天子ヶ岳・長者ヶ岳(白糸の滝BS〜休暇村富士BS)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 974m
- 下り
- 770m
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
9月に毛無山に登ったとき以来の富士宮駅までは、普通列車で約4時間の道のり。雲に包まれていた9月と違い、身延線やバスの車内からも遮るもののない雄大な富士山の姿が見える。南面からは、宝永火口が特徴的に見える。
足形行きのバスを白糸の滝観光案内所で下車する。居並ぶ土産物店はこれから開こうという時間で、観光客の姿はまばらな遊歩道を歩く。豪快に流れ落ちる音止の滝と優美で繊細な白糸の滝という二つの滝。音止の滝は崩落の影響で展望が限られるのが少々残念。初めて立ち寄った白糸の滝は名瀑の名に相応しい美しさである。
滝を後にして集落の間の車道を直進し、白山神社の脇を過ぎると登山口に行き当たる。林道を越えるといよいよ植林の急坂が始まる。上りきって明るい尾根に出ると傾斜が緩み一息入れることができる。
林道終点を左手に見ると、毛無山を思い出させる急登となるが、振り返れば常に富士山が見え隠れ。一歩ずつ大きく高度を上げていく爽快感も加わり、疲れがむしろ心地よく感じる。下るにもよさそうな道だ。ジグザグの道は、次第に折り返す間隔を短くし、駿河湾や伊豆半島を樹間に望む上稲子分岐まで来れば、山頂は間近だ。山頂の展望はないが、富士見台からはその名のとおりの眺めが得られる。
気持ちのよい雑木の明るい登山道を鞍部まで下って登り返すこと少々で長者ヶ岳。ここからは赤石山脈もよく見える。大沢崩れを正面に据えた富士山は荒々しい一面を見せる。眼下にはこれから下る田貫湖が静かに水を湛えている。
長者ヶ岳からは毛無山方面の道を見送り、よく整備された水源涵養林の中、東海自然歩道を下っていく。俄かに東側が開けると、ベンチの置かれた休暇村分岐である。分岐は鋭角に少々登り返す感じなので、景色に足を止める余裕がなければ見逃してしまうかもしれない。
あとは30分ほど、展望のない道を下っていくと、休暇村富士の立派な建物の前に出る。午後1時半までとなっている日帰り入浴の受付時間には無事間に合った。加温、加水、循環とあまり条件はよくない湯だが、大浴場からの田貫湖と富士山の展望がそれを補って余りある。湯上りに休暇村下の湖畔に下りると、湖面に映った逆さ富士が見事だ。
休暇村始発のバスを白糸の滝で下り、光の当たり具合で異なる表情を見せる二つの滝の午後の姿を賞してから、河口湖方面のバスに乗り換える。先週、精進から乗ったバスと同じ便だが、今回はほぼ定刻どおりの運行で河口湖始発のホリデー快速に間に合った。
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