【周回】八王子城山攻防戦〜本丸方面↑太鼓曲輪尾根↓

2025年01月03日(金) [日帰り]

• GPS: 02:26
• 距離: 8.1km
• 登り: 618m
• 下り: 602m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:43
• 休憩: 0:43
• 合計: 2:26

距離 8.1km 登り 618m 下り 602m

13:39 八王子城跡ガイダンス施設
13:44 13:45 八王子城跡 管理棟
14:00 14:03 八王子城山
14:04 14:06 小宮曲輪
14:10 14:14 八王子城跡本丸
14:15 14:20 松木曲輪
14:23 駒冷し場
14:30 14:31 詰の城(八王子城)
14:42 14:43 富士見台
14:46 14:50 三等三角点（材木沢）
14:52 14:54 富士見台
14:56 小下沢林道方面分岐(富士見台南)
15:03 15:04 熊笹山
15:10 材木沢分岐
15:16 15:17 太鼓曲輪ノ頭
15:32 15:40 第三堀切
15:47 15:52 御主殿の滝
15:58 16:02 八王子城跡 管理棟
16:04 16:05 八王子城跡駐車場
16:05 ゴール地点

天候

曇り晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

▼八王子城跡見学者用駐車場
　無料、見た目100台程度。舗装と未舗装あり。枠あり。
　開門時間　午前9時から午後5時まで。それ以外は、施錠。
　八王子城跡管理棟　0426-63-2800
　公衆トイレは、管理棟の脇にある。水洗、水道あり、TPあり。無料。

　八王子城跡臨時駐車場というのが、手前にあるが、封鎖されていた。

コース状況／危険箇所等

本丸がある城山山頂までは遊歩道です。
本丸から、八王子神社に一旦、戻ってから富士見台方面へ。
この辺りから登山道。よく整備されてます。
太鼓曲輪ノ頭からは、破線ルートになってますが、多少、荒っぽくなるだけで、難しくはない。

その他周辺情報

▼八王子城山バッジ
　調べた限り、なし。

写真

1/3 13:12

予定していた八王子ラーメンの店がまだ正月休だったので、コンビニメシになってしまった。近くのスーパーやってないし

1/3 13:25

コンビニ駐車場で立○便を初めて見た。引っかけていた金網フェンスの向こうは民家だったが。アイドリングだけでなくて、立小○も禁止と看板、出したら？

1/3 13:31

閉門時刻までに戻ってこれないと困るので、事前情報では、24時間開放しているという、臨時駐車場にやってきたが。封鎖されていた

1/3 13:41

仕方なく八王子城跡見学者専用駐車場に駐車する。かなり、広大。舗装と未舗装。枠あり。無料だが、駐車可能時間帯がある

1/3 13:42

これ。午前9時から17時まで。それ以外は門扉が閉ざされる

1/3 13:42

戦国時代に関東一帯を平定した北条家の家紋型の植え込みがお出迎え。八王子城は北条氏康の三男、北条氏照の居城

1/3 13:43

史跡八王子城跡です。本丸のあるところが、八王子城山の山頂。城を攻略するように登りたいところですが、北条方の城兵たちに気持ちは大いに寄っている

1/3 13:44

八王子城跡管理事務所だったかな。ここに公衆トイレあります。水洗、水道あり、TPあり、電灯あり。しかも、ウォシュレット。まあ、東京ですから

1/3 13:43

カラフルマンホール3連発。「汚水」が、セクシー

1/3 13:44

「おすい」が、セクシー

1/3 13:47

これはなに？　ハダカで水の中に入ってる。なにかの拷問かな。それとも、ハラスメントか

1/3 13:44

東京にもクマはいます

1/3 13:48

ここから登っていくのですけど。いやー、整備してあるのか、自然発生したのか、どこに続くか分からない分岐や小路があまりに多くて、八王子神社まで難儀しました

1/3 13:54

金子家重が守った金子丸。降伏した大道寺政繁と前田利家が攻撃した辺り

1/3 13:59

本丸近くにある八王子神社までは遊歩道です。ここを、うんせうんせと豊臣勢が攻め上ってきたのか。実際に戦闘が行われた場所を登っているのか

1/3 14:03

え。もう九合目か。死者は双方合わせて2500名。負傷者6000名。たった1日で。大激戦だね

1/3 14:04

たまに出てくる眺め

1/3 14:06

山頂近くにある八王子神社。観光客も、この辺りまでは登ってくるらしい

1/3 14:08

八王子市の名の由来らしい

1/3 14:10

八王子神社から少し登って、ここは本丸跡。どうも、城山の山頂らしいが、ヤマレコマップ上の城山山頂は違う場所にある。場所が違わないか。小宮曲輪に城山山頂がある

1/3 14:11

本丸跡。ここからの眺望はありません。ここにあった八王子権現堂にこもって、城兵たちの最後を見届けた後の2人の和尚さんの行動は、胸を打ちますなあ

1/3 14:18

松木曲輪。ここが、中山家範が守っていた中の丸。そして、彼とその妻の最後の場所

1/3 14:17

松木曲輪からの眺め。中山家範は家臣たちに落ち延びるよう諭したけども、全員が運命を共にすると最後まで戦ったか。ドラマよのお

1/3 14:19

八王子神社近くにある公衆トイレ。のぞくとこの世の地獄を目の当たりにすることになる。ここは山頂近くにある整備の行き届かない場所。煙突が全てを物語っている

1/3 14:21

富士見台方面へ向かい周回します

1/3 14:22

がんじがらめ。よほど、こちら方向には行ってほしくないようだ。ここまでの規制は初めて見た

1/3 14:24

やっと、歩きやすくなった。雰囲気やよし

1/3 14:32

詰の城。天守閣跡らしい。八王子城に天守があったのか

1/3 14:49

で。杉沢ノ頭。東京周辺の山350（2010年）の1座。かなり地味で渋いピーク。気にしていなければ、ここがピークであることを知らずに通り過ぎると思う。ここで折り返し

1/3 14:55

富士見台。東京周辺の山350（2010年）の1座。特段、富士山は見えなかったけど。本ルートでの最高所ではある

1/3 14:55

富士見台からの唯一の眺め。この方向に富士山でも見えるのだろうか

1/3 14:58

たまに八王子市が見える

1/3 15:05

熊笹山。確かに、周辺は熊笹に覆われていた。眺望絶無

1/3 15:17

太鼓曲輪ノ頭。眺望絶無、ここから先、御主殿へ向かう遊歩道に出るまで、破線ルート。この辺りを上杉景勝勢が進軍してる

1/3 15:27

第5堀切。この先キケンというから、わざわざ戻って迂回路を進んだら、迂回路でスリップした。上杉勢が進軍を阻まれた堀切とは、ここのことだろうか。私の進軍も阻まれたぞ

1/3 15:28

ここを降りるのが、危険らしい。堀切に行く手を阻まれた上杉勢は、尾根伝いに御主殿におりる連絡道を見つけて、御主殿に向かった

1/3 15:28

反対側は、これを登る。さっきのがキケンなら、こっちも同じような気がするが。ここを登るのはいいのか。難しいのう

1/3 15:30

太鼓曲輪尾根は破線ルートらしいが、どの辺りを評価して破線になるのか、難解だ。私の眼には、抜群に整備された安楽登山道にしか見えないが

1/3 15:39

やがて、御主殿に向かう遊歩道に出た

1/3 15:42

復元された、なんとか橋

1/3 15:43

この石垣は、土中に埋まった状態だったのを、掘り起こしただけなんですって。ですから、八王子城築城当時の石垣を今に伝える貴重なものですと

1/3 15:44

虎口。なぜ、北条家が関東を制圧できたのか、城兵たちの行動を見れば、分かる気がする

1/3 15:46

御主殿。北条氏照の居館があった場所らしい。まあ、何もないというか

1/3 15:55

いわくありげな御主殿の滝。水は流れてないですね

1/3 15:54

ほれ。御主殿の滝。追い詰められ逃げ場を失った人たちが、この場でことごとく自刃して果てたそうです。近くの川が、三日三晩、鮮血で染まったと。怖いのう

1/3 16:00

主力本隊を欠く城兵3千に対して豊臣勢は5万。よく降伏しないで戦ったと思います。あっけなく1日で落城したことだけが独り歩きしてるような感じですが、濃すぎる人間ドラマがあった

撮影機器：

TG-7 OM Digital Solutions

感想

生獣☆mogless

八王子城山は戦国時代に北条方の八王子城があった山。午前中に藤野15名山を完登してから恭しく移動してきました。八王子城は1日で落城してしまったことから、あっけなく敗れ去ってしまったようなイメージだけが独り歩きしてしまってるようですが。実際には、城主北条氏照は本隊を引き連れて小田原城に行っており不在で、守備城兵3千人に対して、豊臣方の攻撃軍5万人。多勢に無勢でも城兵は一致団結して大奮戦し、よくも1日も持ちこたえたというべき戦いだったようです。八王子城を攻撃した豊臣方は、上杉景勝、真田昌幸、前田利家、前田利長、真田信之、直江兼続ら。戦国時代にその名を轟かせた歴戦の勇将ばかりではないか。この顔ぶれが自分たちの10倍以上の兵力を引き連れてやってきたら、城主、主力本隊を欠いた状況で戦うか。勝てると思うか。総攻撃されたら、ひとたまりもないでしょうが。だが、城兵は徹底抗戦の道を選んだ。後に北条方の重臣、中山家範の活躍を聞いた徳川家康は、名将の名を惜しみ、その遺児たちを家臣に取り立てたそうです。遺児のうち1人は、水戸徳川家の家老にまで出世したと。いかにも、日本人が好みそうな歴史的事実ではないか。小田原征伐における最大の激戦だった八王子城の戦いを映画化したら『のぼうの城』みたいにヒットするんじゃないかね。

で。この動画が、八王子城の攻防が非常に分かりやすいので、ご紹介。



で。八王子城山ですが。特段、これといって普通の山というか。軽いハイキングをするには、適当と思います。このどこにでもありそうな、ごくありふれた山で、400年前に双方の死者合わせて2500名、負傷者6000名の大激戦が行われていようとは、今となっては城跡がある以外には知る由もありません。八王子城跡を最恐の心霊スポットなどと訪れる人がいるらしいけど、なにが、心霊だ。裏切りと騙し討ちが常の戦国の世にあって、信念をもって自分の納得する生き方を貫いた人々ではないか。後世に伝えるべき、賞賛に値する彼らを心霊扱いとは、浅はかだ。