まったり南高尾山陵のはずが、レスキュー
- GPS
- 07:12
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,302m
- 下り
- 1,401m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 7:07
倒れてた場所が金毘羅山から西山峠方面へ下って約50mほどのところで、山頂付近へは何度も往復しています
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はなし |
写真
感想
前日の26日(土)は会社山岳部で定年を迎える方がいて記念山行と称して大塚山、御岳山で猪鍋、酒の大宴会w
半分歩荷要員として参加したので、当日は40Lリュックを持参
今朝起きてからまた山へ行きたくなり、気軽に歩けそうな南高尾山陵をチョイス
高尾山を歩くには大げさすぎるリュックだが、中身を入れ替えるのは面倒なので、水と食料の補給だけで、そのまま家を出る
高尾駅着が9:00頃で十分に遅い時間帯、まぁ歩きなれた道なんでまったりと景信、城山を歩く
その後、南高尾山陵へ入ったのだが、金毘羅山頂上から50mほど下った場所で何やら人だかりができている
覗き込むと倒れている人がいて、心臓マッサージが行われていました
また同時に救急要請(幸い携帯が繋がる場所だったようです)、体温を落とさないようにエマージェンシーシートに巻かれている状態でした
この方は単独のようで、所持品から45歳の男性、ちなみに誰も倒れた瞬間を見ていないこと
倒れていた方の手を触ると、明らかに冷たくなっている
自分も、着ていたダウンを被せて、山靴を脱がせて、声をかけ心臓マッサージを交代(心臓マッサージは体力を使うので、交代しながら行うのは有効な手段)
以前に技能講習(酸欠)での心臓マッサージ講習を受けていたこと、今月頭に山岳保険(jRO)の、大城和恵先生講師による「登山での心臓突然死、起こす人の特徴と対策」の講演を拝聴していたこと、これらの経験が生きたことになります
交代で心臓マッサージを続けていると、遠くからヘリの音が聞こえてきて、大きく手を振って現場位置を伝えます
これとほぼ同じタイミングで山道を登ってきた第一陣の救急隊が入ってきてきました
知識を持っていても医療に関しては我々は素人同然、本職の方の到着で少し安堵した気持ちにはなりましたが、まだ予断が許されない状況は変わりません
我々が心臓マッサージを続けながら、消防の方によるAEDの装着が始まりました
これと同時に組立式のアンビューバッグのセット、周りにいた我々に色々と指示が飛んできます(それも完全な命令口調、命の現場では丁寧語を使う無駄は省かれていることが事の重大性を物語っているようでした)
消防も最初2人だけでしたが、ヘリからの要員降下も行われたようで、いつの間にか10人以上が集まってきています(ヘリの着陸は無理だったようです)
心臓マッサージも変わって頂きました
講習を受けたことだけがある私の心臓マッサージより、本職の方の心臓マッサージは本当に本当に力強かったです
現場ではヘリからロープを使っての収容に決定したらしく、それは専門技術で我々はただ見ていることだけしかできなくなっていますが、消防からは第一発見者、及び通報、救命措置に携わった人には残ってもらうように指示があり、勝手に立ち去ることも出来なくなってしまっています
ヘリへの収容はあっという間に終了、要救を病院へ移送させるために足早に消えていきました
その後、我々を集めて事情聴取、そして通報、救命をお手伝いして頂いたことに対してカードを頂きました
自分は医者ではないので断定はできませんが、心筋梗塞を起こした可能性が高く、体の状態から心臓マッサージが有効な手段だったと思っています
(現実的にも救急隊が到着してからも、我々に対し心臓マッサージを続けろとの指示が出ています)
自分も透析患者なので、病気に対するリスクは十分承知しているつもりなのですが(しているだけ?)、色々と考えさせられる1日であったことは確かです
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