雨乞岳 奥ノ畑〜清水頭〜杉峠で周回
- GPS
- 07:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,037m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:58
奥ノ畑分岐から清水頭間はコース取り次第でタイムはかなり変わってくると思います。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道421(八風街道)から県道189(甲津畑山上線)で甲津畑へ 林道岩ヶ谷線起点のすぐ先に駐車スペース |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥ノ畑分岐〜清水頭間は登山道ではなく、公式な道標はありあせん。 注意箇所は奥ノ畑付近の渡渉の繰り返しと、清水頭への急登(雪があるとよく滑る)。 それ以外の区間はよく整備され、全く問題ありません。 |
その他周辺情報 | ●道の駅・奥永源寺 渓流の里 http://www.city.higashiomi.shiga.jp/category/14-0-0-0-0.html |
写真
感想
温かい日が続き一度は真っ黒に戻っていた奥美濃の山々が、この寒気で再び白くなりました。鈴鹿の山にもそこそこ雪が積もったようなので、久しぶりの雨乞岳に出かけてみました。
【甲津畑登山口〜桜地蔵尊】
雪を期待するなら滋賀県側でしょうということで、多治見からは少し遠いですが甲津畑登山口から登ることとし、桃源郷?奥ノ畑を経由して清水頭、雨乞岳から杉峠の周回とします。7年前に一度歩いたコースですが、今回は雪景色に期待です。
岩ヶ谷林道起点すぐ先の道路のふくらみに駐車。ゆっくり目の到着ということもあり、すでに6〜7台の先客があります。そのうちの2台ほどはルーフに霜がついており、昨夜からの駐車ではないかと思われます。
完全に出遅れた感じでのスタートで、まずは長い林道歩きから始まります。日の短いこの時期なので、それでもまだ谷間には朝日が差しておらず、植林帯の多い暗い林道をひたすら歩くのみ。
40分近く歩いた頃、植林を背景にコンクリート製の祠にまつられた桜地蔵尊に出合います。
【桜地蔵尊〜奥ノ畑分岐】
桜地蔵尊をすぎて少しで小屋があり、岩ヶ谷林道の終点となります。ここからはいわゆる普通の登山道幅の道となりますが、とてもよく整備されています。あいかわらず陽は差しこまないものの快適な千種街道を歩いていくと、タイジョウや大峠へ案内する道標がありました。よく見かけるビニールテープにマジック書きのものではなく、オフィシャル感のあるしっかりしたものでした。
桜地蔵尊から40分ほどで奥ノ畑分岐に到着しました。ここには道標はなく、テープによる目印のみですがしっかりとした道がついています。
【奥ノ畑分岐〜清水頭取付き】
そのしっかりとした道をたどり、右手に滝を見る岩場を上がって広い谷に入りました。気持ちのいい雑木林が広がり、ここには朝日が注がれています。積雪は薄っすらですが、獣の足跡以外のトレースはありません。
美しく伸びる木々の影や白い雪原などのんびり楽しみ、あっちへこっちへ寄り道しながら進んでいきます。実に気持ちのいい空間です。
その広い谷間にはいくつも支谷があり、方向を見定めながら渡渉を幾度も繰り返しながらの徘徊となりました。
しかし残念なことに、奥ノ畑最奥部にはまだ朝日が届いていません。ここを楽しむには逆コースをとるか、日の長い季節に再訪するしかなさそうです。
再び日陰となった谷を詰めていき、事前に目ぼしをつけておいた清水頭への取付きポイントに到着。
【清水頭取付き〜清水頭】
この取付き尾根はかなりの急斜面で、中途半端な積雪もあって大変な登りとなりました。ただザックの中の軽アイゼンをつけたなら少しは楽だったかもしれませんが。
立木につかまり手繰り寄せるようにして登っていきますが、立ち枯れ腐ったものも多いので簡単ではありません。
苦行の登りももう少しというところで無情にも灌木のヤブが行く手を阻みます。しかし何ともならないほどのものでもなく、正面突破。
すると一気に展望が開けてテンションアップ。もともと鈴鹿では展望には大した期待をしていないのですが、今日はかなりのもの。なんといっても素晴らしい青空ですから。
最後は無木立の斜面を登りきって稜線に。周辺の鈴鹿の山々は当然、冠雪した奥美濃や余呉、比良の山々がクリアーに見えています。足元を見れば大峠方面からのトレースが一人分。それをたどってすぐ先の清水頭へ立ち寄ります。ここも展望は申し分なく、目の前の綿向山にも今日は霧氷は見られません。眼下の奥ノ畑はもう、すっかり陽差しが降り注いでいました。
【清水頭〜雨乞岳】
当初、時間に余裕があればイブネ・クラシにも寄り道しようなどと考えていましたが、時間的にそれはもう全然無理。そうとなれば気分はのんびりムードになってしまい、ゆっくり雨乞岳を目指します。
何度も振り返り写真を撮りながら登っていると、前方から2人組のハイカーとすれ違い。此方とは全く逆のコース取りだということでした。奥ノ畑への急下りにお気をつけて。
重い雪につぶされた笹が登山道を多い隠し、ズボンはビッショビショだし、道も見失いヤケクソの笹漕ぎ。登りついた雨乞岳山頂には2人組の先客のみ。本日出会ったハイカーは結局この計4人だけとなりました。
雨乞岳山頂はやはり展望もひと味違い、なんと加賀の白山が見えていました。しばし展望を楽しんでいきましょう。
【雨乞岳〜杉峠】
びしょ濡れのズボンを乾かしがてら、あたたかい日差しを受ける杉峠への尾根をゆっくり下ります。
本当に寒い日ならば一気に体が冷えてしまっていたでしょうが、今日は全く不安がない。トレースのしっかりついた道を降り、杉峠に着くころにはズボンはすっかり乾いてしまいました。でも今度からは横着せず、カッパのズボンをつけることにします。
人影もない静かな杉峠で、雪の上にシートを広げてランチタイムとしました。
【杉峠〜蓮如上人旧跡】
快晴ではあっても日の短いこの時期、油断は禁物です。いつもより早めに切り上げて、バッチリトレースのついた登山道を甲津畑へむけて下山を開始します。
このコース、シデの並木とよばれる巨木の続く街道が素晴らしい。ここも含めて、雨乞岳周辺は樹林の雰囲気が素敵なところが多くて好きですね。
蓮如上人旧跡をすぎてすぐ、今朝の奥ノ畑分岐。ここで逆コースで降りてこられた2人組と再会しました。
【蓮如上人旧跡〜桜地蔵尊〜甲津畑登山口】
ここからは往路をひたすら足早にたどるのみ。朝は日陰だった雑木林に午後の日があたり、ぽかぽか陽だまりの道に。
そして桜地蔵尊にあいさつをして長い林道にうんざりしながら甲津畑駐車地に戻りました。
雪の奥ノ畑を見たかったのですが、もう少し雪がほしかったところ。若葉が萌えだす季節も絶対よさそうなので、またその頃に再訪できたらと思います。
はじめまして。
今秋、2度奥の畑谷から登りました。
新鮮な気分を味わえて大変気に入っています。私は奥の畑峠へ登りました。GPSログを拝見しましたら少し手前から登られていますね。まぁ、あの辺りどこでも登山口ですけど、、、笑
日曜日は最高の天気でした。終日雲ひとつわかなかったのも奇跡でした。
私は、今度たっぷり雪の積もった奥の畑谷を歩いてみようかな、と思っています。
yoshikun1さん、コメントありがとうございます。
7年前に訪れた時も全く同じ時期でしたが、今回は薄っすらとはいえ積雪があったので全く違った趣がありました。
鈴鹿は尾根歩きよりも、こうした谷間にある気持ちのいい場所に魅力を感じています。
おっしゃる通り、無理な斜面に取りついた挙句、一番小高い所に出てしまい無駄な労力を使ってしまいました(^^ゞ
たっぷり雪の積もった時となると、奥ノ畑谷にたどり着くまでもラッセルで苦労しそうですね^^;
私は新緑の季節に再訪をと思っています。
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