登り
924m
下り
926m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:31
休憩
0:01
合計
2:32
距離 3.8km 登り 579m 下り 33m
2日目
山行
4:46
休憩
3:30
合計
8:16
距離 7.6km 登り 345m 下り 894m
5:30
43
6:13
12
6:25
6
6:31
7:05
36
7:41
8:00
44
8:44
8:45
2
8:47
8:48
6
8:54
44
9:38
7
9:45
12:13
27
12:40
12:41
18
13:41
0
13:41
ゴール地点
天候 12/31 雪
1/1 晴れ
日中の気温は渋の湯で−5℃、黒百合平−10℃、稜線は風が強く体感で−20℃位でした。
過去にも1〜2月の厳冬期に登っていますが、今シーズンは特に気温が低いです。
防寒対策は万全に!
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【行き】12/31
八王子7:29 → 9:07茅野
茅野駅9:25 → 10:17渋の湯 片道1,800円
【帰り】1/1
渋の湯14:55 → 15:45茅野駅
茅野16:20 → 18:11八王子
コース状況/
危険箇所等
□すべて雪道です。渋の湯から黒百合平までは樹林帯のためチェーンスパイクで大丈夫。黒百合平から上部は岩場や森林限界のため、重アイゼンが良いです。
この日は降雪直後だったので、ピッケルは使わずストックで対処できました。
その他周辺情報 黒百合ヒュッテ
https://www.kuroyurihyutte.com/index.html
渋御殿湯 Tel:(0266)67-2733
https://www.gotenyu.com/
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
【一日目】
今年の年越しは八ヶ岳!
茅野駅からのバスで渋の湯へ。
登山届を出して、この日は黒百合平まで。
3
【一日目】
今年の年越しは八ヶ岳!
茅野駅からのバスで渋の湯へ。
登山届を出して、この日は黒百合平まで。
序盤からグイグイ高度を上げていきます。
久しぶりの重荷なので、なかなか体が上がらないですね。
3
序盤からグイグイ高度を上げていきます。
久しぶりの重荷なので、なかなか体が上がらないですね。
高度2300を超えると、積雪もしっかりと増えてきました。
上空では風の音がしており、この日の稜線は厳しそうです。
4
高度2300を超えると、積雪もしっかりと増えてきました。
上空では風の音がしており、この日の稜線は厳しそうです。
ヒュッテのある黒百合平に到着。
すでに10ほどテントが張られ、ヒュッテ内は宿泊客で賑わっておりました。
3
ヒュッテのある黒百合平に到着。
すでに10ほどテントが張られ、ヒュッテ内は宿泊客で賑わっておりました。
午後から降雪が本格的になり、風にあおられながらなんとか設営完了。
とりあえず片付けやら翌日の準備を終え、ひと段落。
7
午後から降雪が本格的になり、風にあおられながらなんとか設営完了。
とりあえず片付けやら翌日の準備を終え、ひと段落。
ここは少し開けた土地なので、風が通ります。
明日にはどれだけ吹き溜まりができているか、ドキドキですね。
6
ここは少し開けた土地なので、風が通ります。
明日にはどれだけ吹き溜まりができているか、ドキドキですね。
夕食はいつもの坦々鍋。
春雨抜きで野菜たっぷりバージョン。
〆は細うどんで、肉がよく絡みました〜
8
夕食はいつもの坦々鍋。
春雨抜きで野菜たっぷりバージョン。
〆は細うどんで、肉がよく絡みました〜
黒百合平の夜。
夕方まで続いた降雪も、夜半になってようやく落ち着いた様子。
明日は真っ白な稜線に期待して、眠ることに。
ありがとう、さよなら2024年。
5
黒百合平の夜。
夕方まで続いた降雪も、夜半になってようやく落ち着いた様子。
明日は真っ白な稜線に期待して、眠ることに。
ありがとう、さよなら2024年。
【二日目】
新年あけましておめでとう!
という間もなく、いつも通りテントを抜け出してスタートします。
5
【二日目】
新年あけましておめでとう!
という間もなく、いつも通りテントを抜け出してスタートします。
樹林帯を抜け、森林限界。
眼下の樹氷が夜明け前の薄明りで、徐々に白さを現わしてきました。
6
樹林帯を抜け、森林限界。
眼下の樹氷が夜明け前の薄明りで、徐々に白さを現わしてきました。
足元は昨日の新雪で少し歩きにくいですが、順調なペースで上がっていきます。
6
足元は昨日の新雪で少し歩きにくいですが、順調なペースで上がっていきます。
天狗の鼻を巻き、山頂近く。
空も明るくなってきましたね。
5
天狗の鼻を巻き、山頂近く。
空も明るくなってきましたね。
西天狗は真っ白です。
中央アルプスや乗鞍方面も良く見えていました。
6
西天狗は真っ白です。
中央アルプスや乗鞍方面も良く見えていました。
東天狗岳(2640m)
ちょうど初日の出を迎えられそうなのでココで待ちましょう、寒いけどね!
9
東天狗岳(2640m)
ちょうど初日の出を迎えられそうなのでココで待ちましょう、寒いけどね!
南八ヶ岳と、南アルプス方面。
一日で山が一番美しい時。
8
南八ヶ岳と、南アルプス方面。
一日で山が一番美しい時。
風を凌げる岩の影でご来光を待ちます。
山頂には10名ほど、皆寒さに耐えてます!
6
風を凌げる岩の影でご来光を待ちます。
山頂には10名ほど、皆寒さに耐えてます!
6時53分、東の空から初日の出。
山での初日の出は久しぶり、今年も良い一年となりますように。
8
6時53分、東の空から初日の出。
山での初日の出は久しぶり、今年も良い一年となりますように。
今年は息子も受験勉強が本格的になるので、一緒に山に行く機会は少なくなりますが、健康第一で乗り切ってもらいたいです。
息子の前髪、凍ってますね(笑)
※これは凍傷になる要因のひとつ、髪にも気を付けよう
8
今年は息子も受験勉強が本格的になるので、一緒に山に行く機会は少なくなりますが、健康第一で乗り切ってもらいたいです。
息子の前髪、凍ってますね(笑)
※これは凍傷になる要因のひとつ、髪にも気を付けよう
さて、無事に初日の出を迎えられたので、このまま西天狗へ行くことにします。
ここがまた風の通り道で激寒〜!
5
さて、無事に初日の出を迎えられたので、このまま西天狗へ行くことにします。
ここがまた風の通り道で激寒〜!
が、この美しい景色には思わず息を呑みます。
6
が、この美しい景色には思わず息を呑みます。
西天狗岳(2645m)
ここからの景色はやっぱり白が際立ち、最高でした。
6
西天狗岳(2645m)
ここからの景色はやっぱり白が際立ち、最高でした。
さて、ここから下山するのは毎回名残惜しいですが、テント撤収もあるので降りますか。
6
さて、ここから下山するのは毎回名残惜しいですが、テント撤収もあるので降りますか。
雪煙が舞っています。
風速だと、10m/sもないと思うのですが、何分気温が低いので体感はマイナス20度以下ですね!
7
雪煙が舞っています。
風速だと、10m/sもないと思うのですが、何分気温が低いので体感はマイナス20度以下ですね!
天狗の奥庭を下るためスノーシューを携行してきたのですが、思いのほか新雪が深そうだったので、往路を引き返すことにしました。
7
天狗の奥庭を下るためスノーシューを携行してきたのですが、思いのほか新雪が深そうだったので、往路を引き返すことにしました。
ここまで降りてくれば風も止んで奪われた体温が徐々に戻ってきます。
それにしても美しい樹氷です。
7
ここまで降りてくれば風も止んで奪われた体温が徐々に戻ってきます。
それにしても美しい樹氷です。
天狗岳、やっぱり冬は最高ですね!
6
天狗岳、やっぱり冬は最高ですね!
テント撤収のち、黒百合ヒュッテでランチタイム。
名物のビーフシチューとチキンカレーですね。
7
テント撤収のち、黒百合ヒュッテでランチタイム。
名物のビーフシチューとチキンカレーですね。
お世話になった黒百合ヒュッテを発ちます。
6
お世話になった黒百合ヒュッテを発ちます。
1時間20分ほどで渋の湯まで降りてきました。
寒い中、大変お疲れさまでした。
7
1時間20分ほどで渋の湯まで降りてきました。
寒い中、大変お疲れさまでした。
渋の湯で冷えた体を十分に温め、茅野駅までの帰路に着きました。
年越し山行、お疲れ様でした。
6
渋の湯で冷えた体を十分に温め、茅野駅までの帰路に着きました。
年越し山行、お疲れ様でした。

装備

個人装備
ベースレイヤー上(M.W.ジップ) ベースレイヤー上(L.W.半袖) ミドルレイヤー上(サーマラップJK) ストリームJK ベースレイヤー下(M.W.タイツ) ベースレイヤー下(EXP.タイツ) ミドルレイヤー下(兼寝巻:トレアクタイツ) ミドルレイヤー(ロッシュパンツFW) アルパインパンツ EXP靴下 ALP靴下 ALPグローブ インナーグローブ(予備×2) アルパイン用ゲイター ニットキャップ バラクラバ 着替え(アンダー・ソックス) アルパインブーツ 予備靴ひも ザック(100L) サブザック 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ(250U)×2 バーナー×2 コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め リップクリーム ロールペーパー 保険証 スマホ スマホバッテリー 時計 アルパインゴーグル サングラス てぬぐい ヘルメット アイゼン ピッケル ストック(スノーバケット) スノーシュー×2 ワカン ナイフ カメラ 三脚 テント本体(ステラ3型) テントポール グラウンドシート スノーペグ×2 スノーアンカー×4 スノーソー ショベル×2 プローブ ビーコン(MAMMUT) ビーコン(オルトボックス) テント内敷物 シュラフ♯1 シュラフ♯2+サーマルシーツ シュラフカバー(防水)×2 エアマット×2 サーマレストマット

感想

2024年〜2025年の年跨ぎは、息子と山で迎えることにしました。
ふたりで山へ行けるのも、最近は学校の長い休みの時くらいとなり、回数自体は随分少なくなりました。それでもいざ、彼と行くとなれば準備も実行もスムースに進みました。学校、部活、最近は塾と色々と忙しいみたいですが、山が良い息抜きになっているのかな?と勝手に思ってます(^-^)

さて、過去に何度か登っている冬の天狗岳ですが、1月に私がガイドの積雪期講習を控えており、雪山で色々と慣れておきたい事柄もあったので、慣れている黒百合平でテント泊をすることにしました。
しかし、初日(大晦日)は午後から降雪となり、テント設営と水作りだけでもなかなか骨が折れ、時間があればやろうとしていたビーコン訓練や、ツェルト設営までは手が回りませんでした…
ちょっと甘く見ていたかなと、そこは反省。
そんなこんなで、2024年のラストはいつも通りのテント泊で終わりました。

明けて新年、1月1日。
この日は朝から晴天予報なので、山の上で初日の出を迎えようと、朝早くから行動開始でした。
予報ではマイナス15度程と承知はしていましたが、いざ稜線に近づくと想像以上に西風が冷たく、体感はマイナス20度も下回りそうな、厳しい山の洗礼を受けることになりました。
なんとか東天狗岳で初日の出を迎え、大好きな冬の西天狗岳も踏むことが出来ました。

息子も一年ぶりでしたがアイゼン歩行は問題なし。今回はピッケルの出番はなく、ストックで快適に登り降り出来ていました。
やはり陸上部は足が強いですね、感心…

それでも黒百合平に降りてきてから、改めて山上で受けた寒さを振り返り、装備をひとつ間違えていたら、手や顔が凍傷になっていたかもな、という反省もありました。
※実際に下山後の黒百合ヒュッテでは、手が凍傷になったと思われる登山者がおり、小屋スタッフから下山後に医療機関にすぐ行くよう促されていた模様です…

山は優しくも厳しい大自然。
高揚感があれば緊張感もあり、不安があるからその先に喜びがある。
やっぱり山には教わることがまだまだ沢山あるなと感じ、記憶に残る年越し山行となりました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:144人

コメント

セキヒロさん、明けましておめでとうございます。

一枚目の写真…重装備の登山者…セキヒロさん?顔が違うけど…と思ったらコータ君ではありませんか!
凛々しい青年になってびっくりです😊

神々しい風景のオンパレード
厳しい寒さ(体感気温-20度🥶💦)ですがそれに耐える価値がありますね。
樹氷も素晴らしい✨

今年もよろしくお願いいたします!
2025/1/4 11:29
メロンパンさん、メッセージありがとうございます。

出発日の朝、八王子でソバを食べてたのですが、相席した方に「これから親子で山ですか?」と訪ねられ、これまで紆余曲折、親子で登山をしてきたことを話していると、その方の目に涙。
思わず私ももらい泣きしてしまいました(笑)
息子と山を続けてこられて良かったなぁと感じたひとコマでした。

この先、息子と泊まりで山に行けるのは、年にせいぜい2、3回でしょうか。
回数は減りましたが、その分中身を濃いものにしたいですね!
2025/1/4 13:22
いいねいいね
1
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

雪山ハイキング 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら