西穂高岳 独標 (旧ボッカ道経由)

2010年09月12日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 23.1km
• 登り: 1,803m
• 下り: 1,809m

コースタイム

9:10新穂高無料P-10:50旧ボッカ道(林道終点)-12:50西穂山荘-13:30西穂独標13:50-13:20西穂山荘13:35-16:10旧ボッカ道(林道終点)-18:10新穂高無料P

天候

曇り時々小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

鍋平の駐車場は有料?　登山者300円、ロープウェイ利用者500円の看板がありましたが詳しくは調べてません。

コース状況／危険箇所等

林道は砂防堰堤の工事車両が通行するためか、落石も少なく歩きやすい。鍋平の少し上まで舗装路。後はダートで時々舗装復活。工事が休みの日でピストンなら自転車等こっそり使うと帰りはかなり楽かも。(鍋平に鎖ゲート。車は鍋平まで)


旧ボッカ道は入り口に立派な案内標識があります。入り口からしばらくは赤(ピンク?)テープがやたらとありますが登山道を示すものではなさそうです。登山道に入って最初の標識付近からあちこち無数に出てきます。ただ、「ハズレ」を選ばなければその内登山道に合流します。(テープがあるのは尾根に上がる少し手前まで。後は全くありません)


足元は踏み跡程度で明瞭なルートとは言い難いですが地図でコースの地形をよく確認して歩けば迷うことはないと思います。
簡単に書きますと、幅のある谷をスタートし、主に沢沿いを歩きます(何度か渡渉あり、水量は当日は少なかった)。谷は先細りし、小さなケルンとその向こうに小さな滑滝が出てくると左の木にロープがついてるので尾根に上がります。尾根上を少し歩いた後、反対側に出てトラバースを経て千石尾根に出ます。

トラバース路の危険度は高いです。崩壊地が3箇所ある他、道幅の狭いところが多く、斜面が急で万が一滑落すれば100mでは済まないかも知れません。登山道に復帰するのも難しいでしょう。トラバース路の通過はゆっくり歩いても1時間はかからないハズなので、集中して慎重に。

一般登山道とは異なる雰囲気のルート。整備状況はは「最低限」。初心者の方は近づかない方がよいです。

写真

9/12 9:31

新穂高から鍋平に向かう途中です。遊歩道があるみたいです。
こんな天気でもロープウェイの駐車場に向かう車が何台か通り過ぎていきます。

9/12 9:34

遊歩道の整備は全くされていません、

9/12 10:01

今日は小雨がパラパラした程度。絶好の調査日和?

9/12 10:04

車はロープウェイ鍋平駅駐車場付近まで。

9/12 10:09

ロープウェイ鍋平駅から千石尾根を登るルートもあったみたいですが現在は通行止めみたいです。(林道からは登山口全くわかりませんでした)

9/12 10:10

舗装路がしばらく続きます。

9/12 10:40

9/12 10:41

9/12 10:48

9/12 10:49

立派な案内標識。これを見るとよく整備されているのかなと思ってしまいます。

9/12 10:50

やはりあまり歩かれてはいない感じ。

9/12 10:52

すぐに雨量計。振り返ればまだ林道が見える位置。

9/12 10:55

人通りのないルートで道標の発見はホッとする瞬間。

9/12 10:55

9/12 11:01

赤(ピンク?)テープは何かの作業用?

9/12 11:03

道標1。このルートの道標は13番目の写真の古い道標を除いて新穂高方面を示したものしかありません。

9/12 11:16

9/12 11:29

尾根に上がる前に赤テープは全く見なくなります。

9/13 8:56

ケルンに小滑滝。

9/13 8:56

すぐ左にロープ。尾根に上がります。

9/13 8:56

尾根を目指して・・・

9/13 8:57

トラバースにさしかかるあたり。下山方向。

9/13 8:57

こっちは進行方向。

9/12 11:46

9/12 11:46

道標2。壊れてます。

9/12 11:53

同じような写真ばかりですが違う場所、違う方向ですよ〜

9/12 11:53

9/13 8:59

崩壊地は3箇所出てきます。ロープはついていたり、いなかったり、ついているけど使えなかったり・・・

9/13 8:59

滑落注意!

9/12 12:09

西穂の稜線

9/12 12:11

道標3。折れ曲がってます。

9/12 12:25

千石尾根に合流、やれやれです。

この分岐点に旧ボッカ道を示す道標はありません。右側から登ってきたんですが、緑のナイロンロープで「とおせんぼ」してあります。一見するとただの水の流れ道なので、知らなければまず気付かないと思います。(撮影は西穂山荘側からで左に行けばロープウェイ)

9/12 14:56

明確?な目印は手書きで「ロープウェイまで約20分」(ひとつ前の写真の真ん中あたり)

9/12 12:52

西穂山荘。後はただのピークハント。

9/12 13:06

長いガレ

9/12 13:32

独標で時間切れ。スタート遅かったから・・・

9/12 14:07

展望は・・・

9/12 14:08

9/13 9:01

帰りも旧ボッカ道。イヤなトラバース。

9/12 15:06

花も多少あり。見る余裕無し。

9/13 9:03

この辺も笹が繁っているけど急斜面。

9/12 15:19

倒木。通るところの枝だけ切ってあります。

9/13 9:07

ここら辺(尾根〜小滑滝)で大型動物の気配有り。ビビります。鈴、ラジオ等は必須。

9/13 9:09

だいぶ下ってきました。ココにも小さなケルンがあります。

9/12 16:06

9/12 16:08

9/12 17:06

続いて新穂高〜鍋平のショートカット道の探索ですが・・・見つかりません。そしてもう日没間近。

遊歩道に有るサワグルミという名のついた休憩舎の横の木に赤テープがあったのですが、すぐ下に杭もあり・・・これ作業道か何かですよね?

9/12 17:08

一応、踏み跡を追って見ますが小広場に出て行き詰りました。周囲を見渡すと何やらワイヤーの残骸が・・・。

9/13 9:12

その近くに赤テープ発見!
(暗くてシャッタースピード遅いのでブレまくり)

9/13 9:13

うん!なんだか道っぽい!

9/12 17:16

旧ボッカにもあった道標発見。間違いないと思ったのもつかの間・・・

9/13 9:13

すぐに藪がひどくなり、かなり暗くなってきたのでここで断念。(左上に道標がちょこっと写ってます)

9/13 9:13

50mも下ってないはずですが、ここにきての登り返しは疲れます。

9/12 17:40

長〜い車道歩き。

撮影機器：

DMC-TZ10 Panasonic

COOLPIX P3 NIKON

感想

azure

最近は長時間歩行も問題なくこなせるようになってきたので、そろそろ奥穂〜西穂の縦走路を歩いてみたいのだが・・・。このコース、渋滞によるロスタイムが予測できないので、ロープウェイに間に合わない場合、旧ボッカ道で下山できるか確認しておく必要があった。ネット上に情報が少なくぶっつけ本番での使用には不安が残るので今回はその調査。

自分なりの結論としては、トラバース路の道幅が狭くスリップ転倒が即滑落に繋がりかねません。なので、日中明るければ使えるが、日没後もしくは視界不良時は下りでは使えない感じです。

また、新穂高〜鍋平の地図上に存在するショートカット道は現状では藪がひどく使えそうにありません。(ちなみに新穂高側の入り口は登山指導センターの横にあります。すぐわかります。こっちもヤブですが)