権現岳 (天女山入り口から往復)
- GPS
- 07:06
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,480m
- 下り
- 1,464m
コースタイム
天候 | 晴れ 樹林帯は微風、森林限界より上は微風〜弱風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・標高2000メートル付近から登山道上に氷が見られるようになり、以後山頂まで続く。雪が出てくるのは2500メートル付近から山頂まで。標高2000メートルより低いところでも氷は時折見られるが、日陰などのみ。 ・アイゼンは標高2000メートル付近以上で役に立つと思う。それより下は岩や笹が多くて前爪のあるものはひっかけやすい。 ・ピッケルは持参するも使用せず。必要と思われる個所もなかった。ダブルストックで十分。 |
写真
感想
年が明けても相変わらずの小雪のため、ゲレンデにもBCにもまだ出かける気にはなれないので雪山登山を期待して八ヶ岳の権現岳を歩いてきた。が、やはりここにも暖冬の影響が出ていて、雪山歩きが楽しめたのはわずかだった。
6:30頃に天女山入り口に到着。先客は2台のみでひとけなし。気温はマイナス5℃とこの時期の1400メートル付近としては暖かく感じる。それよりも驚きなのがここに至るまで道路に雪の欠片もないことで、先が思いやられるようだった。準備をしているとさらに2台到着。1台からはテント泊用と思われる大きなザックが出てきた。連休中はこのあたりは好天予報だから、テント泊も良さそうだ。クルマを離れ、ゲートの脇をすり抜けて行動開始。登山口はクルマから歩いてすぐだったが雪はやはり全くない。日帰り雪山用のフル装備が場違いに感じられる。どこまで登ったら果たして雪が現れるか期待しつつ歩を進めるが、歩けど歩けど晩秋の登山道の様相で、雪は全く見られない。樹間から見える天気も山のほうは曇っていていきなり帰りたくなったが、せっかくなのでもう少し先まで進む。標高が2000メートル付近まで登ってくるとようやく登山道上にも白いものが見えるようになるが、これはどう見ても氷であって、雪ではなかった。それもかなり硬いカチコチの氷なので、不用意に乗ると面白いように滑る。登山道を雪氷が埋め尽くしているわけでは全くなく、露岩が所々にあるため、岩を拾いながら歩く。三ツ頭付近まで上がってくるとようやく雪山っぽくなり、稜線にはふわふわの雪も積もっていた。天気は良いが風は吹いているので先に見えるはずの権現岳や赤岳も見えたり見えなかったり。でも先日の硫黄岳のように強風が吹き荒れ何も見えないよりは全然ましである。三ツ頭にてアイゼンを付けても良さそうだったが、ここまで上がってくると雪質が良くて、返ってアイゼンが要るようには思えないようになりそのまま進む。山頂手前に2か所鎖場があり、2か所目は雪の付き方が嫌らしかったので少し鎖を頼って登る。これを超えると待望の山頂到着だった。なんとか無事に到着。周囲はガスっていて見晴らしは良くないが、幸いに風は弱く休憩と栄養補給をゆっくりできた。山頂付近にはちょうど人の姿はなく、しばしの間は貸し切りだった。
山頂からアイゼンを付けて下っても良かったが、鎖のある岩場の通過時に邪魔になりそうだったので、鎖場を過ぎたあたりでようやくアイゼンを付ける。登りは岩を拾いながらだったが、下りはアイゼンを付けたので、今度は雪を拾いながらになる。とは言え2500メートル付近までは積雪も豊富なので拾わなくてもどこでも歩けたが、三ツ頭より下に下がると露岩が見えるようになったため、快適なアイゼン歩行とはならなくなった。そういえば帰りに三ツ頭付近からは八ヶ岳の主だったピークが見られたが、いずれの山も黒々としていて、1月の八ヶ岳のようには到底見えなかった。下りは速いかと思ったが、氷にてこずるのと、標高が下がると本格的に雪を拾いながらの歩行になるためペースは思ったほど上がらない。標高2000メートル付近まで下りてくるとさすがに雪氷の上よりも露岩や夏道の上を歩くことが多くなり、ここでアイゼンを外す。泥や笹の上を歩いてきたアイゼンは汚れてドロドロになっていた。こんなにアイゼンを泥で汚したのはもちろん初めてだが、下りで硬い氷があってはアイゼンを使わずに下りる以外の方法が見当たらない。アイゼンを外した後は1月の八ヶ岳というより11月頃の雰囲気が漂う登山道をひたすら下って天女山の入り口に到着。下りながらすれ違った雰囲気では、クルマはもっと増えていそうだったが、路駐は2台のみだった。出発から約7時間でクルマに戻る。
冬が暖かくて雪が少ないのは、生活の面では楽なので良いのだが、週末の楽しみが減ってしまうようで、そろそろ本格的な積雪が欲しいところだが、どうなることやら。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する