富士見高原から編笠山、西岳
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- GPS
- 07:03
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,323m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
天候 | 麓で晴れでも稜線は霧・強風、後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
今後写真を撮られるとき、両手を挙げるのをやめとこう・・・まるで”熊”だ(クマ)
クマさん体大きいし、全体に黒っぽいからですよ。(Ni)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
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感想
先週末の土日は、ニシデンさんの別荘に泊めていただいて、土曜日は雪山ハイク(本レポート)、日曜日はBCスキー(別レポート)と、冬山を堪能してまいりました。八ヶ岳の裾野にあるニシデンさんとこの別荘は、今回の登山口までクルマで10分ほどという、自然派の者には絶好のロケーションでして、羨ましい限りでした。
昨晩の睡眠は3時間半という、まだ寝ぼけまなこで登山口に連れて行ってもらいます。しゃきっとした八ヶ岳の冷気に晒されながら登り始めて、徐々にカラダを馴染ませていきます。が、しかし、ニシデンさんはいきなりのハイペース。これはあくまでもボクにとってですので、ご本人からすれば、ボクのためにゆっくりと登っておられるのかも知れません。ヒーヒーゼーゼーと付いていきますが、標高差にして300mぐらいも登ったところでついていけなくなりました。上空ではカゼがゴーゴーと唸っていて、ダケカンバもビュービューと騒いでいます。実際、先行されていたソロの方が強風のため恐くなってピーク手前で撤退してきたと仰ってました。
斜度が少し急になる場所でアイゼンをつけて、八ヶ岳の裾野の長い登山路において順調に高度を稼いで行きます。ほどなく樹林帯がきれて、大岩が露出する部分では、強風に苛まれて登ります。それでなくてもアイゼンでバランスがとりにくいのに、強風が後から前から、突き飛ばしてくれます。気温はマイナス5度程度でそんなに低くはなかったかと思いますが、体感温度は気分的にマイナス20度!ぐらいあり、冬山用グローブをつけているのに手先は痺れていました。もう勘弁と思ったら、編笠山の山頂に着いて、ちょっと写真を撮っただけで早々に樹林帯に入って作戦会議をしました。
こんな状態では権現のあの稜線に出たら、吹き飛ばされるでぇ!ということで、権現はパスし、青年小屋から西岳経由で周回して戻ることにしました。西岳までは樹林帯なので、風が強いかどうか判らないのですが、雪山ハイク気分で西岳に着いてちょっとしたら、あれよあれよとばかりに青空となり、風もなくなったポカポカした雰囲気のなかで、すばらしい展望を楽しむことが出来ました。いやー冬山って、こういうのがあるから止められませんね。わざとドラマチックにされているみたいでした。
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八ヶ岳の南麓になる信州富士見町に母の小屋(良く言えば別荘)があって時々管理に行く必要がある。今回そのついでに八ヶ岳のどこかに登ろうと呼び掛けたらクマさんが乗って来た。当初網笠山から権現岳で計画したが、網笠山頂での強風におじけづいて西岳周回に変更した。
富士見高原ゴルフ場の入口駐車場から、さらに砂利道の坂を少し上がるとゲート閉鎖になって、そこに駐車して登山開始。準備中に男女二人連れが先に出発して行った。ゲートの直ぐ先で登山口になって車道と分かれる。
登山口辺りではうっすらと雪があるが基本は無雪期と同じように歩ける。山道の分岐、林道との交差が随所にあるが道案内は充実していて迷う所は少ない。ただ、一度だけ獣道に入り込んで、林道に抜け出て正しい道に戻った。次第に雪が増えて来て、凍結ぎみの所も出て来たので、標高1950mでアイゼン装着した。その後も順調に登って行ったが、標高2400m辺りで森林限界を超えると途端に強風となった。風上に顔を向けられず、吹き倒されないように必死で岩ゴロを乗り越えて視界ゼロの網笠山頂に達した。たまらず証拠写真を撮って直ぐに樹林帯に逃げ込んだ。山の天気予報では標高3000mでは25m/sに達する風となっていた。ここでも20m/s位は吹いていたのだろう。
青年小屋への下りは、網笠山頂近くは樹林帯で問題ないが、青年小屋が見えてから小屋前までがまた岩ゴロ帯。中途半端に雪があって落とし穴だらけになっている。青年小屋に辿りついて一息。ここでは風は強くないが、権現岳に行くとまた強風だろうと、そちらは止めて西岳を通って戻ることにした。登山口で会った二人は西岳を通って来てここでも出会い、権現岳に行くと言っていた。
青年小屋と西岳とでは標高差は殆どなく、途中の山道も緩く登り下りを繰り返しているだけである。ほぼ樹林帯で強風もなく、道を隠す積雪はあったがトレースが既についていたので何の問題もなかった。トレースがなければルーファイが重要にはなるだろう。
西岳山頂でまた風よけの木が無くなるので風が強いだろうと思っていたが、予想に反して穏やかな風があるだけだった。天候が回復基調にあるなかでの変化と思われ、これなら権現に行っても良かったかなと少し悔やまれた。山頂に着いた瞬間はガスっていたが、間もなく晴れ間が見え、麓の高原が見渡せ、そして千丈、甲斐駒、北岳がトリオで顔を出す。青空も見え、真っ白な樹氷とのコントラストが素晴らしい。こうして僕ら二人は西岳で至福の一時を過ごした。
西岳からの下り道は、網笠の登りと比べてかなり雪が少なく、こちらを登って来た人たちは山頂までノーアイゼンで来ていた。下りはアイゼンの方が安全としばらくそのまま下り、標高1900mで外した。雪よりは落葉を踏むなだらかな道になり、不動清水を経て登りの道に合流し、ほどなく登山口に戻って来た。
Nishidenさん、kumaさんこんにちは。
甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が綺麗ですね。
雪のない季節に訪れただけなので、新鮮さを
感じます。
遠い居酒屋も冬季閉鎖ですね。
西岳の樹氷もこれから、が、寒そうですね。(笑)
ひょっとして、鬼クマさんでしょうか。
ストラッセさん、コメントありがとうございます。
まだボクが編集する前にニシデンさんが公開してしまい、ただいま大急ぎで編集を終えたところです。恐れ入りますが、写真を含めて、もういちどご参照ねがいます。
今回は、鬼クマではなくて、弱クマでした。
心肺機能のレベルが違います!
クマ
お二人さん、こんにちは。
山の空の青さ、これを知ってしまうとまた見たくなってしまう。山の魔力の一つですね。
八ヶ岳は行ったことがないのでいい機会だったのですが都合がつかず残念でした。
次の小屋管理はいつかなぁ(笑)
レッズさん、今回は残念でしたね。
ちょうど移動性高気圧がやってくる、お天気の変わり目にあたり、強風になった感じでしたが、その青空といったら、下界では見れない紺色に近いものでした。
ぜひ次回、参加して下さい。
クマ
北横岳・天狗岳・赤岳は踏んでますが権現岳・編笠山方面はまだ歩いたことがありません。西岳の霧氷が北八ヶ岳エリアと似てますね。
Nishidenさん、クマさんコンビのちょっとコミカルな写真も楽しめました(笑
souさん、こんばんは。
今回は天候の変化がドラマチックでしたが、西岳での景色は本当に綺麗でしたよ。これからの季節、天候は厳しくなりますが、その分、晴れたときは素晴らしいものを見せてくれます。是非、八ヶ岳にもお越し下さい。
ピンクのクマ
クマさんまいど!Nishidenさんはじめまして。
別荘いいですね〜。
八ヶ岳も南アも行きたい放題じゃないですか。
実にうらやましい〜
計画書でクマさんが編笠から権現に行くことを知り、ワタシもこっそり天女山から権現に登って山頂でばったりサプライズでもと企んでみましたが、仕事で行けませんでした
でも強風で撤退されたので寒空のなか山頂で待ちぼうけくわなくてよかったかな?
編笠山頂から青年小屋のゴーロ帯は冬は落とし穴地獄になるというのは有名ですが、
クマさんでも落ちちゃうんですね。ケガなくてなによりです。
今年はやっぱりまだ雪が少なそうですね。
氷もまだ緩いみたいだし。
ワタシもそろそろ始動しないと。
カノスケどん、まいど。
そんなタクラミを企ててたんですか・・・でも、あの風が吹いている間は、天女山からでも無理だったでしょうね
それより、カノスケどんの体力が心配なんですがね〜
クマ
帰ってまいりました(^_^;)
今回はそういうわけで参加できずに残念です。
強風もまた冬山の醍醐味って感じで楽しそう(^m^;)ですね。
しかし、こんな場所に別荘を持ってらっしゃるなんて、ニシデンさんのお母さんって何者!?
やまちゃん、お疲れ様〜(じゃないか?)
ニシデンさんとこの別荘は広かったですよ。
ミリオンピークス全員が楽々に泊まれる広さですよ。
しかし、今回は残念でしたね。
南八ヶ岳って、北陸からもなかなか行けないでしょう・・・
またの機会に!
クマ
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