積雪期槍ヶ岳|強風で撤退


- GPS
- 25:36
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,126m
- 下り
- 2,028m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:41
- 山行
- 11:54
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 12:07
天候 | 初日は快晴-8℃で無風。道中の最高気温が8℃で春の兆し。 2日目の早朝-10℃は快晴で微風。次第に雲が多くなって風も強くなってきた。雲の切れ間から朝陽が差し込む時もあったが、千丈乗越より標高が高い場所では、お昼前からヘルメットが吹き飛ばされそうなぐらいの強風で雪が舞ってホワイトアウトすることもあった。16時に夕方になると晴れ間から北アルプスの山々が見えるくらいに少し落ち着いた。 3日目の早朝-8℃、下山するまでずっと同じ。雲が多いが晴れた。上空はそこそこ風がある感じだった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
寒暖差が大きくなってきているせいか、雪の締まりは良くない。槍平から千丈乗越分岐まではスノーシューで、深いところでもくるぶし程度。アイゼンに履き替えた飛騨沢はずっと膝下ツボ脚状態。下に硬めの層があるので、いずれ膝下部分が弱層になって雪崩れるだろうと考え、傾斜が一番緩やかな箇所を直登。飛騨乗越の手前から氷結してる箇所もある。そこからテン場を抜けるまでは基本氷結してました。槍の取り付きまで行ってないので、わかりません。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
テント(Allak2)
ザック(Millet Peuterey 45+10)
冬靴(Le Sportiva Nepal Cube GTX)
アイゼン(Peztl LYNX)
スノーシュー(MSR)
アッズ+ハンマー(Petzel Quark)
ストック2本(Leki)
ショベル(BCA)
シュラフ+シュラフカバー(モンベル)
スリーピングパッド(Thermarest NeoAirX)
ツェルト(アライテント)
メッシュベース上下(Millet)
ウールベース上下(モンベル)
ウールミッド(NorthFace)
フリース(モンベル)
アルパインパンツ(NorthFace)
ウール靴下(SmartWool)
ウールニット帽(NorthFace)
手袋(フリース、ウール、防寒、防水)
アウターハードシェル(NorthFace)
ゲーター
バラクラバ
サングラス
ゴーグル(Swans)
ビーコン(BarryvoxS)
プローブ(Black Diamond)
腕時計(ProTrek)
地図
ヘッドランプ2つ
iPhone15Pro
Insta3602つ
予備電池
モバイルバッテリー(3つ+α)
カンティーン一式(マイカップなど)
ストーブ+ガス
ファーストエイドキット
ココヘリ(003668-122)
VX-7(JJ1SXO)
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感想
積雪期槍ヶ岳へ初挑戦。
トレースがあるにも関わらず、テン泊縦走装備27kgが重くてペースが上がらない。初日の槍平までの移動に時間がかかり過ぎて、結果的に翌日の出発時刻が遅れてしまった。しかも睡眠時間が足りずに体力も充分に回復できなかったので、寝袋やバーナーを置いて軽量化したアタック装備だけで登攀開始。
雪の状態は良くなく、ところどころ表面がクラスト状だが基本的に膝下ツボ脚。踏み込んだ感じだと硬い層が下にあるので、いずれ弱層ができたら雪崩れるのだろうと考え、できるだけ傾斜が緩い箇所を直登した。逆に膝下ツボ脚なので終始安定して登攀できた。ただし飛騨乗越の手前からちゃんと氷結している箇所があった。
飛騨乗越に着いた時には猛烈な西風が吹いていて、ホワイトアウト状態。時々、薄っすらと槍ヶ岳山頂が見えることもあった。テン場は強風で氷結していたので、できるだけ風裏を探しつつ通過。
槍ヶ岳山荘付近では、ライブカメラの高さまで吹き溜まりで積雪していた。その脇を抜けて避難小屋へ。外はヘルメットが飛ばされそうなぐらい重い強風なので、登頂を断念。山頂で食べるはずだったカレーパンを避難小屋で食べて下山開始。
飛騨乗越までの下山道ルートは強風下での氷結した斜面の歩行訓練になったが、映像もGPSも録れてなくて残念。その後の飛騨沢では、風で掻き消されていたが、自分が直登したルートをひたすら辿って下山した。
テントに戻って、水を作りながら北アルプスの山々の絶景をおつまみにして持ってきた赤ワインで残念会(だから重いのか?)。しかし酔っ払ってワインを溢してしまい、貴重なトイレットペーパーを浪費してしまった。色々悩んだが、ひと眠りして早々にテントを撤収して朝食を食べずに下山を開始。
下山の道中にトレース上の白樺の薄皮を集めて、滝谷避難小屋のトイレを借りてひと安心♡
滝谷から白出沢までは緊張の連続で、大小様々なデブリゾーンを通過。それにしても長い・・・重い縦走装備が肩に食い込むので、下山でも30分毎に小休憩~朝メシを食べていないので、ナッツでエネルギー、スティック羊羹一本を小分けにして糖分補給した。シャーベット状になったフルーツミックスがご褒美でした。
白出沢からアイゼンを脱いでのんびり下山。新穂高の登山ゲートに着いて油断したのか、流水のように見えるブラックアイスで思いっ切り滑って転んでしまった。恐らく、これでザックの外に付けてたWAGバッグが潰れて、自宅で片付ける時、少し大変だった。
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