九州四国遠征その4 くじゅう連山縦走 大展望と火山風景
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 716m
- 下り
- 710m
コースタイム
天候 | 快晴 登山口ではー6℃ 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨日の記録は、こんな感じでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-789047.html
(九州四国遠征その3 祖母山 3つ巴の景観は素晴らしい)
本日はいよいよ九州最後の山である。元旦には剣山に行きたい、広島のラジオの情報から旅程を少々変更したのだ。31日を休足日として元旦に剣に登るのだ。
足は少々張っているが前日の温泉が良かったのか、痛みなどは全くない。なお、今日のくじゅう縦走は、距離は一番長いが、登山口の標高も一番高い、ある程度平坦なのだ。私の好きなタイプの登山道である。
ウィキペデア「九重山」より引用
なお、この地域は大分県「竹田市久住町」と「九重町」の境目にある山群である。そして、「九重」(くじゅう、ここのえ)と「久住」(くじゅう)の2通りの表記及び読みが用いられてきた。
その起源は、延暦年間(800年頃)にこの地に九重山白水寺と久住山猪鹿寺の2つの寺院が開かれたことにさかのぼる。近代に入ると、山群の北麓に九重町(ここのえまち)、南麓に久住町(くじゅうまち、現・竹田市久住町)が誕生したことから、それぞれの表記が特定の地域に結びつくことになり、地域全体を指す時にどちらの表記を用いるかという問題が大きくなった。
現在では、火山群や周辺地域全体を指す場合に「九重山」や「九重連山」を用い、その主峰である単独の山を指す場合に「久住山」を用いるのが一般的である。
また、近年では、混乱を避けるためにひらがなの「くじゅう」を用いることも多い。例えば、「阿蘇国立公園」にこの地域の名称を加えて改名する際には、「九重」と「久住」のどちらかにするかで長らく論争が続いたが、「阿蘇くじゅう国立公園」とすることで決着した。また、坊ガツル・タデ原のラムサール条約への登録名も「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」とされている。
引用終わり
したがって、ピークとしてあらわすときは「久住山」、「中岳(九重山)」、全体では「くじゅう」を使うこととした。
沓掛山までは結構一気に標高を上げるが、そこからいったん鞍部に下り、平坦でわずかに登るような登山道が続く、土や霜柱が凍っている上を歩くことが多い。快調に、自分のペースで平坦な道を進む。どんどん人を追い越していくが目標とする山は見えない。下ってきた人に「あれが久住山ですか?」と聞いても「あはは、まだまだ見えないよ!」とあしらわれてしまう。
少々岩場を過ぎたころ下に避難小屋が見えた。ここで聞いてみると「ほら、あれが久住山だよ」と教えてくれた。そう、くじゅう別れである。ここまででようやく半分だ。
くじゅうはれっきとした活火山だ。噴煙も出ている、その一部だけ山が白い。どうやらここから下る道などもあるようだ。
久住山と中岳の分岐、私は迷わず中岳に向かう、下ってきた人は「久住山だけ行ってきました。中岳はきつくって・・・」と言っていた。
天狗に向かってふんふん言いながら登っていると、先行者が右にトラヴァースしていく、それに倣っていくと大きな火口湖があった。しかも凍結している。ここからどうやって進むの?と思っていたが、どうやら火口湖の横を歩くらしい。別の先行者が見えたのだ、前の先行者は天狗から中岳に向かうようだ。私は池の横を通りその若者(大学生だそうだ)に追いつく、若者は前の日から山に入り、温泉がある山荘に泊まったそうだ。
あとは、一気に中岳に登る。タイムは2時間10分、看板には3時間30分と書いてあったのに・・・やっぱり平坦が原因だなあ。
中岳は「まさにくじゅうのど真ん中!」ということを実感できるピークである。阿蘇方面は久住山があって見えないが、その久住山、後ろには大船山、今まで通ってきた道、前には天狗がドンと控え、稲星山もいい。
ピーク写真待ちで5分を費やして、ランチパックを食べながらいろいろ写真を撮る。誰かが「すいません、誰か地図を持っていませんか?」と行ったのでザックをごそごそ漁ったら地図が出て来た・・・しかし「丹沢」・・・。しょうがないのでお遊びで中岳山頂とともに写真を撮ってやった。まあ、誰も勘違いしないと思う。
まあ、丹沢が出てきたところで、この日まで登ってきた九州の火山群と丹沢は似ているなあと思う。さまざまな登山口や登山道があり、目標とするピークがたくさんあり登山者それぞれが自分の体力や時間、見たいものを選択しながら登る。丹沢だって誰もが毎回最高峰の蛭ヶ岳を目指すわけではない、くじゅうも誰でも毎回中岳を目指すわけではない。山の規模はもちろん丹沢の方が大きいが、火山などの風景はくじゅうはイイ!!
その後、久住山に向かう。久住山は三角点があること、阿蘇方面の展望に優れていることなど、多少の距離が違うだけでこんなにも違うのかと思う。私と同時にスタートした夫婦がまさに私が久住山に到着する直前に、山頂から降りてこられた。「中岳にもう行ってきたのですか?」「はい、中岳に登ってからこちらにも来たのです。ぜひ、中岳行ってみてください。」「行く予定はなかったけど、私たちも愛知からきているし行ってみようかしらん。」と、中岳に向かっていったようだ。
私も大展望を撮影してから、下ることとする。やはり、阿蘇、くじゅう、祖母は3兄弟のような展望であった。
下りも快調だが、朝凍っていた登山道が溶けかかっている。そして、くじゅう泥んこ大会が各地で始まりつつあった・・・。
沓掛山を越えて第一展望台に向かっていたとき、5人くらいのスポーツウェアを着た若者が登り始めていた、もう午後12時半ほどである。ザックもないし、靴は運動靴、ペットボトル1本である。私は声をかける。「どこまで行かれるのですか?」「ああ、中岳と久住山行ってこようと思って。」「えっ、今から?」「どれくらいかかりそうですかね?」「コースタイムは中岳まで3時間半、私の足で2時間10分」「じゃあ大丈夫ですね、あなたみたいに太った人で2時間10分だったら我々だと1時間半で行けますよ」・・・私はもう、声をかけなかった・・・。登山道は泥んこ大会だ、走りたくても運動靴じゃ走れない、遅くても5時以降はヘッドランプが要りそうだ・・・。
下山直前にはベテランさんが歩き始めていた。「今日は祖母山に登ってこれから2座目ぢゃ!!」もう私は何も言えなかった。午後から登り始めるリスク、看板にも書いてあるじゃないか・・・。基本は朝一で登り時間をできるだけ有効に使うことだと思う。
その後は、かつ丼を食べ別府に向かう、カーナビ君の設定を間違え大分市経由になってしまった。湯布院経由だったらもっと早く着いたのになあと後悔する。よって、別府地獄めぐりは2つしか見られなかった。
職場に、ヨーロッパからの留学生で留学先が別府、その後日本に居ついて今は関東で働いている人がいるが「いや〜○○さん、別府いいところ、地獄めぐり、行ってみて〜」と言うので行ってみたいと思っていたのだ。なるほど、火山地形である。8種類の違った火口地形がみられるのが珍しいんだろうなあと思った。また、坊主地獄に併設されている温泉に入る、もちろん源泉かけ流しだ。そして「地元の方ですか?」と聞いたところ、何と横浜から来た旅行者、それぞれの旅について露天風呂で盛り上がって長湯をしてしまった。
その後の選択は2つ、夜のうちに愛媛にわたってしまって夜を明かす(国道九四フェリーは23:30がラスト)。朝になってから始発便で愛媛にわたる(7:30が始発)。
もちろん、アルコールやおつまみは大分で買わなければならない、愛媛の三崎港から道の駅まではコンビニすらないのだ。
結局、スーパーで、生ガキ、鳥刺し、きのこの天ぷらなど大分の名物を格安で手に入れることができた。これは、大分で食わねばならないと思い、大分市の道の駅で波の音を聞きながら一夜を明かしたのである。
次の日の記録はこうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-789612.html
(九州四国遠征その5 篠山 休息日のはずがピークハント・・・。)
aiさん
湯布院という地名が地図にでてきたので、やっと場所がわかるようになりました
阿蘇の が見事です
どこの山にも無謀な人が居るのですね!
「我々だと1時間半で行けますよ」とaiさんに言われたバカ者は、きっとどこかで痛い目にあいますよ
hamburg
渋描き隊長、こんにちは。
今思うと後悔しているのです。親切心で「私の足で2時間10分」と言ったことです。言わなければもっと時間がかかると思って退却が早まったかもしれない。平坦な登山道だから、他の人より私は速いことは十分承知しているのです。
「コースタイムは、中岳までで3時間半ですよ、帰りはヘッドランプ必要ですよ。」と言われた方が重大性に気づくのかな・・・と・・・。
まあ、お前は痩せろってことですかね。
体脂肪率はそんなに高くないんだけどな・・・。
今回の山行で、太ももの筋肉がますますついているような気がしてなりません・・・。くじゅうは、一見の価値ありです。本当に素晴らしかった。
aideiei 拝
aideieiさん、こん○×は(^o^)/
九州遠征最終日はくじゅう。いろいろな山容が見られ、楽しそうなルートですね。
由布岳のネコ耳はまさにといった感じで
またとがったがあれば、なだらかなもあるといったオールスターですね。
だからといって無謀な…あえて言わないでおきましょう。そういう輩は痛い目に遭わなければ分からないのでしょうから
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
今回行った九州の4山で再訪したい山と考えたら、やはりくじゅうを挙げたいです。本文でも書きましたが、最高峰の中岳をもう目指さなくてもいい(どうしても最初は目指しがちですよね)、次に行くなら大船山を中心に行ってみたい、他にもたくさんのピークがあるし温泉付きで宿泊できる山小屋があったりと楽しめると思います。本当に、火山の丹沢というような感じです、しばらく飽きないでしょう。
由布岳は、湯布院からしか眺めたことがありませんでした。意外と湯布院からでは2つのネコ耳が重なり一つの山にしか見えませんでした、えもここから眺めるとなんという名山に見えるのでしょう。次九州に行くときは、由布岳は必須だと思いながら四国にわたりました。
午後から入山した人たちが、無事に日没までに戻ってこれたことを願っています。平坦では意外と私、速いですから・・・。
aideiei 拝
半袖隊は、やはり、牧ノ戸峠からピストンでした。
でも・・・中岳には行ってないのですよ・・・久住山だけで。
由布岳もあんなにはっきり双耳峰だと分かるのですね。
ここも片耳しか登っていないのが心残りです。
山頂で雨が降ってきて・・・。
隊長
半袖隊長、コメントありがとうございます。
中岳の雰囲気、とても気に入りました「くじゅうのど真ん中」というのが印象で、四方八方山ばかりという風景が見られます。なお、ヤマレコでは最高峰の中岳まで行っていないと「久住山登頂」と認識してもらえないようですね。
それもあって、今回は私は中岳に最初行きました。
次回九州に行くときは由布岳、視野に入っていますよ。大きいネコ耳、魅力的な山ですね。由布岳、英彦山、大船山、市房山、高千穂峰、傾山、雲仙普賢岳など、今回見ただけでも登ってみたい山が増えました。ああ、いつ行けるかなぁ・・と思っています。
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